旅する際、意外に厄介な問題が両替損である。これは多少なりともついてくる。 これをいかに少なくするか、が安く上げる秘訣のひとつになる。
レートのいいところで常に両替できるとは限らない。そして、その国に滞在する分だけ両替するのは困難な業だ。 しかし、これができれば損害は少ない。なんといってもドルが一番強いので、 余った通貨はその次の国では貧弱な金に替わる。ひどいときには替えられる場所を探すのにも苦労する。
その国の通貨を次の国の通貨に手っ取り早く替えられるのが、国境にいる両替屋(コヨーテともいう)だ。 もちろんレートは悪い。必要最低限だけ替えるのがベストだ。なるべくドルは替えないほうがいい。 前の国の通貨を替えて、それでも足りなければドルを替えよう。 前の国の通貨は前述のとおり、街で替えられるところがない場合もある。 レートを気にして前の国の通貨が余ってしまっては話にならない。
そして、この両替屋に注意。中には電卓を持って、もっともらしい計算をはじめるが、ゴマカシている場合がある。 電卓は自分で持っていくのがベスト。例えば、US1ドル=2.32ソルで10ドル両替したとしよう。 彼らは10×2.032で電卓をたたく場合がある。 こんな姑息なゴマカシもあるので、自分で小さいカード型の電卓をもって計算するのがいい。
とにかく両替は難しい。たいていは次の国の通貨のレートや価値がわからない状態で入国する。 事前にチェックできればいいが、できても実感が湧かないのでイマイチわからない。 しかし、両替を極めれば、損害も少なく旅ができる。 自身、中南米を旅してきたが、最後の最後まで両替損に悩まされ続けた。 こんなことにこだわる必要がないかもしれないが、よぉーく考えるとかなり損していることに気づくはず。 貧乏旅行をするには必要不可欠な課題なのだ。