+  A  HAPPY  NEW  YEAR +

12月31日。クロコダイルを倒し平和と雨を取り戻したアラバスタでは
戦いと年の終わりを祝うようにお祭り騒ぎが続いていた…。

「ブ〜!俺も街に下りて祭りに参加してぇ〜〜〜!!」

城の客室の窓から下を眺めて不平を喚くルフィ…
何故ならルフィはクロコダイルとの戦いで負った傷の酷さから
ナミとチョッパーに街へ降りて祭りに参加する事を禁止されたのだった。

「仕方がねぇだろ…お前が祭りに参加しようものなら
傷の事なんかすっかり忘れて大騒ぎするに決まってんだから…」

ルフィと同じくMr.1との戦いで相当な傷を負ったゾロもまた
留守番を言い渡されていた。

「それに街に下りなくてもビビが気を利かせて
こんな大量の料理を用意してくれたんだ。
それ食って今日のところは我慢しろ…」

そう言って指差したゾロの後ろにはイガラムの奥さん給仕長のテラコッタが
気合いを込めて作った料理が大きなテーブルにズラリと並んでいた。
いまだにブツブツ言っているルフィを宥めすかし
ゾロとルフィは料理と酒をいただきながら離れていた分の会話を楽しんでいた…


どれくらいの時がたったのだろう…
『ドーン!ドーン!!』っと言う爆音と共に夜空が明るくなった。

「ゾロ!ゾロ!!花火だ!!!」

ルフィは夢中で食べていた料理を忘れ、部屋の大きな窓へ駆け寄った。
その後ろをゾロはゆっくり着いて行きながら

「もう12時過ぎたのか…ルフィ、新しい年明けだぞ。」

そうルフィに教えてやる。

「ワ〜!スゲ〜!!綺麗だなゾロ!!!」

尚も、花火に見入りながら騒ぐルフィに

「あぁ、そうだな…」

相槌を返してゾロも花火に見入る。
2人でしばらく花火に見入っていると不意にルフィがゾロの服を引張り

「ゾロv明けましておめでとう!!今年もず〜っと一緒に居ようなv」

花火によって色とりどりに染められた顔を微かに赤く染めながら
新しい年明けの挨拶と、いつも胸の中にある願いを告げる…

「おめでとう、ルフィ。今年もずっとお前の側に俺はいるよ…。」

ルフィを引き寄せ軽く啄ばむようなキスをして抱きしめる。

新しい年の始まり。

新しいアラバスタ王国の始まり。

新しい2人の…そして仲間達との大冒険の始まり。


さぁ、祝いましょうみんなで…
『A HAPPY HAPPY NEW YEAR!!』


〜Fine〜


イラストもこなせば、こんな可愛いラブラブSSも書いてしまう。
ホントに多才な珠サマは、
ご無沙汰魔のMorlin.が恥ずかしくなるくらい、
お忙しい中でも、
きちんきちんとしたご挨拶と共にサイトまで遊びにいらして下さいます。
今年こそきっちり通いますので、どうか宜しくお願いします。

堂本 珠サマのサイト『猫屋』へ ⇒
   


back.gif