なぜなに part4
05/3/29

丁度昨年の今頃に「なぜなに学習図鑑シリーズ」の記事を書かせて頂き

有難いほどの反響を頂き調子に乗った俺が勝手にシリーズ化し、今回は早くも四回目を書かせて頂く事となった。


今一度説明すると、「なぜなに学習図鑑」は昭和40年代中盤から小学館から発刊され

子供の好奇心を掻き立てるに余りある内容で人気を泊したシリーズ図鑑なのだ。

 

で、今回取り上げるのは、シリーズ第8巻目

「なぜなに学習図鑑8 ぼうけんと探検」昭和48年4月10日3版発行

このシリーズに関しては言うまでもないが

飛躍しすぎだとか、嘘臭いとか、間違ってるとか間違ってないとからどうこうではなく

当時の児童ロマン書の味わいみたいなモノを感じてほしい一心で、書き上げている事を予め理解して読んで頂きたい。

恒例の表紙レビューですが、我々も少々の事では驚きません。

宇宙服の男が光線銃を持っていようが、恐竜らしき生物が歩き回っていようが

シリーズ8巻目ともなると、我々にはこの本(イラスト)への免疫が備わっています。

なぜならこの「なぜなに学習図鑑」に言わせれば、子供の冒険心や好奇心の源は恐竜や宇宙生物がキーワードなのだから。。。

さあ、今回はどんな感じで楽しませてくれるのか?期待して最初のページをめくってみると、

「オートバイで空をとぶ、、、って、これスタントマンの話です、、、ね

「ぼうけんと探検」という最重要テーマをのっけから無視し、この本の有り様を暗に示唆しています。(期待大)


もちろん上の写真のように「イカダで海をわたる」とか「コロンブス新大陸発見」

などの尤もらしいページも何ページかあるのだが、親御さん達には善いページも

肝心の子供にとってはおもしろくもクソもないページである。


本も中盤に差し掛かった頃、これでこそ「なぜなに」って言うページになって行きます。

左はすなあらしの星・火星たんけんと銘打っていますが、探検と言うか、、、

すっかり火星基地が完成しております。飛行機が普通 に飛んでおります。

右下の男前のパイロットらしき人が自信満々のカメラ目線であります。

つっこむまでもないが、左のページはかいじゅうのすむ星・金星たんけんと、勝手に金星に住む動物を怪獣とみなし金星固有の尊い生物を光線銃攻撃しております。

(3番のヘルメットの隊員はちょっと金星の怪獣にひるんでいます)



更に小学館さんなりの宇宙への冒険は続いて行きます。

土星探検と称し、土星先住動物の撮影を何の疑いもなく行っております。 (しかも8ミリ撮影?)

火の海の地ていへ

こんなの冒険じゃねぇ!ただの自殺行為だ!・・・なんて言わずに読み進めて行きましょう。。。

 

明らかに今回の主旨(ぼうけんと探検)を外していると思われるページが展開されて行きます。

いのちがけのぼうけん

竹馬で綱渡り!だの、タイヤに包まって滝から落ちる!だの、樽に入って滝落ち!だの、、、

だから何度も言うけど、これは冒険じゃなくてスタント(自殺行為)だってば。。。

 

今回もこんな感じで進んで行った「なぜなに学習図鑑8 ぼうけんと探検」ですが

このシリーズ、なんと28巻まで存在するという小学館の社運を賭けた(俺の想像)人気シリーズだったのです。

確かにツッコミ処満載の内容に大人になった我々は、思わず苦笑いしてしまいますが、

子供のくせに「将来はいい大学に入ってお金持ちになりたい」って言う子供よりは、

こんな嘘っぱち、、いや、探究心溢れる内容に夢見る子供の方が、よっぽど気持ちがいいし魅力的だ。



最後になりましたが、このページで今回の「なぜなに学習図鑑 ぼうけんと探検」を締めたいと思います。

死のひょうりゅう

質問:人が靴を食べたという話は、本当ですか。(どんな質問だよ)

答え:(中略)

今から十年程前、ボートに乗った4人の兵隊が、大平洋に遭難しました。

食べものが無くなった4人は、履いていた靴を食べて餓えをしのぎ、50日目に助けられました。

それは解るのですが。。。











死のひょうりゅう


絵が、、、、、、、


















死のひょうりゅう


恐いんですけど・・・