【第12回 久米島釣行記 釣行二日目 2007年8月01日】

 二日目は台風の影響が出そうとのことで一日早めた。今日も3番パヤオに向かうことにしたが、パヤオに到着して唖然とした。計11隻の船! ただ、昨日同様、キハダが跳ねているのを確認した。魚影は濃いようだ。ところが、周りの船では10Kg未満の小サイズばかりが釣れているようで、当船にはあたりすらこない。1時間で3番パヤオに見切りをつけ、5番パヤオに向かうことにした。船長の判断は早かった。個人的には、昨日まで不調の5番に行くより、3番でもう少し粘りたい気持ちも強かったが、船長の意向に従ったほうが良いと思った。

 30分ほどで移動完了。しかし嫌な予感がした。他の船も鳥も全く居ない。魚探の反応もいまいち。ただ、魚はでかいとのことであった。どうせなかなかあたりは来ないと思ったため、パラシュート仕掛けを沈めてすぐにジギングも開始した。ところが、何と一投目で私のパラシュート竿にあたり(120m、9時50分)。良型かどうか判断に悩む微妙な引きであったが、次第に引きが強くなった。今回は、飲み込まれる可能性のある針とハリス50号を使用していたため、強引なやり取りではハリスが切れる可能性があると判断し、慎重にやり取りした。とはいえ、あまりに引きが強く、だんだんと慎重なやり取りという文字は私の頭から消えていった(笑)。昨年上げた50Kg級と同等の引きと思ったが、体力の衰えがあるため、自信がなかった。船長には20〜30Kg級と申告した。水が澄んでいるため、40m付近まで魚を上げたときに目視で魚体を確認することができた(さすが久米島)。船長からは28Kg級との発言があり、意気消沈してやりとりを続けた(笑)。40分も要してしまった。やり取り終了直後は、余力が少ししか残っていなく、次のあたりは妻に譲ってもよいと思った。ただ、魚を間近に見て納得。50Kg級であった。今年もこの良型を釣り上げることができた幸運に感謝した。

 その後、3番から5番へ船が二隻移動してきた。3番は釣れてないようであった。ところが、5番もその後はあたりが無かった。パヤオのそばでメバチジギングをやろかと船長と話していた正午に、何と、クロカワカジキが跳ねた。推定100Kg級。チャンスと思ったが、魚を追ってるカジキはなかなか釣れないとのこと。しかし、キハダ自体も反応が見えないので、カジキ狙いでトローリングをやってみることにした。妻が釣ったキメジ(50cm)を泳がせた。今回、カジキ用にリールを購入していた。ダイワの50W。PE10号を900m巻いていた。装備は完璧。後はあたりを待つのみ。しかし・・・、結局あたる雰囲気なく、トローリングは終了となった。残念。カジキは来年以降の楽しみか。

 周りの船で良型キハダが上がったのを確認し、再度、パラシュート釣りをすることに。すると、私の竿に再度当たり(14時、120m)。ただ、これは妻に譲ることにした。昨年、自分ばかりがやりとりを楽しみ、妻に申し訳なく思った気持ちがあった。このあたりも最初は微妙な引き具合。しかも食い上げたため、妻はスタンディングファイトすることにした。ところが、残り50mとなったところで糸が100mくらい出された。かなりの大物の様子。スタンディングでは無理と判断し、トローリング用の椅子に座ってファイトすることした。竿が折れそうなくらい曲がる場面がたびたびあり、はらはらどきどきしたが、トータル35分で上がったきたのは55Kgの良型キハダであった。妻にとっては新記録。このやりとりでは不思議なことが起こった。上がったときには既にキハダは死んでいた。ハリスが尾ひれにからまるとこうなることがあるようだが、からまってはいなかった。船長も初めての経験とのこと。

 私は最初の50Kgを釣り上げた時点で十分満足していたが、妻に記録を破られ、さらに大型を釣り上げたいという気持ちがこみ上げてしまった。でも、一日に50Kg級が3本というのはさすがに難しいかな、と思った。16時20分になったところで、船長に後二投でよいと心の中で伝えた。さすがに船長も疲れているだろうと思った。その直後、私の竿にあたり(130m)。実は、私は裏でジギングをやっていたが、船長が魚探反応を見て10m仕掛けを落とした直後のこと。正直、期待していなかっただけに非常にラッキーと思った。ただ残時間がないため、短時間で上げる必要があると思った。ところが・・・、いきなり糸を200m出されてしまった。これだけ糸を出されたのは実は初めてて。リールにはPE10号を410mしか巻いていなく、糸がなくなる恐怖を初めて体験した。ハリスは60号に戻していたため、ドラグをしめた。その後は、必死でやり取りした。竿は折れてもよいと思うしかなかった。どんなに力を入れてリフティングしても上がらない場面もあった。3年前に記録した70kgの個体を釣り上げたときは55分のファイトタイムであったが、それに近いファイトタイムになる予感。結局、44分を要した。上がった個体を見て大満足。妻が上げた個体よりも一回り大きいと感じた(笑)。50Kg級が3本も上がるのは今年初めてとのこと。我ら夫婦は船長の指示を正確にこなせる技術があることは事実だが、やはり幸運なんだと思う。終わってみれば、これまでの久米島釣行の中でも特に記憶の残るずばらしい釣行となった。
 帰港後、50Kgの秤が振りきれたため、正確なサイズは測れなかった。60Kgほどあったのではなかろうか。来年は、5月に本マグロとカジキ狙いで久米島を訪れたいと思う。

【釣果】
パラシュート
(ムロアジ)
私の釣果
 ・キハダマグロ2
    162cm−55Kg
    160cm−50Kg

 ・キメジ1 50cm
妻の釣果 
 ・キハダマグロ1 162cm−55Kg
 ・ツムブリ1
ジギング
(ヒラジグラピンク100g)
・キメジ1 50cm
・本鰹1 45cm
・シイラ1 60cm
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【タックル】
〈パラシュート〉
竿 : アルファタックル HQイエローフィン50Lb
リール : ダイワ シーラインSLD−30U(PE10号×450m)

〈ジギング〉
竿 : シマノ ゲーム タイプJ S5107R
リール : 06バイオマスター8000PG(PE4号×250m + ナイロン30号×10m)

【写真1】一匹目の釣果 キハダ160cm−50Kg

【写真2】トローリングの風景

【写真3】二匹目の釣果 キハダ162cm−55Kg

【写真4】二日目の記念撮影

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