【第19回 久米島釣行記 釣行1日目 2011年8月1日 7:20〜16:30 晴れ】

 今年もやってきた夏休み。仕事で釣行出来ない可能性もあった。それがクリア出来たと思ったら・・・南の方で台風9号が発生。しかも沖縄に近づく予報だ。釣行初日の時点で2.5→3mの波予報。悪い方に転べば出船は不可能だ。でも不思議と今回は落ち着いていた。何とかなるだろうと感じていたのだ。多少は執着心が薄れてきたのかな(笑)。
 久米島へは羽田からの直行便で(7/31)。久米島空港に着き、いつものお姉さんが待っていると思いきや・・・船長直々にお出迎え。どうやらお姉さんは辞めたようだ。結構お世話になったのでお礼の一言でも言いたかった。
 釣行当日は6:50にホテルで待ち合わせ。ところが・・・船長が来ない。7時になり電話しようと思ったら、目の前に見知らぬお兄さんがやってきて”パンダさんですね?”と。船長の弟子だった(笑)。後で知ったのだが船長は寝坊したらしい。台風で出船出来ない漁師さんの宴会に付き合ったことが原因だったようだ(笑)。波予報は終日2mで、何とかなる高さだった。

 今日は7番パヤオに向かうことにした。約23マイル。1時間50分を要した。波は思ったほど大きくなく、情報を知らなければ台風の存在に気付けないほど。問題はマグロの食い。事前情報では大潮になってから潮が悪くなり釣れてないそうだ。船長も今回はやばいと防衛線を張る始末。でも毎年食いが悪いと言われても何とか成果を得てきた。船長と私の愛称は抜群なのだ。ということで個人的には必ず釣れると思っていた。基本マイナス思考の私が久米島に来るとプラス思考になれるのは本当に不思議(笑)。
 パヤオ至近距離でのジギングで10〜15キロ級のメバチが釣れるという情報もあったが、キハダの反応がそれなりにあったので例年通りパラシュート仕掛けで狙うことにした。一投目、棚は120m。私の竿にいきなり当たりだ。心の準備も出来てない状況でやりとり開始。そういえば今回は体を全く仕上げて来なかった。握力はサーフトローリングで鍛えていたが・・・マグロのスタンディングファイトに必要な背筋・腹筋は全然駄目。数分でばててしまった(笑)。引きの持続性から20キロ前後と推測された。後ろの壁にもたれたり、竿を船べりに置いたりしながら苦労して上げたのはほぼ推測通りのサイズのキハダだった(9:30)。やりとり時間は10分。全盛期の私なら半分以下の時間で上げられたかもしれない。
 その後は、反応は直ぐ見つかるが・・・当たりが来ない時間しばし。ということで恒例の左舷(パラシュートは右舷)でのジギングを開始した。その数投目、パラシュート仕掛けの回収指示があったので100m近く沈めていた150gのヒラジグラを高速で回収。6m長のリーダーにさしかかったとき、何と当たり! 魚が付いた。当たったその場で随分長時間頭を振り続けている。3キロ級のキメジと思った。ところが次の瞬間、真下に”ばびゅーん!”と突進されドラグも一気に出され、腕の力だけでは対応出来ないことを悟った。でもこの時点では10キロにも満たないキハダと思っていた。もしかしたらワフーの可能性もあるなと。しばらくやり取りしているうちに後ろのパラシュート仕掛けに絡んでしまったようだ。やむを得ず竿を持って右舷側まで周った。その途中、船長の奇声とともにパラシュート仕掛けの道糸(PE10号)が切れてしまった。しばしやり取り。2004年に購入したロッドのソルティガが初めて本領を発揮。結構曲がっても折れる気のしない粘り強さを感じた。むしろ自分のラインシステムが持つのか不安に。やりとり時間は5分くらいだったろうか、ようやく魚が見えてきた。ところがどれが針掛かりした魚?という状態。水中で光るものが三つ。手前で最も目立つ魚はシイラと判明。これまで引いていたのはシイラだったの? 周りの皆はそう信じていた。でもやりとりした本人はとてもシイラとは思えない鮮烈な引きだったのでマグロかと。さらに魚が近づいて判明したことは、シイラに加え、先ほど切れたパラシュート仕掛け、そして一番下にキハダが付いていたこと。これで解けた。パラシュート仕掛けにシイラが食っており、ジグで掛けたキハダとお祭りしたのだ。まずはシイラを上げた。そしてぐちゃぐちゃに絡んでいたパラシュート仕掛けを船長が解きにかかったが、相当複雑に絡んでいて時間を要しそうなこと、ジグのリーダーが見えていたことから、先にマグロを上げて欲しいとお願いし、助手のお兄さんが応えてくれた。上げてびっくり。一匹目よりさらに大きいキハダであった(11:40)。ジグでは記録サイズの推定25Kg。これは想定外の獲物だった。周りの皆は私よりもっと驚いていた。
 13:30頃、私のパラシュート仕掛けに当たり(130m)。これは5分で上がった。16kg級。そして14:20には妻の竿に初めての良型の当たり。これも15Kg級かと思いきや、ドラグが凄い勢いで出されていく。船長もでかい!と。ウィンチファイトでごり巻き続ける妻。やり取りの最中にドラグが緩んだようなので途中でドラグ調整し妻から叱られる私(笑)。結局、何と30分も要した。クレージーバトルが根元付近までひん曲がる状況が何度かあり、見ていても結構興奮した。上がってきた魚は確かにいつに無くでかい個体であった。でも40Kg級。妻の腕力から考えると15分ほどで上がってもおかしく無いサイズだ。時間を要したのはドラグが緩んでいたためかも。ここで私の闘争心に火がついた。妻は久しぶりに有頂天状態。残りの二時間で50Kg級を絶対に釣ってやると意気込んだ。15時過ぎ、妻の竿に当たった魚を私がやり取りすることに。これは3分かからないうちに上がってきた。88cm長のキメジ。相模湾ならうれしいサイズだが、こちらではかなり小さい部類。そしてそのまま何も反応無く沖上がり時間を迎えた。そういえば、上がる少し前に、近くを泳いでいた魚、背びれの形から結構巨大なカジキと思われた。明日は船を陸上に避難させる作業があること、私も体力が残ってなかったことから、波自体は問題無く出船出来そうだったが、休むことにした。カジキは来年以降の楽しみ。

