【第14回 久米島釣行記 釣行二日目 2008年8月5日 16:00〜6:10 晴れ】

 二日目はイカ狙い。ポイントまでは、6番を通り越し計二時間強要した。午後7時半過ぎから釣り開始。最初はなかなか当たらなかったが、お手伝いさんが100mでイカを最初に掛けた以降、結構入れ食い状態となった。良い型がかかると当然ながら引きが強く、結構楽しかった。また、足だけカンナに残ってくることがあり、そのまま食してみると非常に美味しかった。真夏の日中釣りは過酷な暑さのため、こういう涼しい釣りは非常に良いと感じた。
 午後9時頃、何とマグロらしき反応が船下に入った。パラシュート仕掛けを投入したが、なかなか当たり無し。午後10時過ぎ、最初の当たり。簡単に上がってきたのは、10Kg級のメバチであった(棚80m)。久しぶりのメバチ。12時前にも同サイズを追加した。その後、マグロの反応なく、イカ餌がイカに共食いされたり、巨大なワフーが釣れたりした。
 マグロが釣れないので、私以外のメンバーは眠りに。私はせっかくの貴重な時間と思い、起きてイカ釣りと魚探とのにらめっこを続けた。午前3時半ころ、魚探にマグロらしき反応が現れた。イカを釣って泳がせたところ(70m)、何とあたり。今度は引きが強い。いきなり反対側の水面に向かい食い上げたので船底で糸がすれそうになり、ひやひやした。18分かけて上がったのは、初日とほぼ同サイズの立派なキハダ。良型キハダは午前4時過ぎから可能性が高くなるとのことだったので、ほぼ船長予言の通りであった。このキハダ、自分で魚探を見て自分で釣ったという満足感有り。ちなみに、船長は、このキハダが当たった瞬間のドラグ音に飛び起きた。仕掛けは投入されてないと思っていたようであり、驚いたさまは、見ていて結構愉快であった(笑)。
 その後は、外道なのに?、完全にマグロ釣りモード。妻がイカを釣って、そのイカを餌として投入。5時頃にも当たり。ものの3分ほどで上げたのは何と157cmの50Kg近い良型のキハダ。入れ食いタイム突入を感じさせるに十分な状況となった。しかし、反応の割りに食いは悪かった。5時半になり、夜が明け始めたころ、妻の竿にあたり。私がやり取りし、10分ほどで上げた。手伝いの人にハリスを手繰ってもらったところ、再度、下に向かい突進されてしまい、やりとり再開。その後は長かった。ドラグを締めてもじりじり糸が出された。さらにドラグを締めても状況変わらず。13Kg(後の測定で判明)のドラグ設定では正直スタンディングファイトは無理。ウィンチファイトで対応した。夢中になっていた私には聞こえなかったが、船長は竿が折れそうと感じたらしく、ドラグを緩めた方がよさそうとコメントしたようだ。計40分やりとりしたところで、竿から”みしみし”という音が聞こえた気がした。次の瞬間、バットの部分が”バキッ”っと折れてしまった。さらに次の瞬間、折れたバットに糸がこすれ、糸が切れてしまった。これまでに経験したことが無い引きの強さだったので、記録魚だったかもしれなく、暫し呆然。あまりに後味の悪い幕切れであった。ホテルに着いたのは10時頃。疲れ果てていた。釣りに夢中になるあまり、適切な状況判断ができてない自分にただ呆れるばかりであった。また、妻が愛用していたツナターゲット30Lbをお釈迦にしてしまった。低価格なのに(新品で二万円弱)、ブランクがグラスソリッドの非常に良い竿。妻のお気に入りだった。ブランクは全く折れる気がしなかった。代わりの竿を買って上げねば・・・。妻はアリゲータを希望しているが、15万近くするので、他の竿を探したい(笑)。

 パラシュート仕掛けによるやり取りは、基本的にはドラグを締めて、無理やりマグロの頭を自分側に向かせて強引にやり取りする釣りと思っていた。それは事実。でも、これまではあくまでスタンディングファイトであった。今回のようにウィンチファイトでは、タックル強度を考慮する必要があることを知った。それにしても、ばらした魚はとてつもなくでかかった。せめて顔だけでも見たかったな。

【釣果】
イカ(スッテ) ・トビイカ45(妻と併せて推定100杯)
パラシュート(トビイカ) ・キハダ2
 (157cm−推定48Kg、150cm−推定42Kg)
・メバチ2(90cm×推定11kg、〃)
・ワフー2(150cm、推定110cm)

【タックル】
〈イカ〉
竿 : シマノ タイプJ7oz用
リール : 05バイオマスター8000PG(PE4号×250m + ナイロン100lb×7m)
〈パラシュート〉
竿 : アルファタックル HQブルーフィン80Lb
リール : ダイワ シーライン50U(PE10号×900m)

【写真1】一匹目。メバチ(22:20)

【写真2】二匹目。メバチ(23:50)。

【写真3】三匹目。ようやくキハダ(3:50)。

【写真4】四匹目。今回の最大魚157cm(5:10)。

【写真5】記念撮影。朝は光のコンディションが良い。

                                     第14回久米島釣行記トップへ