GSYZ03

3 青年期

 

3−1 ルソーは青年期を「  」と呼んでいる。この空欄に適切な語句を,次の@〜Cのうちから一つ選べ。

 @ 第二の誕生 A 反抗期 B モラトリアム C 断絶の世代

 3-1 解答

3−2 青年期を心理的・社会的モラトリアムと定義した人物の名前を,次の@〜Cのうちから一つ選べ。

 @ エリクソン    A クレッチマー B フロイト     C ベルクソン

 3-2 解答

 

3−3 青年期を「周辺(境界)人」と表現した人物の名前を,次の@〜Cのうちから一つ選べ。

 @ ルソー A レビン B ユング C ハビガースト

 3-3 解答

 

3−4 個人がその生涯にある時点で獲得しなければならない技能・知識・態度などをハビガーストは「   」と呼んでいる。この空欄に適切な語句を,次の@〜Cのうちから一つ選べ。

 @ 基本的欲求 A 自己表現 B 発達課題 C 自己洞察

 3-4 解答

 

3−5 「生活の中で何に価値を置いているか」という観点から人間の性格を6類型にわけた人物の名前を,次の@〜Cのうちから一つ選ベ。

 @ ユング      A シュプランガー Bクレッチマー   C フロイト

 3-5 解答

 

3−6 楕紳分析学の創始者を,次の@〜Cのうちから一つ選ベ。

 @ アドラー A ユング B シュプランガー C フロイト

 3-6 解答

 

3−7 青年期の発見と関わった社会変化についての記述として最も適当なものを,次の@〜Aのうちから一つ選べ。

@ 産業革命後,人々の生活の多様化に伴い,伝統的な作法や考え方が継承されなくなったため,年少者が文化の創造の中心となった。

A 産業革命後,工業生産の担い手として多くの年少者が参加し,そこで得た賃金によって,人々の生活が物質的に豊かになっていった。 

B 産業革命後,食生活をはじめとして生活全般が豊かとなり,年少者の身体的,精神的成長が大人たちに近い水準にまで促進された。

C 産業革命後,継承すべき知識や技能が複雑,多様なものとなり,年少者を一定期間,労働から解放し組織的に教育を与える機関が設立された。

 3-7 解答

 

3−8 性をタブーにしない社会では,青年期に葛藤や緊張があまりみられないという主張の意義を説明するものとして最も適当なものを,次の@〜Cのうちから一つ選べ。

@ 青年期は,実際には精神的に安定した時期であり,従来の青年期のとらえ方が必ずしも正しくないことを示した。

A 青年期は,おとなでも子どもでもないというあいまいな時期であり,精神的に不安定になる時期であることを示した。

B 青年期の心理のあり方は,社会や文化によって異なり,青年期だからといって精神的に不安定になるとは限らないことを示した。

C 青年期の心理のあり方は,身体的成熟の程度によって決まるので,青年期に精神的に安定するかどうかは個人差が大きいことを示した。

 3-8 解答

 

3−9 青年期を本来の意味での心理的・社会的モラトリアムとして過ごした例として最も適当なものを,次の@〜Cのうちから一つ選べ。

@ Aさんは,小さいころから医師になることを両親から期待され,Aさん自身も医師はすばらしい職業であると考え,疑問を持たずそうなろうと思ってきた。そこで,大学の医学部に進学し,他のことは考えず,一生懸命勉強し,医師になることができた。

A Bさんは,エンジニアになろうとして,大学の工学部に入り,優秀な成績をあげていた。子供会活動に関わっていくうちに,本当に就きたい職業は小学校の教師ではないかと思い悩み,いろいろと考えた末,教育学部へ転部して,教職に就いた。

B Cさんは,高校時代には難関といわれている大学を目指し,遊ぶことなく勉強した結果,第一志望の大学に入学できた。入学後は,これまでできなかった趣味やスポーツに打ち込み,卒業後はクラブの先輩から勧められた職業に何となく就いた。

C Dさんは,高校までのような制約を嫌い,自由を求めて大学に入り,自分のしたいことを大切にして生活を送った。将来については,いろいろな可能性があるので,規則の許す限り大学に残り,その後もフリーターをしながら,その決定を先に延ばした。

 3-9 解答

 

3-10 「自我同一性」の内容を具体的にあらわしているものとして最も適当なものを,次の@〜Cのうちから一つ選べ。

@ 私は、勉強はそれほどできる方ではないが,スポーツに関しては人よりかなり優れている。人にはそれぞれ個性があるのだから,このような自分の個性をいかしたいと思っている。

