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旅日記 2002年GW 十勝・道北 7泊8日 アニマルウォッチングの旅(前編・十勝編)


--- メニュー(順路) ---
4月27日16:00  上野駅13番ホーム
4月27日19:00  ディナー(北斗星)
4月28日 7:00  南千歳降車
4月28日14:00  夕張(炭鉱歴史村+キタキツネ)
4月28日18:00  然別湖着
4月29日 6:00  然別湖付近ガレ場(ナキウサギ)
4月29日14:00  十勝〜帯広
4月30日 6:00  音更町
4月30日12:00  十勝
5月 1日 6:00  音更町
5月 2日11:00  士幌方面〜旭川へ

4月27日16:00
4月27日 上野駅13番ホーム、16:50発「北斗星1号」札幌行き・・・ああ、旅って感じがする。 (うっとり)
発車前にジュースだの買い込んで個室デュエット(2人部屋)に入り出発を待つ。
発車時刻がきてゆっくりとホームから列車が動き出す。実は今回この北斗星1号は札幌行きではなく 小樽行き、車名も「北斗星小樽号」と特別仕様になってました。GWのせいかな?

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<左>発車直前の北斗星。これから北海道に行くぞぉ〜!


<右>車両の形式番号ってやつ?
さすが北海道行きの列車、「カニ」って書いてある(笑)

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<左>優雅な食堂車。これが良い雰囲気なんだよね。
今じゃ食堂車が付いている列車は珍しいみたい。
<右>北海道内に入ると先頭は電気機関車からディーゼル機関車に変わります。 私はこの方が好きです。写真は1996年3月トマムで撮影。

4月27日19:00
すっかり車窓風景も暗闇に包まれ、ディナーの時間に。
我々は19:10分からのディナータイム2回目に予約をしていました。1回目は17:30頃から 食べ始めなので、食事中に大宮駅とかでホームから大勢の通勤客に見守られながら照れながら 食べなければいけません。 今回はそれはないな、と思ったら甘くて 郡山駅で食事中にホームに止まってしまった。関東に比べれば通勤客がかなり少ないので良かったが、 やはり照れますな。
北斗星のディナーは、予約制でフランス料理と和食懐石のどちらかが選べます。列車の中で食べる 駅弁以外の食事ってのもいいもんです。(駅弁も良いけどね。)ディナー時間が終わると予約客以外の 人でも入れるパブタイムになります。
毎回パブタイムは21:00過ぎなので夕食をしっかり取るには少し遅い時間かな? 以前、 パブタイムに食事をしましたが、結構混んでいて大変でした。
今夜は、早く寝て明日に備えよう! 23:00頃車窓風景に星を見ながら就寝。

4月28日 7:00
あっと言う間に函館やら、森駅やら長万部を過ぎて2000年に噴火のあった洞爺湖畔 付近に差し掛かる。起きてまず車窓から海が見える。天気は快晴。旅行のスタートには最高です!
朝ご飯は昨夜、車内販売で買ったサンドイッチ。いつもは食堂車にいくのですが、南千歳で降りるので 早め早めの行動。そして南千歳に到着し下車。一晩ともにした北斗星号のブルーの車体を見つつ、 新千歳空港へ普通列車で向かう。
約9:00ちょうど。ここでレンタカーを借りて、さあアニマルウォッチングツアーの出発! ゴー!

4月28日 14:00
まずは、夕張を目指す。夕張炭鉱歴史村と言うところを初体験。我々にしては珍しく観光地らしき ところを見てまわる。北海道の観光地では今までに見たことないほどの賑いで、沢山の人が遊びに来て いました。
夕張が炭鉱で賑っていた頃の写真や、実際の炭鉱跡などを見学しながら、なかなか楽しい時間を 過ごせました。お昼を軽く食べた後、旧国鉄万字線の廃線跡などを見つつ岩見沢の方へ走る。 その途中、初めて疥癬症にかかったらしきキタキツネを見ました。
シッポの毛はすっかり抜け落ち、目の周りも目やにでガサガサになっているみたいでろくに 見えていない様子。結構ショックでした。しかし、何を出来るわけでもなく見守るしかありません。

