SC14
14 世論と選挙
1.民主政治は「(1)による政治」ともいわれているように,市民の政治に対する影響力は選挙に限られるものではない。新聞社の実施する(2)で特定の政策が不人気であれば,それは内閣支持に影響する。
2.大衆民主主義のでは,マスメディアは大きな影響力を持ち,司法・行政・立法の三権につぐ,「(3)」といわれることがある。
3.特定の利害にもとづいて,議会や政府に影響を行使する団体のことを(4)といい,経団連などの経済団体や,(5)・全労連などの労働組合のナショナルセンター,日本医師会などの職能団体や農協を,その例としてあげることができる。
2.大衆運動
1.不特定多数の市民による共通の目標をもった政治活動を(6)という。環境問題などで各地にそうした大衆運動がみられる。
2.大衆運動の手段としては,デモ行進,陳情などの請願行動,多くの人の賛意を集める(7)運動などがある。
3.政党と選挙
1.政党とは一定の(8)を掲げて,その実現のために(9)をめざす政治集団と定義することができる。同時に,政党は政府と国民との(10)の役割を持つ。
2.政権を握っている政党のことを(11)という。これに対して政権についていない政党を(12)といい,政権へのチェック機能を持つ。さらに(13)をつくって政権の獲得に備える場合もある。
3.第二次世界大戦後,政党活動が自由になると,戦前非合法化されていた(14)が再建された。また,旧労農党系の人々が(15)を結成した。
4.1955年左右に分裂していた日本社会党が統一されると,これに対抗して(16)がなされて(17)が結成された。この2つの政党が中心となった政治の対立の構図を(18)体制という。
5.1960年代になると多党化の時代となり,社会党から分離して(19)が,さらに宗教団体を母胎に(20)が結成されている。1970年代,80年代になると自民党の過半数割れが生ずるようになった。
6.国民の多数の支持を得た政党が政権をになうのが,(21)政治である。議院内閣制度において,一つの政党だけで内閣をつくるのを(22)政権とよび,複数の政党が一緒になって政権を運営していくのを(23 )政権という。日本では1993年以降は後者となっている。
7.1993年非自民連立内閣が(24)を首班に成立し,自民党の長期単独政権の時代に転機がおとずれた。そののち,羽田孜内閣をへて,自民・社会・さきがけの連立内閣として社会党委員長(25)を内閣総理大臣とする内閣が誕生した。
8.1990年代後半になると政党の再編,再再編の動きが急で,それにつれて内閣の構成も変化した。第二次小渕内閣は自由民主党と(26)の連立内閣となった。野党側も最大野党の(27)を中心に変化が急である。
9.1994年の公職選挙法改正に際しては,同時に政党活動への公費の支出が行われる(28)法のしくみもつくられた。
4.日本の選挙制度
1.民主的な選挙制度には成人男女による(29)選挙,投票権に格差がなく一人が一票の(30)選挙,候補者に直接投票する(31)選挙,誰が誰に投票したかが分からないようにする(32)選挙が必要である。
2.選挙制度には一つの選挙区から(33)人の議員を選出する小選挙区制と二人以上の議員を選出する(34)制に分かれる。このうち,前者は結果として二大政党制を生み出す可能性が高い。
3.各政党の政党名を書いて投票し,得票に応じて(35)を分配し,あらかじめ決められている名簿順に当選者を決める選挙制度を(36)制という。
4.日本の衆議院議員総選挙はこれまで大選挙区制の一種の(37)制を採用してきたが,1994年に公職選挙法の改正によって定数(38)名の小選挙区と全国を全部で(39)のブロックに分けた(40)制が組み合わされた。
5.参議院議員選挙では各都道府県を単位とする(41)制で(42)名と,全国を単位とする(43)制で(44)名の議席を決める制度が採用されている。当選順が候補者個人への得票数順で決められる(45)式といわれる。なお,参議院議員の任期は(46)年で3年ごとに半数が改選される。
6.当選者に結びつかなかった投票,すなわち当選しなかった候補者に投じられた票のことを(47)という。比例代表制ではこの票はきわめて少数だが,(48)制の選挙制度では最も多くこうした票が生ずる。
7.公平な選挙の実施について,買収の禁止や,文書の制限,各家庭を候補者がまわって支持をうったえる(49)の禁止などが(50)法によって定められている。
8.国政レベルでも地方公共団体の選挙でも投票率が低下している。これに対して,新たに(51)の延長や(52)投票制度の手続きの簡略化などで投票率の向上をはかる対策がとられている。
9.どの政党も支持しないと答える人々,いわゆる支持政党無し層が増加している。一方で青年で,(53)層が増加しており,問題化している。国民が政治に関心を持たなくなることは民主政治にとって危機である。