関東にて一般大学に籍のあるアメフトチームは、大きく分けて4つのリーグに分かれており、1部・2部・3部・エリア、それぞれの中でもABブロック(3部とエリアはABCD)に分かれていて。9月の第一週から11月末までのほぼ毎週の土曜と日曜、それぞれのリーグ別に、戦績が順位につながる“星取り戦”が行われる。1部リーグは11月半ばまでに決着し、ABそれぞれのブロックの1位と2位とが相手ブロックの2位と1位に当たっての“準決勝”が行われ、その勝者たちが12月初めに戦う決勝戦を“クラッシュボウル”と呼ぶのだが…。
“進さんのところは余裕で準決勝行きだもんねvv”
試合に合わせてのほぼ毎週毎週、受験勉強からのリフレッシュも兼ねての観戦に通っていたからね。進さんの所属するU大アメフトチームの戦歴も得点もヤード数も全て、この大きな眸にしっかと焼きつけてある瀬那くんで。新人さんなのに春の開幕戦では既にベンチに入っており、秋の本戦には準レギュラー扱いでほぼ全ての試合に出たという大型ルーキーの進さんだったから。野球以外のジャンルなのにも関わらず、スポーツ紙でも珍しくもしょっちゅう取り上げられてたし、専門誌のみならずなんと女性週刊誌にまで、特別企画“インカレ界のイケメン”なんて特集で取り上げられていたほどで。
“…うん。さすがにそっちを買うのはちょっと恥ずかしかったけどね。//////”
セナくんのお母様もそういう業界の方ではあるが、扱っている対象はちょっとばかり傾向が違うので。グラビアページと同じくらい、広告ページのやたら多い、大判の月刊誌をリビングにてこっそりと眺めていたら、横から覗かれて、
『あらあらあら、これって進さんでしょう?』
『〜〜〜っ! ///////』
飛び上がりそうなくらいビックリした息子をよそに、へぇ〜〜〜、カッコいいのね、こうやって不意を衝いたような撮り方されても十分絵になってるんだもの。こりゃあ女性誌も放ってはおかないってもんだわね。ウチでもスポーツ選手の躍動感とかをモチーフとして扱えば良いのにね…なんて言って、随分と感心していたようで。
“えへへ…。//////”
いつもの事なんだけれどもね、進さんを褒めてもらうと自分のことみたいに嬉しいの。えとえっと、お話が逸れちゃったな。最終節を待たずして、準決勝に余裕で進めることが既に決まっているチームの常勝ぶりへも貢献していることから、早くも注目選手として脚光を浴びている進さんは。秋のリーグが終わっても、関西のトップと雌雄を決する東西戦とか実業団との頂上決戦とか、日本一を決めるビッグゲームが次々に控えている訳だし。それにそれに、U−19のジュニア代表として、NFLが協賛している“GJC”っていうアメリカ遠征にも選ばれるに間違いないからね。
“うっと…。”
冬になっても何かとお忙しいんだろなって、それを思うと気分がちょこっと萎しぼみそうにもなるセナくんなんだけれど。
“う〜〜〜っっ。”
いけない、いけない。その間に自分にだって、やることが一杯あるんだった。R大学への受験とそれからね、蛭魔さんが企画している“一気に2部リーグ入れ替えへ駆け上がるぞ・1年計画”のスタート、3部リーグへ昇格決定(正確には今んトコはまだ“入れ替え戦”決定段階ですが)したチームに参入して、新規チームの土台の練り直しに早々と加わることとなっている。