A 私は,学校にはあまり行っていない。日中,グループで盛り場などをうろついて過ごしている。このようなことばかりしてはいけないと思いつつも,刺激があって結構楽しい。

B 私は,弁護士になりかと思っており,法学部を目指して勉強している。しかし,その道の険しさを考えると,進路を変更する方がよいのではと思うこともあり,まだ最終的に決断するまでにはいたっていない。

C 私は,勉強や友達づきあいなど結構忙しく,それなりに充実した毎日を過ごしている。その日のことで精一杯で,自分の将釆のことはあまり考えたことはないが,そのうち何とかなるのではと楽観的に考えている。

 3-10 解答

 

3-11 青年期に正義感が強くなる心理的な要因として,最も適当なものを、次の@〜Cのうちから一つ選べ。

@ 同世代の仲間集団との結びつきを強める一方で,大人たちに対する反発が強まること。

A 未成年者として,行動にともなうさまざまな法律的・社会的責任を免除されており,行動しやすいこと。

B 論理的思考力や抽象的思考力の発達によって,現実にしばられない批判的視点を持つことができるようになること。

C 自己の独自性に気づくとともに孤独感を強く感じるようになり,他人の思惑をあまり気にしなくなること。

 3-11 解答

 

3-12 青年文化が当時の支配的な文化を革新した例として,適当でないものを,次の@〜Cのうちから一つ選べ。

@ 「ヒトラー・エーゲント」は,第二次世界大戦前のドイツにおいてナチスによって作られた青年組織であるが,多くの著者のエネルギーを吸収して,ファシズムの普及・宣伝に貢献した。

A その文芸誌の名に因んで「『白樺』派」と呼ばれている,人道主義と理想主義の主張に立った大正期の文学運動の中心となったのは,武者小路実篤を初めとする当時の大学生たちであった。

B マティスやヴラマンクを初めとするパリの若き画家たちは,ゴッホらに啓示を受け,自由奔放な色づかいを特徴とする表現主義的な作品を発表したが,当時の批判家たちはこれを「野獣(フォーブ)」的であると強く非難した。

C ジーパンやスポーツ・シューズ(スニーカー)は,本来は仕事やスポーツのような特定の活動のためのものであったが,若者によって日常の服装として取り入れられ,今や年齢や場面を越えたファッションとなっている。

 3-12 解答

 

3-13 青年文化の性格を記述したものとして適当でないものを,次の@〜Cのうちから一つ選べ。

@ 既成社会にある価値観や権威に対して批判し,抵抗する傾向や内容をおびやすい。

A 社会全体の文化の中にありながら,下位文化として部分的にそれとは異なった性格を示す。

B 社会全体の一般的な文化に対して,地域文化として特定の地域内において創造され普及する。

C 社会全体の文化の中に根づくものもあるが,一時的な流行に終わってしまうものも少なくない。

 3-13解答

 

3-14 心理的葛藤のうち,同一の対象について接近と回避の二つの相反する欲求が生じ,選択が容易でない事態となる「接近一回避葛藤」の具体例として最も適当なものを,次の@〜Cのうちから一つ選べ。

@ 学業成績を悪くしたくないが,同時にあまり勉強もしたくなく,机に向かっていても,ほかのことを考えてしまう。

A 大学に進学し勉強したいと思っているが,同時に就職し親を楽にさせたいとも思い,進路選択に迷いを感じている。

B 二つの会社から採用したいと誘われ,どちらの会社も魅力的なので,どうしようか考え込んでいる。

C 母親に対して愛情を感じていながらも,強い反発も同時に感じ,どう対応してよいかわからない。

 3-14 解答

 

3-15 自我防衛機制のうちで,特定の人や集団の行動様式を自分のうちに取り入れる働きを持つものは何か。最も適当なものを,次の@〜Cのうちから一つ選べ。

  @ 抑圧  A 同一化  B 合理化 C 昇華

 3-15 解答

 

3-16 性的欲求などが満たされない場合に,芸術など社会的に価値ある行動によって解消しようとする防衛機制を何というか。最も適当なものを,次の@〜Cのうちから一つ選べ。

  @ 昇華  A 退行  B 欲求不満  C 自己実現

 3-16 解答

 

3-17 防衛機制には,例えば「抑圧」及び「補償」がある。それぞれの説明として適当なものを,次の@〜Eのうちから一つずつ選べ。

@ 欲求と正反対の傾向を示すことによって,危険な願望の表出を防止する。

A 失望や望ましくない行為を正当化することによって,自己に対する否定的感情を回避させる。

B 社会的に受け入れ難い欲求や,苦痛を伴った体験の意識化を阻止し,忘却させる。

C より未熟な発達段階に逆行することによって,その段階で満たしていた方法で現在の欲求を満足させようとする。

D 自分にとって望ましい特性を強調することによって,弱点や欠点をカバーする。

E 自分の非倫理的な願望や自分の失敗・欠点の原因を他人のせいにして,罪悪感や劣等感から免れさせる。

 3-17 解答

 