クリックすると拡大写真 クリックすると拡大写真 <左>夕張炭鉱歴史村での炭鉱体験。
結構楽しかった。(^^) しかし、大勢の人で混んでいました。
<右>夕張の先の峠を越えた辺りで。
桜が満開でした。
本州の桜と違いピンク色が濃いカワイイ、エゾヤマザクラ。

クリックすると拡大写真 クリックすると拡大写真 <左>疥癬らしきキツネ。
もちろん餌はあげませんが、おねだりしに近寄ってきます。
車に引かれてしまうのが先か、疥癬で衰弱するのが先か・・・(T_T)
<右>目やにが痛々しい(T_T)


4月28日 18:00
初日から、寄り道しすぎで然別の宿には夜6時頃の到着。直前に然別の峠付近で、今度は疥癬じゃない 健康なキタキツネを見ました。しかしこの仔、まだ若い固体らしくひとまわり小さかったのですが、 すっかりおねだりポーズが板に付いていました。そんな事ばっかりしてないで自分で餌を取りなさい! と言いたい所ですが、そうさせているのは我々観光客なんですね。悲しい。(T_T) (キタキツネ写真集参照して下さい)
話は戻って、夜ご飯を到着後直ぐに頼んだせいかいつも挨拶に来る支配人さんの挨拶が聞けなかった。 毎回同じセリフで迎えてくれる丁寧だけれど少しユニークなその挨拶を、今回はビデオで隠し撮り しよう! と思っていたのに・・・残念。 明日は朝早くに起きてナキウサギ観察だ!

4月29日 6:00
朝6:00・・・ああ眠い。然別湖付近のガレ場にやって着ました。去年一昨年と残雪が多くて ここに入る事が出来ませんでしたが、今年は例年より暖かいせいか途中の遊歩道で30センチ程の 残雪はありましたが、道路もガレ場もほぼ雪無し。よっしゃ! それにしても寒い(-_-;)
ここは「風穴」(ふうけつ)と言って永久凍土の上に岩が重なって出来た岩のトンネルの上なのです。
岩の隙間から吹いてくる風の冷たいの何のって! ナキウサギじゃなくこっちが鳴き(泣き)そうです。(^_^;)
でも、寒さを我慢したせいか、沢山のナキウサギを見れました。そのせいで朝食バイキング終了時間 ギリギリ滑り込みセーフで朝ご飯にありつきました。ふぅ〜(^_^;)

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<左>ガレ場の岩がゴロゴロ、ガレてます・・・?
ナキウサギ君。寒くないのかい?

<右>珍しい、正面顔。
ドラえもんみたい?

クリックすると拡大写真 <左>ガレ場から、道路までの遊歩道。
急げ!急げ!朝食に間に合わないぞ(笑)
と言いつつ、足元が滑るので慎重な足取り。
ちなみに今年は積雪30センチほど、去年は積雪1.5m程あって入れませんでした

4月29日 14:00
朝食も終わって。さて、今度はエゾリス見物にでも行くか! しかし時間はもう午後。まずは明日の 下見に、いつもの牧場や公園を見学。
そして今回は、このHPでお世話になっている方々の一部で帯広で「のっぱら研究所さん」 と「まささん」に会う事に。 お二人とも十勝の自然の事など良くご存知で大変参考になりました。ありがとうございました。m(_ _)m
まささんに案内されて、あの有名な公園も見学してきました。しっかりエゾリス、いましたよ。

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<左>やはり、今年は春が早い?
牧場の松の新芽です。
<右>音更町の牧場のエゾリス。 ここのエゾリスは警戒心が凄い強くて、この後も直ぐに逃げられてしまいました。 ごめんね(^_^;) 近づきすぎたね。でも、10メートル以上は離れていたけど・・・。

クリックすると拡大写真 <左>帯広市内の公園で見たエゾリス。最近人に慣れすぎているそうです。
餌の与えすぎが原因のようですが、野生との関わり方を落ち着いて考え直してみる良いチャンスかも。