 それにしても、今年もキハダを釣らせてくれた船長に本当に感謝したい。久米島釣行は毎年欠かせない行事であることを再確認出来た。一方で、カンパチ・ヒラマサ・カジキ等の新しいターゲットも開拓したい。次は八丈島かな。

ps.釣行の二日後に大変な筋肉痛に。やっぱり備えないと駄目かな。

【釣果】
・パラシュート(トビイカ、ムロアジ、キビナゴ)でキハダ4
  142cm(推定40kg) ○
  116cm(推定22Kg) ●
  104cm(推定16Kg) ●
   88cm(推定10Kg) ○
・ジギング(ヒラジグラ150g青+ホロシール)でキハダ1
  120cm(推定25Kg) ●

  ●…私の竿、○…妻の竿

【タックル】
〈パラシュート〉
竿 : アルファタックル HQイエローフィン50Lb/アリゲーター クレージバトル200
リール : ダイワ シーラインSLD−30U(PE10号×500m)/okumaタイタスG30−U
〈ジギング〉
竿 : ダイワ ソルティガヒラマサ63S
リール : 05バイオマスター8000PG(PE4号×250m + ナイロン100lb×6m)


【写真1】 一匹目やりとり

【写真2】 一匹目キハダ 116cm(9:30)

【写真3】 二匹目やりとり

【写真4】 
二匹目キハダ ジグで120cm!(11:40)

【写真5】 お昼はCocoで買った手作り弁当

【写真6】 良型キハダと格闘中

【写真7】 
妻の釣果。今回の最大サイズ142cm(14:50)

【写真8】 集合写真

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