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30 時代と思想

 

1.ペルシア戦争の勝利によってアテネ民主政は完成期を迎え,政治がすべての成年男子に開かれるようになった。こうした時代状況から,政治的技術としての(1)と市民道徳の教授を職業とする(2 )とよばれる人々が登場したのである。

 

2.ヘレニズム時代に入ってローマの支配下に入ったユダヤ人の中には,ローマと妥協して古き良きユダヤの伝統を守ろうとする(3 )派とよばれる人々や,厳格な律法の遵守を迫る(4 )派とよばれる人々が・ユダヤ上層部を支配する中で,(5 )という律法の形式的遵守を非難してイエスが登場したのである。

 

3.アラブの民は,遊牧生活から商業へと進出する中で協同と平等を失っていった。そうした頃、ムハンマドは神(6)の啓示を受け、自らが(7)であるとの自覚を得た。(8)とは、この神への絶対帰依を意味する言葉である。

 

4.周王室の衰退にともなって生じた戦乱の時代は,それまでの(9 )を中心にした社会秩序を崩壊させ,(10)といわれる新たな政治理念や価値を求める人々を生み出していった。

 

5.ルネサンスは,ローマ教会の腐敗やビザンティン帝国の崩壊といった時代背景の中で,ギリシア・ローマの古典を通じて新しい人間観を求めようとする(11)の運動を生み出し,人間の可能性を信じて(12 )という理想的人間像を追い求めた。

 

6.スコラ哲学の中で生じた科学的真理と宗教的真理に関する議論は,ローマ教会の宇宙観とは異なる考えを生み出す契機となり,コペルニクスは『(13 )』の中で地動説を唱え,ガリレイは『(14 )』においてこれを支持することとなった。

 

7.(15 )と自由競争を原理とする資本主義社会の興隆は,貧富の差と階級対立をもたらし,その窮状を人道的立場から救済しようとする(16 )社会主義を生み出したが,マルクスや(17 )はこうした動きを批判して,資本主義の科学的分析に立つ社会主義を提唱した。

 

8.実存主義は,科学技術の発達や組織の巨大化にともなって,人間が個性や(18 )を喪失して日常性の中に埋没し,本来的自己を見失うという(19 )状態に陥っている時代状況の中から生まれ出た思想である。

 

9.アメリカ資本主義の発達と国民的統合の時代の中に生まれたプラグマティズムは,仮説を立て,それを実験や観察などによって(20 )するという方法を提唱する思想であり,その意味では(21 )すなわち行動を重視する思想である。

 

10.奈良の(22)といわれる宗派は教義や仏典の研究に重きをおき,天台や真言の両宗派も厳しい修行の中で庶民とはかけ離れた仏教であった。そうした時代の中で,中国の(23 )の教えをもととした浄土教の教えが流布し始めたのである。

 

11.黒船の来航以来,西欧文明の影響を無視できなくなった人々は,日本的精神の重視と西欧的技術の専重を(24)という言葉であらわしたが,佐久間象山の(25)という言葉も同じ意味であった。そうした時代状況の中で,蘭学あるいは(26 )といわれる学問が積極的に求められていったのである。

   

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