――― 0からスタートしたチームを、大学 NO.1の座にまで駆け登らせる。
そんなとんでもない野望を敢行中の蛭魔さんと一緒に、頑張って頑張って3年以内に1部リーグまで駆け登らなきゃ。進さんと真っ向から戦いたいなら、着実に上がってく“負けないアメフト”を徹底させなきゃいけないんだから。
“頑張らなきゃっ。”
秋空に映える金色の葉を梢に輝かせてる、イチョウの木の下に立ち止まって。ふぬぬと胸の前、小さな拳を“ぐう”にしていたら、通りすがりの女子中生たちに“くすすvv”なんて笑われちゃったセナくんで。ハッと我に返った途端、彼女らと大差ないほど するんとした頬が真っ赤に染まる。
“う〜〜〜。///////”
11月も半ばの舗道に立って、たった独りで路上パフォーマンスをやって精神力を鍛えている…訳じゃあなくて。ちゃんと肩幅は合わせて買ったはずなのに妙に裾の長い、チーム指定のデザインの、黒地に渋赤ウィンドブレーカーを羽織っての待ち合わせ。その進さんのチームの秋リーグの最終戦を観に行くことになっている。いつもは…誰に言うでないままに一人で観に行っていた。時々は雷門くんも一緒してたんだけれどね、やっぱり毎回毎回というのはちょっと無理なんだとかで。後で聞いたら、蛭魔さんから“他所の試合よりウチのを観に来い”と言われてたそうで。確かセナくんも同じようなことを言われてた筈なんだけれど…。
“そっか、そこんところが、
ボクとモン太くんとの微妙な差だったか、うんうん。”おいおい
なんて。妙なところに感じ入ってた かあいらしい子の前で、そろそろ舞い散り始めてるイチョウの黄色い葉を蹴散らしながら、きゅっと軽快に停車したタクシーがあって。どうやら、待ち合わせたお相手がいらしたようです。運転席のお隣り、舗道側の窓がスムーズに開き、
「セナくん、お待たせ。」
そこから顔を出したのが、淡いブルーのサングラスにいつものスポーツキャップをかぶった…今を時めくアイドル俳優の桜庭さんで。
「桜庭さん、こんにちは。」
あまり周囲には響かぬようにと気をつけてのご挨拶とほぼ同時、がちゃりとドアが開いた後部座席の奥の方。尖ったお膝を高々と組んで、広いシートを独り占めして座っていたのが、
「よお。」
無愛想な一言だけを掛けて下さった、白い頬に闇色のサングラスもお似合いのお方。襟と前立てにファーの縁取りのついたサテン地のブルゾンも、ストレートタイブのジーンズも漆黒で、相変わらずの黒づくめな恰好がシャープに決まっている蛭魔さん。ガードレールの継ぎ目のところを体を斜はすにして出て行って、ペコリとついついお辞儀をしてから、後部座席へお邪魔したセナくんであり、
「じゃあ、お願いします。」
手際よく窓を閉めながら、運転手さんへとお声を掛けた桜庭さんだったのだけれども。あのあのなんで、こんな座り方なんだろうか。確かに、上背のあるお二人だから、そこへボクまで加わってはちょっとばかり窮屈だったのかもしれないけれど。ボクを拾って下さるまで、ここまでの道程もずっと、前と後ろとに分かれて座っていらしたお二人なのかな。………え? それより前に、何でこういう顔合わせの待ち合わせなのかって?
