【第8回 久米島釣行記 釣行二日日 2006年5月15日(月)】

 二日目にはかけていた。波は2mの予報で多少小さくなっていたが、でかいことには変わりは無かった。7番パヤオまでは1時間半ほどで到着。
 
 今日は好調な久米島に久しぶりに出会うことができた。

 二投目で15kgのキハダをゲット。ファイトタイムは5分(130m)。釣り上げたばかりの美しい魚体を見ると久米島で釣りをしている実感がこみ上げてきた。
 さらに次の流しで同サイズを追加。ただし、小さいと判断したため、ラークにつけたままでリールを巻きにかかった。この魚とのやり取り中に何と妻が大物をかけた。しかけ回収途中でのできごと。これは大物であった。パワフルな妻もスタンディングで耐えられず、座っても耐えられず、私も少し手助けをした。40分要したが、上がった個体を見て納得。50Kgのまるまる太ったキハダであった。これまでの久米島釣行の中でもNo.2のサイズ。次は私の番と気合を入れる。

 次の流しは今回のクライマックス。魚が掛かった瞬間は小物だと思い、ラークに竿をつけたまま巻き上げることに。次第に引きが強くなったため、スタンディングでやりとりする価値があると判断。その直後、異常なスピードで食い上げた。何とクロカワカジキであった。跳ねた瞬間の迫力は凄みがあった。TVで見るのとは迫力が違った。しかし、たったの5分でパラシュートしかけが上がった。随分楽だと思った。でもこれは完全な誤算。一旦、船長にハリスをたぐってもらったが、すぐにもぐられ、再度戦闘態勢に。40分はかかると船長からアドバイス。その後の引きは凄かった。以前、船長から「30Kgのキハダを上げられる体力があれば100Kgのカジキを上げることができる」と聞いていたためカジキという魚に対して甘く考えていたが、最大瞬間的な引きは凄いものがあった。かなり締めたドラグがじりじり出され、100m持っていかれた。一昨年の推定70Kgのキハダよりも引きが強いと感じた。結局、30分かけて再度パラシュート仕掛けが見えるところまで釣りあげた。後は、船長に取り込みをお願いした。ここからは長かった。何度もやりとりがあった。間近に見たカジキは体が震えるほどでかく感じた。推定100Kgとの船長判断もあり、モリが急所に命中するか不安に思いながら、船長がハリスをたぐるのを見守っていた。最後の詰めまできたとき、なんと、痛恨のハリス切れ。70号ハリスが切られた。第一回目の釣行で50Kgのキハダをばらしたときほどではないが、かなりショック。キハダほど確率の高い魚ではないのに…。
 気を取り直して、次の流しに臨んだ。今度は、かけた直後にハリス切れ。ハリスが歯にあたったのだろう。こういうのはあきらめがつく。それにしても久米島の魚影の濃さには脱帽。
 次の流しは、大きな誤算であった。他船がかけてばらしたカジキが水面でのた打ち回っていたのだ。モリを突き刺し、取り込むことに。釣りをする時間が減ることには閉口したが、間近に見たシロカワカジキの大きさには感動した。長さは3mは超えていたろうか。重量も200Kg級とのこと。船長と二人で船上に上げようとしたが、これがなかなか重労働であった。結局1時間ほどをかけ取り込み終了。釣り時間が短くなったディメリットもあったが、口の中の構造をつぶさに観察できたのは収穫であった。たしかに、小さな針かつ細いハリスで釣り上げるのは困難であると思った。口が非常に固く、ハリスも口の周りに接触すると時間をかければ切れてしまうことは必至と感じた。長州小力の出る幕はなさそう。
 この時点で午後2時。残り3時間。ラストスパートだ。カジキがかかることを期待した。午後3時すぎ、キハダの時合到来。連続で31Kgのキハダをゲットした。一匹目は5分、二匹目は14分のファイトタイム。二匹目の個体のやり取りでは、ときどきふんばれないほどの強い引きを味わうことができた。この粘り強い引きにほれ込んでいるのだ。昨年は体験できなかっただけにカジキショックのことを一瞬忘れることができた。
 最後の一投で10Kgのキハダを釣った。釣り上げた直後、リリースサイズと認識したが、後で計測してびっくり。キープサイズであった。久米島の錯覚現象は本当に凄い。

 今回の釣行は、久しぶりに楽しめた。また新たなターゲットを発掘することもできた。夏の釣行のターゲットはキハダではないかもしれない。

【釣果】
パラシュート
(ムロアジ)
私の釣果
 ・キハダ5 : 138cm−31Kg
          135cm−31Kg
          110cm−15Kg
          105cm−15Kg
          90cm−10Kg
 ・メバチ2 :  50cm
妻の釣果 
 ・キハダ1 : 153cm−50Kg
 ・シイラ1


【写真1】一匹目のキハダ(110cm−15Kg)

【写真2】妻の釣果(153cm−50Kg)

【写真3】私の4匹目の釣果(138cm−31Kg)

【写真4】二日目のマグロ全釣果

【写真5】二日目の記念撮影

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