SC03
3 環境と生活
1.科学技術の発達
1.科学技術の発達は人類に豊かな生活をもたらした。しかし,一方で核兵器の使用による未曾有の被害や化学物質による(1)破壊ももたらした。
2.現代の医学は臓器移植や遺伝子治療などの高度の技術を発達させた。そのことは臓器移植であれば,その前提としての(2)を人の死として認めるかどうかという問題,遺伝子治療では生命の誕生に科学がどのようにかかわるかといった(3)というテーマが倫理の問題として生じている。
3.自然との共存をはかり,生物が相互にどのように依存しあっているかなどを考察する学問を(4)という。
2.資源・エネルギー問題
1.人類はそのエネルギー源を薪炭から(5)へ,さらに(6)や天然ガス,原子力へと変化させてきた。こうした変化を(7)という。
2.石油資源は(8)地域,北海地域などに(9)しているなど,地球上の資源・エネルギーの分布には偏りがある。したがって資源を多く持つ国と資源の乏しい国との間の資源問題が国際社会の問題として生ずる。
3.1973年,第4次(10)が勃発し,(11)に加盟している国々は原油価格を4倍ほどに引き上げ,輸出量も削減し,ここに第一次(12)が発生した。さらに1978年の(13)革命をきっかけにして,第二次の価格大幅引き上げがされて,原油を輸入している先進国経済に大混乱をあたえた。
4.産油国はその英文の略称を(14)という資源保有国のいわゆる(15)を結成して産出量の調整や価格維持をはかってきたが,1980年代に入ると原油価格はこの組織に入っていない国の増産や先進国の経済停滞から低迷していった。
5.1960年代にローマクラブは『(16)』というレポートの中で資源の枯渇問題を指摘していた。
6.エネルギー資源には太陽熱や水力といった(17)なエネルギー資源と石油・石炭などの化石燃料のように(18)なエネルギー資源がある。
7.日本では総発電量のうち原子力発電のウェイトが増加しているが,1979年にはアメリカの(19)で,1986年には旧ソ連の(20)で原発事故が起きている。ウラン資源も無尽蔵ではなく,日本ではウランを燃やしてできる(21)の利用を進めようとしているが,安全性の問題が指摘されている。さらに期待を集めていた高速増殖炉(22)はトラブルのために運転再開のめどが立っていない。
8.省資源・省エネルギー政策のため,政府はサンシャイン計画によりエネルギー源の多様化をはかる一方,「(23)リサイクル法」による資源の再利用,産業構造を(24)型から(25)型への変化を誘導する政策などを行った。
3.都市化と人口問題
1.日本では三大都市圏に人口が集中して住宅難,交通ラッシュなど(26)にともなう問題を起こし,地方では逆に人口が流失し,地域社会の維持が困難となるような(27)問題が起きている。
2.20世紀の半ばには世界人口は25億人であった。国連の推計では,1987年に世界人口は50偉人に達し,2025年には(28)億人をこえるとみられており,人口爆発という言葉まで登場した。
3.世界全体でみると,開発途上国での人口増加が最も著しい。途上国の人口問題に対する援助を行っている国連の機関(29)では,途上地域での人口の増加と人口の(30)集中は,環境破壊をもたらすばかりでなく,保健,教育,栄養,雇用などに影響をあたえ,貧困や(31)をなくす努力を阻害すると分析している。
4.かつて発展途上国の人口構成は多産多死の(32)型であった。医療や衛生思想の発達で多産少死の(33)型に変化し,先進国では少産少死の(34)型になっている。
5.19世紀初めに,イギリスの(35)は『人口論』をあらわし,貧困の原因を人口増加に求めている。彼は「人口は(36)的に増加するが,食料の生産は(37)的にしか増加しない」から食料問題が発生すると指摘した。
6.世界で最も人口の多い国(38)は一人っ子政策によって人口増加率を抑制しようとした。第二位の国(39)も抑制政策をとったが,効果が上がっていない。
7.国際社会は1974年に(40)で開催された世界人口会議で人口抑制のための「世界人口行動計画」を定め,1984年には(41)で会議を開き,さらに10年後開催した(42)での国際人口・開発会議では「(43)」の権利を採択している。
8.各国の国民の食生活の向上は飼料作物の需要急増をもたらし,世界的な食料不足が長期的には問題になることを予想させる。オリジナルカロリーでの(44)の一定量の確保をはかれとの声や,安定輸入の確保など食料安全保障論が議論されている。
9.輸入食料の増加はその安全性の問題として(45)の問題,米の輸入自由化などによる日本農業の衰退の問題など多くの問題を抱えている。
10.日本の人口は高齢化,少子化の問題を抱える。さらに戦後のベビーブームの影響をうけた人口構造を持っている。高齢化は年金財源の不足など(46)費負担の問題を起こしている。一人の女性の平均出産人数を示す数値(47)が1.5以下の数値であることなど,少子化は深刻になっている。
11.各種の統計では満(48)歳以上を高齢者として分類し,その割合が14%以上である社会を高齢社会とよんでいる。