4月30日 6:00
さて、エゾリス観察の本番! 早朝にホテルを出てまず、直ぐにホテルの庭でエゾリスを1匹発見。 今日は付いている・・・きっと。少し観察したあと、音更町の公園と牧場へ行く。
しっかり居ました。しかも乳房が張っているメスもいて、「これは、子育て中かな?」という期待も! しかしそれは後の方で気付いた事。初めは春の毛換わりでボコボコになった毛並みばかり目立って 気になっていました。5月も末頃には夏毛に変わるんですね。

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<左>ホテルのすぐ横で発見!
何か硬くて長い物をかじっているようで、「ガチン!」ってなったみたいに目をつぶってます(笑)
<右>すっぽり枝に挟まってすっかり落ち着いた様子。
何を思っているんでしょうねぇ?

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<左>後で解ったのですが、子育て中の母のようです。 がんばれ! 敵は猛禽類やヘビ、テンばかりじゃないぞ!

<右>この日は運良く「コアカゲラ」も間近で見れました。
2,3メートル先でのご対面。「はじめまして(^^)」

4月30日 12:00
お昼を最近行き付けの「カントリーパパ」と言う農場レストランで頂いて、再び牧場へ!
朝に見れなかったので、どうかなぁ? と思って行って見ると去年と全く換わらない同じ場所の 同じ木でエゾシマリスを見ました。あいにくの雨でしたが綺麗な毛並みが雨を完璧に弾いていました。
健康な野生動物は美しい!
なんとその後、早起きの疲れでお昼ね・・・せっかく北海道にきているのにもったいない?  と思いつつもこれから先の長丁場を考えるとね。

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<左>去年と全く同じシチュエーションでの再開。
シマリス君元気で居てくれたんだね!

<右>こちらの様子が気になるらしい。
あまり刺激しちゃかわいそうなので・・・また来年会おうね!

5月1日 6:00
さあ!今日は帯広滞在の最終日。ここでのエゾリス観察も見納めです。そして観察を締めくくるのに ふさわしい出来事が!! 何と、エゾリスの巣を発見。木の洞に作ったその巣の中には、子供も居るではないですか!
親リスは、何度も何度も巣に葉っぱや枯れ草を持ち込んでいました。床材にするのかな?
身体の倍もある様な木の枝を咥えて枝から枝に飛び移る母リスには感動しました。頑張れお母さんリス!

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<左>エゾリスの巣穴発見!
辺りを警戒しています。

<右>身体程の大きな木の枝を口に咥えて大ジャンプ!
どんどん巣穴に持ち込みます。

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<左>今度は枯葉かな?
床材にするのでしょうか。

<右>巣の中から顔を覗かせた仔リス。
頼りないその動きは、今も脳裏に焼き付いて離れません。

5月1日 11:00
今日は昨日と変わって天気も上々、気持ちの良い晴れです。 ホテルでの最後の朝食も済んで、もう一度エゾリスの巣穴を1時間程観察する。 一度だけ顔を覗かせてくれましたが、お昼ねタイムに入ったのか後はさっぱり動く気配なし。
名残おしくもタイムアップ! 旭川へ向けて移動開始です。
途中、道の駅「しほろ21」で食べたイチゴソフトクリームが爽やかな味で最高! お天気もいいし ドライブ日和です。途中、いつものように旧国鉄士幌線跡を見学しつつ三国峠を越え、 十勝を去るのでした。

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<左>毎回、帯広では宿泊している北海道ホテル
今回はガーデンツインと言う眺めの良いお部屋でした。
気持ち良い!

<右>十勝にきた時は3部咲き、帰る時は満開。
良い時期に来ました。

クリックすると拡大写真 <左>澄み切った青空の中旭川へ向けてドライブ。
廃止されて35年程経ったホームの上にはかつての植え込みだったらしき 木が今ではこんなに大きく育ってしまいました。
しかし、35年でこれしか大きくならない? との考え方もあるかな。
人間が付けた傷跡を自然がゆっくりと覆い被さり修復中・・・
傷口が完全にふさがるのはいつになるんでしょう?

★ 旅日記 2002年GW 7泊8日 アニマルウォッチングの旅(後編・道北偏)に続く。


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