SC04
4 環境保全と倫理
1.生態系と人間
1.エコシステムでは生物界全体に(1)などを通じて相互依存関係がある。もし,この関係を壊すような人間の活動があれば,人間の生存に危磯をあたえる。アメリカのレイチェル=カーソンは『(2)』のなかで農薬(3)による環境破壊の問題を指摘した。
2.ユネスコの世界遺産条約に登録されている日本の自然遺産には屋久島の(4)と自神山地のブナ林がある。
3.有害物質(5)類はベトナム戦争で枯葉剤として森林を不毛の地とし子どもたちに障害を負わせる原因ともなり,さらに現在ではごみの焼却炉からの排出が問題となっている。
2.地球環境の危機(地球環境問題)
1.熱帯林の破壊の直接原因には無秩序な発展途上国の(6)農業や先進国の木材需要による伐採がみられる。
2.酸性雨によってもたらされる被害には木々が枯れる(7)や湖や沼に魚が住めなくなったり,建造物にあたえる腐食などがある。
3.地球の成層圏内にある(8)層は,太陽からの紫外線を吸収している。しかし、近年この層の破壊が観測されている。その原因はエアコンなどに用いられていた(9 )の放出によるといわれている。
4.1985年,ウィーンで(10
)の会議が開かれ,ウィーン条約が採択された。この条約を具体化するために1989年には(11
)議定書が発効し,フロン削減の具体案が定められた。1992年には国連で地球(12)の防止を討議し,気候変動枠組み条約が採決され,(13)の排出の抑制が話し合われた。また,このとき同時に種の保存のために(14)条約が採択された。
5.地球環境問題は,緊急を要する問題である。国益を優先させるのではなく,人類共通の目的を優先させるべきである。1972年には(15)で国連人間環境会議が開かれ,1992年にはブラジルの(16)で環境と開発に関する国連会議が開かれた。その会議では,「(17)」が基調としてうたわれた。
6.湿地や干潟の水鳥の生息を守るために(18 )条約が締結されている。また,パンダなど,絶滅が心配されている野生生物の保護のための基金,(19)が活動している。
3.日本の公害問題
1.1960年代後半には,あいついで公害訴訟が起こされた。とりわけチッソによって排出された水銀が原因の(20),阿賀野川の流域で起こった(21),大気汚染が原因となった(22),富山県で起こったカドミウムを原因とする(23)の4つは四大公害訴訟として注目を集めた。
2.IC産業など先端技術産業で(24)汚染が新しい公害として問題になっている。また,これらの生産活動や産業開発による(25)のほかに,都市化の進展による(26)公害が問題となっている。
3.公害・環境問題の新しい展開をふまえて,従来の(27)法や自然環境保全法を発展的に解消し,新たに1993年に(28 )法が制定された。
4.自然と人間の調和
1.アラスカ沖で起こった(29)というタンカーの座礁事件を教訓に企業の環境保全の基本的な倫理原則が作成された。
2.ギリシア神話に登場する(30)は人間に火をあたえた神であるが,人類はこの火を得ることによって寒さをしのぎ,道具をつくり,他の動物を征服することができた。しかし,同時に災いも得ることになった。
3.フランスの思想家(31)は「自然へ帰れ」とのべて,人間の内的自然,根元的なあり、方を回復しなければならないといった。
5.科学的な考え方と哲学的な考え方
1.近代科学の基礎をきずいたのは,イギリス経験論の祖といわれる(32)と近代哲学を生んだフランスの(33)だといわれる。
2.ベーコンは『ノーブム=オルガヌム』のなかで人間の持つ偏見を(34)だ。また,彼は自然をありのままに観察することを提唱し,(35) 学の方法を使った。
3.デカルトは推理によって個々の具体的な事物を合理的に説明して(36)という科学の方法を使った。彼は『(37)』や『省察』をあらわし,「我思う,故に我あり」というすべてを疑って,なおかつ疑えない真理から考えること説いた。
4・ニュートンは天体の運行は互いに引力が作用するという(38)を唱えた。また,(39)は『種の起源』や『ビーグル号航海記』の著作で生物の(40)を発表している。
5.ギリシア哲学は最初のタレスらの(41)哲学から,ソフイストの活躍の時代をへて,ソクラテス,(42),アリストテレスの3大哲学者を生み出した。
6.科学的なものの見方はものごとを純粋に客観的に,事実を問題にし,さらに事実の(43)性を明らかにする。また,事実を(44)化する。これに対して,哲学的なものの見方は,人々の(45)や現実の全体を問い,事実の根拠を問い,人間の善さや物事の(46)を問うことを特色としている。