“………さ、さあ。”
あ、今そこで何人かコケましたね。(笑) でもでも、これに関しては、実を言うとセナくんにも…事情は今一つ判っていなかったりする。昨日の午後という突然のこと、進のところの最終戦をもしかして見に行くんじゃないかってお電話が桜庭さんから掛かって来て。もしよかったなら“僕らと”一緒しないかっていう、お誘いをされた。今日は、桜庭さんのチームが在籍する2部リーグも、蛭魔さんのチームが在籍するエリアリーグも、試合のない日なのだそうで。ちなみに、準決勝がある23日も、決勝のクラッシュボウルが開催される12月5日も、他のリーグの試合は重なってはいないから、
「下層チームの連中も後学のために見学しに来いってことなんかな。」
「だってやっぱ、観に行きたいもんじゃない?」
トップリーグの最強チーム同士の直接対決なんだし、負けたら終しまいのトーナメントなんだから、どっちも全力で構えての試合なんだしサと桜庭さんが言ったのへ、少しほど忌ま忌ましそうな顔をした蛭魔さんだったけれど。そんなやり取りをしてらしたって事は、不平を垂れつつ、でもやっぱり、その2試合も観戦予定ってことなんだなと感じたセナくんであり。何だかんだとごちゃごちゃしていつつも、相変わらず、アメフトがお好きな二人なんだなって、
「♪♪♪」
これへもまた…何でだか嬉しくなったセナくんだった。
◇
スタジアムは何たって広いから、この時期に閑散としていたら寒いかなと案じていたのだけれど。競技場の観客席は結構たくさんの人でごった返していて。グラウンドに近いところは先に埋まっていたので、少しばかり遠かったがその代わり、フィールドを広く眺められる位置へと3人並んで腰掛ける。相変わらずといえば、進さんもまた。ユニフォームが変わっても所属チームが変わっても、あんまり態度や何やに変化はないまま。ここから見える厳しくも鋭い横顔のそのまま、ただただ真剣に、アメフトに打ち込んでいらっしゃる。冴えと冷たさとで対手を射通すような、強靭で真っ直ぐな眼差し。自分に厳しいのみならず、他へもあんまり顧みることは少ない、まさに孤高の人だったので。人間関係を円滑に…というジャンルは少々苦手。体育会系の部活動ともなると、陰湿な上下関係からくる無理強いとかもまた出て来そうなもんだけれど、
『お家の道場に昔から沢山の門弟さんたちがいて、そういうお兄さんたちのやり取りを見て育ったせいかな。あれで進の奴は礼儀とか上下関係ってのはよくよく理解している方だしね。』
あんまりにも理不尽な無理を言われると、どうだか判らないけれど、後輩のくせに生意気だとかいう反発は、例えば王城でも起こりはしなかったと桜庭さん。僕らの年代は割とアットホームなチームでもあったからかななんて付け足したけれど、そんなことはないって誰かから聞いた。皆さんの最後の秋を前にした夏に、黄金の世代と呼ばれた先輩陣営の方々から“しゃんとしないか”というお叱りを受けもしたのだそうで。規律というのか立場を根底に据えた筋というのか、難しいもの、どこの世界にもあるみたいで。そこへ“幸い”なんて言いようも妙な話だが、セナのいた“デビルバッツ”は、頭数が限られていたほど汲々としていたせいか、先輩後輩という境は…なかったんじゃないかなぁと思うから。何とも言いようがなくってお返事出来ないでいたところへ、
『進のこったから、それが“素の顔”なのに凄みのある顔で睨みつけられたと勘違いされてよ。そいで、逆に怖がられて、あんまり無理強いはされなかったってクチじゃねぇのか?』
とんでもないことを言い出して“ケケケッ”と楽しげに笑った蛭魔さんであり、
『それって酷いですよう。』
ふぬぬと膨れかけたセナさえ、結局ぷふっと吹き出した往路のタクシー車中だったのだけれども。
「最終戦だってのに、進が最初っから出てやがるぜ。」
「一回生がかよ。」
「有能なLBなのは判るが、相手を馬鹿にしちゃいねぇか?」
「もうブロック1位が決定してるから、余裕なんだろうな。」
観客席はU大チーム側だからか、周囲の皆さんもチーム事情には相当にお詳しい。ちょろっと棘のなくもないご意見が聞こえて来て、それへとこわごわというお顔になったセナくんへ、
「気にすんな。試合が始まりゃ、あっと言う間に称賛の声に変わっちまうからよ。」