3-18 欲求不満や不安が生じて不適応状態になった際,無意識の内に不安を取り除いて,解決しようとする働きを防衛機制(防衛反応)と呼ぶ。防衛機制の一種である「昇華」を示す具体例を,次の@〜Cのうちから一つ選べ。

@ 3歳のFちゃんは,弟が誕生して親の愛情が弟に向けられるようになったため,急に甘えだし,赤ん坊のような振る舞いをするようになった。

A 高校生のGさんは,あこがれのアイドルの服装と同じものを身に着け,しゃべり方やしぐさを真似て,アイドルになったつもりでいる。

B 大学生のHさんは,就職活動が思うようにうまくいかないため,活動をやめてしまって一人旅に出かけ,うさばらしをした。

C 初老のTさんは,最愛の配偶者を病気で亡くした悲しみに耐えて,趣味の絵画の制作に打ち込み,展覧会で入貧した。

 3-18 解答

 

3-19 「いろいろやってみたいことがあって迷っている」ような状態は「葛藤」と呼ばれるが,葛藤状態を示している例として最も適当なものを,次の@〜Cのうちから一つ選べ。

@ Aさんは,自分の性格や容姿が気になり,いつも他人と比べて劣等感を持ってしまい,何事にも消極的で投げやりになっている。

A Bさんは,高い目標を持って努力することよりも,自由に自分の生活を楽しみたいので,進路を一つに決定することを避けている。

B Cさんは,大企業に入って安定した生活を送りたいと思う一方,小さな企業で自由に能力を発揮したいという気持ちもあって,進路を決めかねている。

C Dさんは,大学で歴史を勉強したいと思っていたが,両親の要望で,高校卒業後地元で働かざるを得なくなったので,不満がつのるようになった。

 3-19 解答

 

3-20 性格の変容の例として適当でないものを,次の@〜Cのうちから一つ選べ。

@ 友人のAさんは,自分の意見もあまりはっきり言わないような目だたない人だったが,まじめさを買われてクラブの部長になってからは,次第に積極性が身につき,リーダーシップを発揮するようになってきた。

A 高校生のBさんは,暴走族に入ったりするなど,衝動的で投げやりな生活をしていたが,ある先生との出会いをきっかけにすっかり変わり,いまでは教師を目指して真剣に勉強している。

B 80歳になるCさんは,今でこそ盆栽が趣味の好好爺で,町内では世話好きで通っているが,若いころは短気で人とぶつかってばかりいたという話である。

C 課長のDさんは,会社では仕事の鬼と言われるほどの厳しい人であるが,いったん家へ帰ると,子供を叱ったことがないほどの優しい父親になるという。

 3-20 解答

 

3-21 人格(パーソナリティ)を構成する要素として,「性格」のほかに何があげられるか。次の@〜Eのうちから二つ選べ。

 @ 能力   A 感情   B 欲求  C 気質   D 葛藤   E 個性

 3-21 解答

 

3-22 人格形成の特徴の説明として最も適当なものを,次の@〜Cのうちから一つ選べ。

@ 児童期までは主として親子関係を中心とする外からの働きかけにより性格の形成が行われるが,青年期では主体的に性格を再構成しようとする。

A 児童期までは他者との人間関係とは関係なく性格を形成するが,青年期では享として親子関係を始めとする種々の人間関係を通じて性格が再構成される。

B 児童期も青年期も,その人なりの個性ある性格を目指し,主として主体的な自分の性格を形成しようとする。

C 児童期も青年期も,自分の努力よりも,主として親子関係を始めとする種々の人間関係を通じて性格が形成される。

 3-22 解答

 

3-23 スチューテント・アパシーについての説明として最も適当なものを,次の@〜Cのうちから一つ選べ。

@ 厳しい受験をくぐり抜けて入学した後,目標を見失ったり,やる気を失って,無気力になること

A 学生生活の中で,社会の動きや友人関係に関心をもたず,ひたすら学業に励むこと。

B 大人や既存の権威に対して政治的・反抗的態度を高め,異議申し立ての行動をとること。

C 学校を卒業した後,定職に就かずにアルバイトをしながら自由な生活を享受しようとすること。

 3-23 解答

 

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