【第13回 久米島釣行記 釣行一日目 2008年5月30日 7:00〜16:30 曇り時々雨】

 一日目。波は予報では1.5mながら、風やや強いせいか、体感的には2.5mほどの波。酔い止めを飲んだ。3番パヤオへ直行した。所要時間は1時間強。二日前に一般アングラーが、この3番パヤオにて、314kgの本マグロを7時間かけて仕留めたとのこと。次は自分の番と意気込んだ。昨日の夜、月桃や(旧きこり)で久米島産本マグロの刺身を食べてみた。トロ部分ながら、脂の乗りはいまいち。でも、味は非常に濃く、これはこれで美味しいと思った。ぜひとも釣り上げたいとの気持ちがこみ上げていた。
 3番パヤオでは、キハダを狙う漁師はおらず、皆本マグロ狙いでトローリングしていた。正確な数字は覚えていないが、6〜7隻くらいは居たと思う。でもあたる雰囲気無し。そこで、パラシュートでキハダを狙いながら、本マグロの様子を見ることにした。
 一投目、いきなり妻の竿に良型のあたり。私の仕掛けは即回収。妻は、自分の体力では絶対に上げられないと言って、途中で私にやり取りを交代してくれた。その私も自分の体力ではスタンディングで上げられないと確信し、途中からラークに戻してリールのごりまきで対応した。でかい獲物なのに何故か15分という超短時間で仕掛け部分まで回収。スタンディングでもっと我慢すればよかったと思いつつ、来るべき本マグロとの格闘に体力を温存しておきたかったのでしょうが無かった。ハリスをたぐる船長が非常に大変そうだった。何度かやりとりした末にギャフを頭部に打ち込んだが、再度潜られるはめに。結局、私がもりを打ち込み、一件落着した。マグロの生命力は凄い! で、このキハダのサイズ、何と60Kgもあった。これまででNo.2のサイズ。良く引いたはずだ。本当は妻の釣果だが、私の釣果にもしてくれたのは、どうやら、仕事で病んでいた私を元気付けたいと妻が考えていたからのよう。私の妻は性格悪いが、非常に良いやつだ。
 二投目、これも妻の竿にあたり。でも、小さそうなので、私の仕掛けはそのままにすると、私の竿に良型のあたり! 妻が仕掛けを回収するのを待ってやりとり開始することにしたが、妻のしかけがなかなか上がってこない。釣り上げた個体を見てびっくり。30Kg級であった。どこが小さいんだ・・・・。で、私もやり取りを開始したが、スタンディングで上げるべく必至で頑張ったが、筋トレしていないせいか、大変であった。25分要した。サイズは、42kg。本来なら狂喜するサイズだが、先ほどの60Kgを見たせいか、こぶりに感じられた。それにしても、二投しただけで、30Kgオーバーを計3匹というのは、これまでに無い超ハイペースの好釣果。この時点で、他船でキハダを狙っていたのは、GAINAだけ。実質的に船数が少ないことも効いたと思う。
 三投目に変化あり。何と目の前で200Kg級の本マグロが跳ねた!(と船長が言った。私は黒い影を見ただけ(笑))。パラシュート仕掛けを即回収し、トローリングに変更することにした。餌は数kg級のメジか本鰹。パヤオ近傍で、エビングにてメジを釣ることにした。かぶらをひっぱった方が早いのではと思ったが、最近の経験ではエビングの方が確実とのこと。ちなみに、エビングは、キビナゴ餌同様の釣果(すなわち数10Kg級も釣れる)が得られるすばらしい釣法とのこと。事実、一投目で2Kg級のメジを釣ることができた。これで準備完了。待望のトローリングを開始した。11時ころ。二時間竿を見つめた。途中でシイラに遊ばれたようで、メジが逃げ惑うときもあったが、結局当たりなし。見える魚は難しいとのこと。餌に使用したメジは回収後、元気に泳いで去っていった。
 13時過ぎにパラシュート再開。再開後の一投目で、またもや私の竿にあたり。30Kgのキハダであった。これは20分要した。その次の投入では、15Kg級のキハダを釣った。これはさすがに5分も要しなかった。サイズが小さかったので自分でハリスをたぐり、ギャフ打ちも自分で実施。妻から”漁師みたい”と言われ、非常に喜ばしかった。しかし、次の投入からはあたりがパタッと止まってしまった。船長の経験としては、もしキハダを狙い続けていたら、2桁は行ったのではとのこと。でも後悔は無し。今回は本マグロが本命なのだから。でもでも、良型キハダが入れ食いの状況で、確率の低い本マグロを狙うことは、正直葛藤があったのも事実。良型キハダの入れ食いなんて、滅多に味わえるものではない。

 あたりが止まった14時過ぎの流しからは、あたりが出るまでの待ち時間を利用して、キャスティングゲームを楽しんだ。これが非常に楽しかった。結構頻繁にあたりがあるのだ。びっくりしたのは、18cmもあるペンシルに50cmほどの本鰹が食ってきたこと。相模湾では考えられない。

 初日は、魚を宅急便で送る手配、また写真も撮影しておきたいという事情があったため、めずらしく早上がり(とはいえ16時半)した。明日に本マグロを期待して。

PS.60Kgの個体は船長に捌いてもらい、二日寝かせたあと、刺身、あぶりとステーキで。刺身は意外に美味しかった。生のきめ細かな触感と味の濃さ。脂は見た目は乗っているのに、醤油につけても脂が流出しない、不思議さも有り。

【釣果】
パラシュート
(ムロアジ)
・キハダ5
164cm−推定60Kg、147cm−42Kg、135cm−33Kg、135cm−28Kg、105cm−15Kg)
ツムブリ1(約70cm)     ・・・ 下線は妻の釣果、最大魚は妻との共同釣果
ドラドペンシル18F
(トビウオ)
・本鰹1(50cm)、キメジ1(50cm)
エビング
(DRスティックピンク透明)
・キメジ1(50cm)

【タックル】
〈パラシュート〉
竿 : アルファタックル HQイエローフィン50Lb
リール : ダイワ シーラインSLD−30U(PE10号×500m)
(キャスティング)
竿 : ダイワ ドラド80TN
リール : ペン スピンフィッシャー8500SSJ
〈エビング〉
竿 : シマノ ゲーム タイプJ S5107R
リール : 06バイオマスター8000PG(PE4号×250m + ナイロン100lb×7m)

【写真1】60Kgキハダ 一匹目

【写真2】42Kgキハダ 二匹目

【写真3】トローリングの風景
     80Lbティアグラ欲しい!(船長のもの)

【写真4】33Kgキハダ 三匹目

【写真5】初日 良型キハダの全釣果

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