板ガムをお口にねじ込みながら、こんな形でも褒めてやるのは気に染まないがと、それでのぶっきらぼうな言い方で、蛭魔さんがそんな風にフォローして下さって。その向こう側では桜庭さんも、そうそうと柔らかく微笑って下さったので。何とか胸を撫で下ろしたセナくんを、周囲から巻き起こった沸き立つような歓声が、目には見えないけど分厚いカーテンのように包み込む。少しばかり音の割れたアナウンスが場内に響いて、これより1部リーグ最終節、1日目第一試合、U大 対 ◇◇大を執り行いますと、ゲームの開催を告げている。ほんの少し乾いて見える、それでも鮮やかなグリーンのフィールドの上、ヤードラインの白が綺麗で。そこへと駆け出す両チームのイレブンたちの、どの人の背中も何とも誇らしげに見えたセナだった。
それほど順位に差がある同士の対戦ではなかったので、リーグトップとはいえU大側ばかりが圧倒的に試合を運ぶということもなかったのだけれど。ランとパスに目玉選手を抱えた“攻撃型”のチームが相手とあって。U大がボールを奪われて攻守が変わるとその途端、場内が微妙な緊張に包まれる。皆して同じ何かを期待する、ささやかな高揚感がひたひたと観客たちの間に満ちてゆき、
「………。」
セナもついつい固唾を呑んだ。セットアップからボールが動いて…ラインの壁が確保する絶妙なルートを縫うように、ランニングバッカーが軽やかな足での疾走を見せると同時、場内の緊迫感が歓声と共に高まってゆき………そして。
――― 例えるなら、切っ先の鋭利な剛剣。
その屈強な体がよくもそこまでと驚嘆するほどの、正に“瞬脚”。後から記憶を巻き戻さねば、どこからやって来た風の君なのかが皆目判らないほど、遠い遠い視界の彼方から。全く予想だにしない間合いで、あっと言う間に至近まで飛び込んでくる“白い騎士”は、そのまま標的を瞬時に仕留めて容赦なく薙ぎ倒す剛腕の持ち主でもあって。一切の無駄を廃した的確な動作は、そのまま闘牛士マタドールのように華麗な印象で観衆を魅了してやまず、
「…凄げぇ。」
「見たか、今の。」
「ああ、最初に立ってた位置から一旦引きやがった。」
「最初にいたトコからだと、コース上に味方がいたからな。」
だから。そこからでは最短で接触のかなうポイントへ直進出来ないと見越しての位置取りを、瞬時に無造作にこなしてしまえた人。広いフィールド、相手の監督やQBの繰り出す千変万化の戦術。それらをきっちりと把握していて、どのコースを縫って相手陣営の“弾丸ランナー”が上がって来るのか、それとも何処ぞへパスを通すのか。刹那の混戦にも惑わされず、きっちり先読みした。しかも体がその判断へと瞬時にきっちり連動する、筋肉反射の鋭さ素晴らしさ。
“フィールドの空気や風が、進さんには見えているのかもしれないな。”
勿論、あのご立派な体躯がそれに乗って泳げるほどにも、強い風など吹いてはいない。でもでも何だか、そんな気がする。他の皆さんがスローモーションで立っているかのように見えるし、何であんなところを無防備にも空けておくのだろうかと、その隙が此処からでも丸見えで。そうして出来る風の水脈に、無理のない格好で自然にその身を乗せて、それはなめらかに そして鋭く。小気味が良いほど自在に相手の陣営を切り裂く疾走を様々に披露したLBさんの活躍で、気がつけば…あっと言う間に決着がついた試合となった。
◇
終わってみれば…興奮に頬が熱い。セナが小さな手でお顔へと風を送っているその周辺を見回せば、周囲の皆様も同じように興奮していて。口々に たった今観戦したゲームの話題が飛び出すばかりで、それがなかなか尽きない模様。試合の随分と早い段階から、観衆の方でも実は勝敗よりも期待していたから。頼もしき新世代たちのそのトップ。高校生時代に“音速の騎士”と呼ばれて脚光を浴び、今は 白い疾風、瞬殺の騎士なんてな物騒な呼ばれ方までしている寡黙なラインバッカーさんの、思う存分駆け回ってくれる姿を見られると。
“ま、そういう意味では、投げてもいい試合だったってことだよな。”
無論、進のワンマンショーだった訳ではない。U大のシューターたちだってドカドカと得点を上げたし、進以外のラインたちも見せ場を持ったが、試合が終わると…不思議なもの。あの、恐ろしい鬼神様の豪腕が繰り出す、それはそれは凄まじい…完膚無きまで相手を叩き伏せてしまう“スピアタックル”の鮮やかな印象ばかりが残っている。
