CHARM  *サンルですvv


タダのガキだと思ってた其奴は、悪魔の実の能力者だった
途轍もなくデカい夢を持っていた
そして、其れは絶対に叶える夢だとも宣言している
しかも大食らいと来たもんだ・・・
おれがフルに働かなきゃ此奴は飢え死にしてしまう
スゲェ奴と知り合っちまった
デカい漢に気に入られちまった
最初は単にそう思っていただけだったんだ

「サンジ〜〜〜!! メシィーーーーっ!!!」
「あ〜、またか・・・」
声の主は、さっきたらふく食べさせたと思ったのに、直ぐに腹が減ったと五月蠅く叫ぶ船長だった
「テメェっ、どんだけ食えば満足するんだ?」
怒りを顕わにして怒るサンジだったが、其れには何の反応も無くマイペースに応えるルフィ
「仕方ねェじゃん! サンジのメシってうめェから、食っても食っても食い足りねェんだよ!」
そんな風に照れもせず満面の笑みで言われると、どうして良いか分からなくなってしまう
此の屈託のない笑顔を向けられた方が照れてしまった
「ホント、仕方ねェなァ・・・ ちょっと待ってろ 直ぐ作ってやる!」
照れ隠しに背中を向けて用意を始める
「うほっ、やった!!」
双手(もろて)を上げて喜びを表現するルフィ
自分の作った料理を美味いと褒められれば、悪い気はしない
むしろ喜びを感じなければ料理人として自分の存在は嘘になるだろう、とサンジは思う
心が揺れる
何時も揺れる
此の眼に見詰められると心臓が激しく脈打つのが分かる
何故だ?
子供みてェな表情で無邪気に言いたい事だけを言い、してェ事だけをしている此奴だぞ?
疑問の中にふと別の感情も生まれる
抱き締めてェ・・・
心で理解する前に先に身体が動いた
振り向き自分の胸にルフィを引き寄せ、其の手に力を入れる
「どした? サンジ・・・」
突然の事なのに驚きもせず、唯不思議がって訊いてくる少年に自分の想いを静かに伝える
「好きだ、ルフィ・・・」
「おう! おれもサンジが好きだ! 大好きだぞ!! だから仲間に誘ったんだしなっ! しししっ!」
見上げてやはり率直に気持ちを伝えて笑うルフィを見て想うサンジ
「誇りある夢に向かって進むお前が愛しい」と・・・
「そんなお前の魅力にやられちまったおれなんだ」と・・・



ごめんなさ〜〜い。<m(_ _)m>
初サンルでした〜・・・(汗)。
暖かい目で見てやって下さると嬉しいです・・・(泣)。


*続いて“サンル”もいただきましたvv
 独立した“サンル”ものは確かにお初でしたが、
 他のヒロさんの作品の中にも、
 ルフィを憎からず…どころか、物凄く大切にしているサンジさんをよくお見かけします。
 可愛くてしようがないんでしょうねvv これまた美味しいお話をありがとうですvv


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