SC16

16 国際政治と国際法

 1.国際社会の成立

1.一定の領土と住民,独立国家としての(1)を国家の三要素という。領土はさらに領土・(2)・領空からなっている。国際社会はこうした主権国家と国際機関をもとに形成される。

2.主権国家からなる国際社会のしくみは,17世紀のヨーロッパで,ドイツ三十年戦争後の平和条約締結のために,1648年に(3)地方で開かれた会議で誕生した。

3.フランス革命後のいわゆるナポレオン戦争後の新しいヨーロッパ社会の秩序を話し合った(4)会議で,ヨーロッパ中心の国際社会が生まれた。その後,19世紀になるとラテンアメリカ諸国,(5)や中国が国際社会の一員となった。第一次世界大戦後東ヨーロッパ諸国がさらに加わり,第二次世界大戦後に(6)であった地域から独立した国々が相次いで加わり,1990年代になるとソ連の解体など民族ごとに分裂する国がみられて,国際社会の構成国家数は増加を続け,約(7)カ国あまりの国家が国際社会を形成するに至った。

 2.国際法と国際司法裁判所

1.それぞれの国家は主権を有し,その(8)を追求して行動する。その結果,しばしば国家間の利害は衝突する。国際関係は政治的要因や(9),文化的要因などによって影響される。たとえば文化的要因の例として,宗教やイデオロギー,民族問題などがあげられる。

2.オランダの(10)は「国際法の父」とよばれる。彼は『戦争と平和の法』や公海の自由を航行を主張した『(11)』をあらわし,国家間の関係にも(12)を適用して理性にもとづいた秩序を築くことを提唱した。

3.国際法は,二国間や,多国間で結ばれた成文国際法と,文章化されていないが国際社会が拘束力を認めている(13 )からなっている。前者は条約・協約・宣言・声明など多様な形態がある。後者については成文化する動きがみられる。

4.国際紛争を国際法にもとづく国際裁判によって解決しようとする国際社会の動きがある。1899年の(14)会議で合意された(15)の設置,さらに国際連盟の機関としての(16),国際連合の(17)がそうした具体的機関である。

5.各国は自国の利益を守るために軍事力を増強し,その力によってさらに利益を拡大しようという政策,いわゆる(18)をとっている。こうしたなかで軍備拡張を続け,場合によっては同盟国との間に条約を結んで勢力を拡大する。こうした力とカのバランスの上に国際社会は成り立っており,このバランスを(19)という。

6.第一次世界大戦は3B政策をとるドイツがオーストリア,イタリアと(20)を結成し,それに対抗してイギリス,フランス,ロシアが(21)を結成し,この二つの(22)がバルカン半島でぶつかり世界大戦に発展したものである。

3.国際連合の成立としくみ

1.第一次世界大戦後,アメリカ大統領(23)の提唱により,平和を維持するための国際機構として,スイスの(24)に本部を置いて国際連盟が誕生した。

2.国際連盟は創設された時点で(25),ソ連の参加を欠き,また後にはドイツ,(26),イタリアなどの有力なメンバーが脱退し,第二次世界大戦を防止できなかった。

3.国際連盟の問題点として議決の方式が(27)であり,なかなか合意に至らなかつた。さらに仮に決定をみても国際連盟の活動は(28)制裁や勧告にとどまったことがあげられる。

4.国際的な平和機構をつくろうとする考え方はいくつかあった。18世紀末の哲学者(29)は著書『永久平和のために』でそうした考えをのべている。

5.1941年アメリカ合衆国大統領(30)とイギリス首相(31)の(32)会談で,早くも国際連合の構想が大西洋憲章として発表された。

6.1944年にはワンシントン郊外の(33)で米,英,ソ連,(34)の代表が集まり,国連憲章の原案を討議した。モスクワ外相会談をへて,1945年のヤルタ会談で最終的な合意をした。

7.35)会議で第二次大戦の悲劇をもとに,19451051カ国が国際連合憲章に署名し,ここに国際連合が成立した。国連には総会,安全保障理事会,経済社会理事会,(36),事務局,国際司法裁判所の6つの主要機関が設置されている。

8.国連総会は一国(37)の表決権で多数決で議決が行われる。通常は過半数の賛成で議案が決定するが,重要事項については(38)以上の賛成が必要とされる。朝鮮戦争に際して,総会は『(39)』を議決して,国連軍の派遣を決めた。

9.安全保障理事会は常任理事国5カ国と(4010カ国から構成されている。常任理事国には審議に際して(41  )が認められており,1カ国が反対しても決議をすることができない。

10.経済社会理事会は地域委員会と世界全体の人口,人権などの特定のテーマをあつかう(42)委員会からなる。さらに,多くの専門機関を有している。なお,アムネステイ=インターナショナルなどいくつかの(43)にも参加資格を認めている。

11.国際連合の現状はその役割が高く評価される一方で,恒常的な財政難に直面しているなど課題も多い。現在,国連分担金拠出国の第1位は(44)であるが,国連の運営が途上国よりであるとして,一部の支出を凍結している。日本は(45)位の負担金をになう国である。

12.国連の強制力の強化の問題もある。国連憲章にいうところの国連軍はできておらず,安全保障理事会の決議による紛争地域への(46)活動などにとどまったり,国連の勧告を受け入れない国に対しての(47)制裁を行う程度の活動にとどまる。

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