「絶好調みたいだね、進ってば。」
第二試合は1時半から開始の予定ですと、場内アナウンスが告げているが、昼食を取るため…だけにしては、手荷物ごと席を立つ人たちばかりで。いやにごっそりと、あちこちに空間が出来つつあるスタンドで。今日来た皆さん、今の試合で十分満足なさったということか。
「さて。これから、セナくんはどうすんの?」
「あ、え? えとえっと、はい?」
何だか唐突な聞かれように、まだ少し試合の余韻で惚けていたセナがわたわたと慌てると、訊いた桜庭が綺麗な笑顔で細かく聞き直す。
「進と約束でもあるの? 良かったら僕らと一緒にご飯食べに行こうよ。」
もしかしなくとも、あっちはミーティングだと思うしさ。終わるの待ってたらお腹空いちゃうよ? そんな風に言って誘って下さる桜庭さんの言に重ねて、
「そうだな。あいつらだって、まずはガッコに帰るんだろうしな。」
試合中は外していたサングラスを白いお顔にかけ直し、つんと澄ました表情に戻った蛭魔さんもそうと付け足す。今日のゲームは…というか、次に控えしものが、いつものリーグ戦の試合とはちょっぴり違う。次は1週間と2日ほど間があく準決勝で、しかもペース配分も変えて挑む、負けたら終わりのトーナメント戦だから。それへ向けての、それなりの調整の注意などなどを授けられる、特別なミーティングとなる筈で。
「…そうですよね。」
ちらと見下ろしたフィールドでは、ヘルメットを外し、グラウンドコートを羽織って、戦闘態勢を解きながら…先輩さんたちから何か話しかけられている進さんが見えた。いよいよ迎えることとなった決戦を前に、気持ちの良い試合になったこととか、メンバー同士としての語らいだって そりゃああるに違いない。今日の勝利の余韻をうまく転がして、次へと繋ぐのは当然の運びなんだしね。相変わらずに、自分からは口を開かぬまま、聞く側に回ってるらしき進さんを、微笑ましいなと柔らかなお顔で見ていたセナくん。その視線をくるりと戻すと、
「ご一緒させていただけますか?」
秋のお空に負けないくらい、それはそれはクリアな笑顔でにこりと笑って。背の高い、お綺麗な先輩さんたちを、屈託なく見上げたのだった。
おまけ
…あ、進? 今日はゴメンね。セナくんと一緒しちゃって。約束はしてなかったってセナくん言ってたけど、ホントに良かったの? …そうか、うんうん。それなら良かった。だってサ。妖一ってば ここんトコ、一緒にどっか行くって話になると、そりゃあもう嬉しそうに“じゃあバイクで行こうな”って言い出すもんだからサ。いや、腕前はちゃんと信用はしてるんだけどね。ヘルメットかぶるバイクだったら、僕の顔も他の人たちに指すって確率減るだろし、妖一なりに考えてくれてのことらしいんだけどもね。万が一にも事故ったら洒落にならないしサ。加藤さんからも“危ないですから、出来れば諭してやって下さいませ”って言われてるくらいだし。だから…いくら妖一だって、3人じゃあ無理だって納得もするでしょ? だもんだから、ご一緒してもらいました。でもサ、セナくんて相変わらずに健気というか、一途というか、お前んコトばっかり見てるんだよな。………進く〜ん。今、とっとと切ろうとしかけて辞めただろ。そんな薄情な奴には、試合の間、セナくんが何を言ってたかなんて美味しい話は教えてやらん。………さあな。恥ずかしがり屋なセナくんでも、ぽぉ〜〜〜っとなってる隙を衝かれると、お惚気みたいなこと、言うこた言うんだなって思っただけの話だよ。………判ったって。言います教えます。電話越しに黙っててその迫力と存在感は卑怯だぞ、お前。あのな? ………………。
〜Fine〜 04.11.7.
*高校のも大学のも、選手権はそろそろ終盤ですねと思いまして。
ここは一丁、久々に試合風景を眺めるよなお話をと。
進さんのみならず、他の皆様だって、
試合してる時の真剣真摯なお顔が一番綺麗だろうと思います。
………だってのに、妙な話ばっか書いててごめんね〜〜〜。(爆)
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