なぜなに part1
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04/2/19
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先日実家に帰省した時に、物置き小屋と化した僕の部屋の本棚に、懐かしくも妖しすぎる本を発見した。
70年代前半。
子供達のハートを掴んで離さなかった、ケレン味たっぷりの本が、存在した事を憶えているだろうか?
いや知っているだろうか
小学館 なぜなに学習図鑑
実家にあったのは、このシリーズ第3弾
「なぜなに学習図鑑3 なぜなに世界のふしぎ」
昭和45年7月10日初版刊行
本の古さからして兄が買ってもらった本なのだろう。
この「世界の不思議」以外にも我が家には数冊ありましたが、現在残っているのはこれだけ。
(最近、古本でこのシリーズ数冊を手に入れました。それについてはpart2以降で)
昭和40年代〜50年代の小学校の図書館にはこのシリーズの本があったと思う。
少なくとも僕の通った小学校の図書館には、ずら〜っと約20冊ぐらいありました。
この本が刊行された1970年代前半は、ちょうどアポロ11号などの月面 着陸成功などの直後で、
宇宙時代到来に夢膨らんでいた頃であり、更にはUFO・宇宙人・ネッシー・雪男などの
未確認モノがマスコミ方々で取り上げられていた時代と思われます。
そういった近代世上の不思議や未知の空想を、
子供の好奇心を煽るイラストやフォトで示してくれたのが、このなぜなにシリーズなのです。
が、しかし、、、、
「世界の不思議」と、聞くと草野仁の「世界ふしぎ発見」のような遺跡ミステリー的な想像をしてしまいそうですが、
決してそんなモノではありません。
図鑑という割には、一般的な図鑑らしき表現は皆無です。
それはこの本の表紙の必然性の薄いUFOの挿し絵が暗示しています。
わくわくしながら、最初のページを開くと。。。。
日本にもきた うちゅう人
と銘打って円盤で飛来した土偶が邪馬台国時代と思われる日本民家を襲います。
と、のっけから子供の心を強引にわしづかみします。
子供からの質問にイラストと文章で答えるといったスタイルがこの本の唯一図鑑らしい所なのだが、
天下の小学館にして「空飛ぶ円盤は、ほんとうにあるのですか?」
の答えがこれでは、先が思いやられた当時の親御さんたちも少なくなかったでしょう。
このページ以降もこのようなUFOモノが数ページに渉り見開きページで描かれています。
ぶきみなロボットうちゅう人UFOにビックリして、ハンドル操作を謝りトラックを木にぶつけてしまった運転手が
丸腰のロボット宇宙人に拳銃を発砲しています。とりあえず逃げようよ、、、
「勝手に事故っといて、心配して来てみりゃこれだ、、、地球人とはなんと好戦的な輩なんだ、、、」
とロボット宇宙人は思ったに違いありません。。。
ちなみにロボット宇宙人3人と比較しても、あまりにもUFOが小さいように見えるのは気のせいでしょうか?
あっ、うちゅう人だ
なんて、のんきに宇宙人に駆け寄ってる場合じゃありません。
宇宙人がデビュー当時のセイントフォー(誰が分んねん)のような衣裳で出てきたら、そら恐いわ。。。
ほんで、なんで風呂上がりの感じなん、、、
解)1952年アメリカはウェストバージニア州でホントに起った事件だそうです。
小学館の暴走は留まる事を知りません。
空からさかながふってきた!
竜巻きなどで吸い上げられた海水に混じっていた魚などが陸地に雨と一緒に降る現象で、
実際にこういう気象現象はアメリカ西海岸やメキシコなどの中米付近では、起こりうるそうです。
、、、が、しかし!
あまりにも降りすぎです。
そりゃこんだけの量 が降れば、いくら降るモノが魚とはいえ中央の少年のように、
世界の終焉を見るような表情で逃げまどうのも無理もありません。
そんなイラストとは裏腹に説明文では
「町の人たちは、バケツを持ち出して、その魚をとって歩きました。」
とのんきに言いのけています。
これは、記事うんぬ んではなく私が個人的にオモロいと思ったページです。命がけの成人式
このイラストね〜・・・
僕にはどうしても志村けんの股間白鳥の映像が浮かんでならないのです。
鳥葬
別 にいいんですよ。
さんざんオモロいイラストを見してくれてる訳ですから。
でもね、、、ホンマもんの死体はイカンでしょ。
子供向けの学習図鑑ですよ
いくら他国の習慣とは言え、おもっきり全裸遺体を切り刻んでますからね〜。
最後に21世紀現在となっては悲しい記事となってしまったページです。右は有名なネッシーの写 真を元に、世の中にはまだまだ恐竜が生き残ってるかも知れない。
なんてロマンを書き綴っていますが、この写 真を撮った医師の友人が、
10年ぐらい前に模型を使ったトリックとカミングアウトしてしまいました。
左の写 真(実際は16ミリフィルム)を元にしたページだが、、、
これまたつい最近になって「このビッグフット(雪男)は私だ」とカミングアウト。
くしくもこの双方の写 真(フィルム)が「ネッシー論争」「ビッグフット論争」に火を着け、
近年のカミングアウトによって双方の論争を集結させる事となってしまう悲しさ百倍のページである。
注)あくまでこの2つの写 真は造りモノという事であって、他の写 真や映像・目撃証言を否定するものではない、、、
と信じたい。。。
こんな感じで描かれたこの本だが、子供の頃は本気でこの内容に感動し、イラストを信じて疑わなかったものだ。
子供向けの図鑑として為になったかどうかは抜きにして、
世の中のオモシロさや未知へのロマンを掻立てられた事は確かである。
もう30年以上も前の本なので、古本屋でも探すのは困難ですが、見つけたら目を通 してみてはどうでしょう?
小学館の傍若無人ぶり当時の子供達のロマンが見る事ができるはずです。