【第7回 久米島釣行記 釣行一日目 2005年9月17日】

 5、8月の鬱憤を晴らすために9月も釣行した。さすがに三度目の正直になるかと。しかも、9月以降は良型が出やすいため期待も大きかった。ところが、今年は本当についてないようだ。直前に由奈丸に予約の確認をしたところ、何とエンジントラブルで出船できないというのだ。他の船を手配いただくことにはしたが、でも慣れた船で釣りをしたいものだ。台風シーズンにしては、天候は良い予報であり、今回こそ安心して釣行できると思ったのに、出鼻をくじかれた感がした。
 今回は、GAINAという船にお世話になった。船長は、私と同じ愛媛県出身の方。これまでは主に由奈丸にお世話になったが、船長が異なるとまた違った観点でマグロ釣りを体験でき、ある意味、おもしろかった。その中身は機密にかかわるため、公表できない。
 
 一日目は、1番パヤオでの釣り。今回は、餌釣り(パラシュート)がメイン。ジギングは絶不調とのこと。餌もそれなりに不調のようで、漁師さんでさえぼうずで帰港することが多いようだ。嫌な予感がしたが、何と一投目で食ってきた。130mの深さからわずか3分で上げることができたたため、良型ではなかったが、それでも16Kgのキハダであった。今年の久米島では最高記録であり、一投目で食ったのも久米島釣行を始めて以来、初めてのこと。合計9隻の船がいたが、食っているようすもなかったため、幸先良いと思った。その後は、全然釣れない時間がしばし。パラシュート釣りは、釣れないと、食うまでの待ち時間が長いため、ジギングをしながら待つことにした。ジギングでの唯一のあたりは、昼過ぎ。凄い勢いでドラグが出されたので、本鰹かとおもいきや、沖サワラであった。意外に引く奴だ。ただ、こいつは、歯が鋭いのでジグがぼろぼろになってしまうため、あまり釣れてほしくない魚。でも引きは楽しめた。
 14時ころからパラシュートで入れ食いになった。18Kgのキハダが釣れたが、160mの深さからたったの5分で上がってきてしまい、引きをそれほどは楽しめなかった。50Kgオーバーをかけ、30分以上のやり取りをどうしても楽しみたかったのだが、釣れる様子は全くなかった。
 次の一投では、何と10Kgオーバーの本鰹が釣れた。これも棚は160m。物凄い勢いで食い上げたため、キハダではないと思った。同サイズならマグロより本鰹の方が引きが強いイメージを持っているが、あまりにもあっけなく上がってきたため、意外な気がした。本マグロ専用の相当パワーのある竿を使用していただけに、引きは全く楽しめなかった。あまりにもあっけなく上がってきたため、船長も油断しており、手袋を装着せずに取り込みにかかったところ、再度もぐられ、いったんハリスを手放すことに。でかい本鰹であることはわかっていたため、ばらさないでくれと祈りながら見守ることに。上がった瞬間は、久米島では久しぶりのガッツポーズが出たほどであった。本鰹の記録更新であり、大変うれしかった。さらに次の一投では、80cmのキメジが釣れた。その後は、妻に160mの棚を譲り、妻の方に当たりが集中したが、竿が柔らかいためか、一度も針がかりしなかった。柔らかいとはいっても、30lbのマグロ専用竿ではあるが、食いが浅いときはもっと硬い竿が好ましいとの船長言であった。
 15時以降は、特にあたりもなく、そのまま終了となった。目標の50Kgオーバーのキハダはかすりもしなかったが、10Kgオーバーの本鰹が釣れたために、非常に満足度の高い釣行であった。これだけの本鰹は、最近は久米島でも滅多に釣れないらしい。

 釣った魚はいつものごとく、宅急便で送付することにした。二匹のキハダは自分宛、および会社の先輩に。キメジと沖サワラは現地の方に引き取っていただいた。本鰹は、翌日、居酒屋「木心里」で料理してもらった。メニューは、刺身、たたき、かぶと焼き、ハラミの塩漬け、卵の煮付け。これだけ大きいサイズなのに、全く臭さはなく、非常に美味しかった。特に卵の煮付けは絶品であった。オリオン生、久米仙で酔っ払うこともでき、非常にご機嫌であった(二日目の釣果を忘れることができた)。

【写真1】本鰹80cm−10.5Kg

【写真2】キメジ80cm 釣れたては色が美しい

【写真3】一日目の釣果
【釣果】
パラシュート ムロアジで
 ・キハダマグロ3(112cm−18Kg、109cm−16Kg、80cm−推定7Kg)
 ・本鰹1(80cm−10.5Kg
ジギング ・ヒラジグラ青120gで沖サワラ1(95cm)

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