RSC13
13.
実証主義・社会主義・プラグマティズム
1.実証主義
1.神の存在や人間の本質などのような超経験的な事柄に関する学問である(1答 )を認めず,実験や観察が可能な現実的事象のみを学問の対象としようとするのが(2答 )である。
2.近代社会学の創設者である(3答 )は,その著作『(4答)』の中で,学問を神学的段階・形而上学的段階・実証的段階に分類し,最後の段階の学問として社会学を提唱し,社会を生物に比較して論じる(5答 )を主張した。
3.イギリスの博物学者(6答 )は,生物界の変化は自然淘汰による(7答 )の原理によって適応を繰り返しつつ,より高度な形質を獲得していくという(8答 )を唱えた。
4.イギリスの哲学者(9答 )は,生物学的進化論と社会有機体説を合わせて,社会も適者生存の原理による生存競争によって変化・発展していくと考えた。
2.社会主義思想
(1)空想的社会主義
1.産業革命の成功は,前世紀の市民革命による自由主義の登場とともに,経済体制を(1O答 )へと変化させることとなった。それは自由競争と(11答 )制度を特質とする体制で,それゆえ貧富の格差などの矛盾を引き起こすこととなった。
2.労働者の窮状を(12答 )的立場から救済しようとする運動が,資本主義化の進んだイギリスやフランスに生まれた。それは,貧困や労働者の悲惨な状況を根本的に改革するにはいたらなかったため,マルクスや(13答 )によって,〈(14答 )〉とよばれている。
3.イギリスの実業家(15答 )は,ニューナラーク紡績工場において労働条件の改善に成功し,理想をアメリカの(16答 )村でいっそう確実なものにしようとしたが,はたせなかった。しかし,その後も工場法の成立や労働運動の発展に尽くし,大きな業績を残した。
4.フランスの社会主義者(17答 )は,大革命を経験した後,農民や商人や資本家などの〈産業人〉の協同による理想的産業社会を求めた。一方,同じフランスの社会主義者(18答 )は,資本主義経済の無政府性を批判し,農村的協同組合(19答 )を理想の社会として思い描いた。
(2)科学的社会主義
1.人道的立場を超えて,資本主義社会の科学的分析によって社会改革の必要性を説いた思想を(20答 )という。その代表的思想家には,資本主義社会の分析を内容とする『(21答 )』を著した(22答 )と,それ以前の社会主義と自らの立場とを峻別する『(23答 )』を著したエンゲルスがいる。
2.彼らの思想的背景には,へ−ゲル哲学を批判して世界の根源を物質におく(24答 )を説いたドイツの思想家(25答 )や古典派経済学やフランス社会主義やヘーゲルの弁証法などがある。
3.人間の本質である労働が,かえって人間から人間性を奪っている状況を(26答 )という。それには,働くほどに人間的価値を下げている(27答 )からの疎外のほか,労働からの疎外や人間からの疎外があげられている。
4.世界は自ら発展する物質であるとする(28答 )という理論を,歴史に応用した理論が(29答 )である。それは,歴史と社会は生産力と生産関係という生産様式を(30答 )とし,その上に政治制度や道徳などの(31答 )を形成することによって成立しており,生産力の増大にともなって生産関係の変更が生じることで社会構造は変化すると考える思想である。
5.人間の歴史は生産手段の所有者である支配者と労働力の提供者である被支配者との(32答 )闘争の歴史であり,資本主義社会もいずれ(33答 )による社会改革によって終結すると考えられた。
(3)マルクス以後の社会主義
1.資本主義の最高段階を(34答 )ととらえたロシアの革命家(35答 )は,列強の植民地争奪の戦争の中で革命は必然的に生じると考えた。一方,マルクス・レーニン主義を自国の実態に合わせて適用した中国の思想家(36答 )は,中国の現状を半植民地・半封建制ととらえ,社会主義実現のためには労働者・農民とともに自由主義者との協力が必要と考え(37答 )を唱えた。
2.反マルクス主義の立場から暴力革命によらず,議会制民主主義による社会主義の実現をめざす立場を(38答 )というが,その代表的思想家にドイツの(39答 )がいる。
3.イギリス労働党の先駆となった(40答 )の設立は,(41答)や劇作家(42答 )などの尽力によるが,その特徴は議会制度を通して資本主義の弊害を社会保障制度の充実などによって修正していこうとする点にある。
3.プラグマティズム
1.イギリス経験論の系譜を引きながら,アメリカ独立時の自由・独立の精神である(43答 )や博愛・勤勉・節約を美徳とするカルヴイニズムを土台とした(44答 )を基礎として生まれ出た,ギリシア語で行動を意味する(45答 )を重んじるアメリカ独自の思想を(46答 )という。
2.旧来の形而上学を批判し,仮説と検証を基礎とする独自の行動理論あるいは生活哲学を説いたのが(47答 )である。彼の思想を受け継ぎながら,理論や知識は生活上での困難を克服するのに有効となる時,初めて真理の名に値するという(48答 )を説いたのは,心理学者でもあった(49答 )である。
3.前二者の理論を継承し,主著『(50答 )』や『哲学の改造』によってプラグマティズムを大成させたのは(51答 )である。
4.彼は知識や学問は生活の困難を解決する〈道具〉にすぎないという(52答 )を提唱するとともに,教育も生活上の問題を解決する能力の開発が目的であるとする(53答 )を主張した。
5.生活や社会をより善いものとする努力に方向性を与える能力を(54答 )というが,そのための方法として仮設にもとづく実験が必要だとする(55答 )を説いた。