Go with the wind


   風に吹かれながら
   夢を叶えに行こう

振り返ると、
自分の足跡が、白い砂浜に残っている。
振り返ると、
いつでも自分の背を見ている視線に気付く。

真っ直ぐな、深い碧色のその強い視線。
そういえば、最初に会った時に眼に飛び込んだのは、
自分を惹きつけたのは、
その強い意思を感じさせる視線だった。

「何、立ち止まっているんだ?」
「んん、何となくだ」
「進むんだろ?」

あの道の向こうへと、言いながら笑う彼の姿に。
指し示す、彼のその指の先に。

自分たちの未来がある。
自分たちの夢を叶える未来がある。

そう、どんな時でも諦める事はない。
この道の先に未来というものが、待つ限り。

時には迷ったり、孤独になったり、不安になったり。
そんなマイナスの感情を感じる事もあるけれど。
それは自分がここに存在しているから。
自分の手を胸へと押し当てる。
ここに自分が存在しているから。

そんな色んな自分を、無条件で肯定してくれる
彼が存在するから。

   何度でも跳び続ければ
   いつか手の届く日が来るさ

立ち止まった自分の髪の中へと
その武骨だけれど、優しい指が忍び込んで。
くしゃり、と撫でてくれる。
子ども扱いな訳ではなく、ただ気持ちを示すための行為。
全ての事に、自分を認めてくれる彼の存在は、自分の力になる。
絶対的な自信になる。


   見詰め合って、抱き締めあって

そんな大事な想いさえ、この世にある事を知らなかった。
自分の中にあることに気付かせてくれた。
大事な、柔らかな、でも照れるような大事なその気持ちに。

だから、歩いていくんだ。
この道をどこまでも、どこまでも。
そんな些細な事が、でも永遠だと思える事が。
嬉しいって、思う。

「ゾロ」
「何だ?」
「絶対って知っているか?」
「ああ?」
突飛な質問に、眼を大きく見開いて。
それでも言葉を捜すかのように、一瞬視線を彷徨わせて。
「そりゃ、お前とオレの野望だろ」
「おお! 野望か!」
「オレにとっては、それとお前の存在だけどな」

歩いていく足音の上を、波がゆっくりとかき消していく。
それでも。
確認した自分たちの、過去から未来への足跡を
時間さえも消し去る事は出来ない。
それは「絶対」だから。


   Go with the wind

   歩き出すのさ 夢を叶えに行こう
   熱い思いを抱き締めて

   熱い思いを抱き締めて



「Go with the wind」 Song by 大黒摩季




遅くなりまして、申し訳ありません。
(目論見だけは早かったくせに…)
改めまして、Morlin.さま、サイト一周年、おめでとうございます。
拙いSAMIの駄文ですが、ぜひともお納め頂ければ嬉しいです。
…という事は、もしかしたらそろそろMorlin.さまと
お知り合いになれて1周年なのでしょうか?(す、すごいっ)

いつもいつも、質の高い文章を、コンスタントに発表されるMorlin.さまと
お知り合いになれて、そして間近に小説を読ませていただける
この幸せに身を置く事の出来るSAMIは本当に幸せモノでございます。
いつもいつも、SAMIを嬉しくさせて下さって。
そしていつもいつも、お優しいMorlin.さまに甘えてばかりで。
何だか申し訳ないような気持ちばかりが先に立ちますが。
何よりも、大好きなMorlin.さまのサイトの一周年に立ち会う事が出来て。
本当に本当に嬉しく思っております。

出来れば、これからも仲良くして頂ければ、本当に嬉しく思います。
本当におめでとうございましたっ!!!!



どひゃあでございますvv
こ、こんなにもおステキなSSを
私ごときがいただいてしまってもいいのでしょうか。
改めまして、お祝いの御言葉と、こんな素晴らしい作品を、
わざわざどうもありがとうございますvv
挫けることだってあるし、様々な障害だって立ちふさがるけど、
辛いのも口惜しいのも、全部ひっくるめて“生きてる証”。
だから踏み出せるんだよと、
絶対にも永遠にも、辿り着けるし、邪魔はさせない。
あの笑顔で笑うルフィが、そしてそれへとにやっと笑い返すゾロが、
熱い熱い砂を踏みしめてく彼らが、目に浮かんできますとも、ええ。
全国のSAMI様シンパシィの皆様、ゴメンナサイ。
そしてSAMI様、本当にありがとうございましたvv
Morlin.は世界一の幸せ者ですvv


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