If You Give Your Hart


昨日、2コ上の恋人は言った。
「ルフィの、初めての男になっていいか?」


その台詞を思い出す度、ルフィの心臓はどっきんこと早鐘を打ったようになる。  
かっこよかったなぁ、あん時のゾロ!
ルフィはししし、と笑い、思わず辺りを見回した。
何を隠そう、ここは公園。
いつもゾロがルフィをここまで送って来て、そしてちょっとだけ話しをして別れるお決まりの場所。
でも今日は。
初めて、ゾロの部屋にお泊まりだから。
待ち合わせに15分程遅れたゾロが小走りで公園に飛び込んで来るのを、ルフィは滑り台の上からぶんぶんと手を振って迎えた。
「ゾロー!」
「悪ィ、待っただろ?」
はぁ・・・、と息を吐き、すっと吸い込む息づかいまでも聞こえて来そうなくらい、ゾロはどうやらここまで懸命に走って来たらしく肩が忙しなく上下していて、ルフィはそうまでして急いで来てくれたのだと解って口元を綻ばせた。
2個も下のルフィを、ゾロはそれはそれは大切にしてくれていて、それを言葉にしないながらもルフィにはいつも伝わって来て、それが嬉しくて嬉しくてルフィはいつもゾロの前では笑っていられるのだ。
でも先日は、ちょっとした誤解で初めての喧嘩をして、それから実は昨日ちょっとだけ、二人の関係も進行したのだけれど。
何があってもルフィの中のゾロはずっと優しい恋人のまま。もしかしたらこれまでよりもずっと大事な存在。
解ってるかなァ、ゾロは。
ま、解ってなくてもいいけど?
「降りて来いよ」
「おう!」
言うなりジャンプした。
「おわ!」
降りろと言うから降りたまでだぞ?と、ゾロの胸に飛び込みながらそんなことをいけしゃあしゃあと言ってみる。
「さすがゾロ、ちゃんと受け止めるもんな」
「落とせるか、バカ」
「ししし、さんきゅー」
嬉しくて仕方ないと言う風なルフィに、ゾロは苦笑しながらもくしゃくしゃとその黒髪を掻き回した。
傷でも付けたものなら、ルフィのあの超過保護な親父に何を言われるか解ったものではない。
それもまた正直な所なのだが、触れられるチャンスがあるなら有効活用させてもらおうと、そんな密かな下心もしっかりと有り・・・。
「ルフィ、荷物」
「ん?これ?」
「持つよ」
「え、いいって!おれんだもんよ」
「いいから」
そう言うとゾロはルフィの背のリュックを引っぺがして肩へと担ぐ。
大事にしてもし足りないなんてこと、あるもんなんだな。
「行くぞ」
「・・・ゾロ、優しすぎ」
「んなことねェよ」
「わかった、下心だろ」
「・・・・・」
「冗談だよ、バーカ」
二人並んで歩き出し、ルフィは自分の言った言葉に少し照れて俯いた。
だって、今日ゾロの部屋に泊まるってことは・・・。
今し方、思い出してはどきどきしていたゾロの言葉。
『ルフィの、初めての男になっていいか?』
あんなこと言われて意識しなかったら嘘だ。
「ある、と言えばあるのかも」
ぽつりと言ったゾロの台詞にルフィはがばっと顔を上げた。
「えーと・・・」
やっぱ今夜なわけ?
「顔、真っ赤」
くすりと笑われて、ルフィはぶんっとゾロから180度顔を背ける。
「ガキだと思って、からかってんだろ!」
「別に?」
「いいや、絶対意地悪言ってんだ。き、昨日のアレも、そうなんだろ」
「昨日のアレってなんだよ」
忘れてんのかよ!
「・・・覚えてねェなら、いい」
ちょっと、がっくり。
「ルフィ、買いモン行くぞ」
「へ?」
「好きなモン、買ってやる」
「マジで!? おれ、肉!それとえーと、お菓子!それから・・・」
「おう」
「ケーキ!!」
なんたって、今日はゾロの誕生日だからさ!



待ち合わせた時間が遅かった所為もあって(ルフィの学校とゾロのバイトの都合。ちなみにゾロは大学生)、ゾロのアパートに到着したのはすっかり辺りが薄暗くなった頃だった。
そしてさんざん買い込んだ買い物袋を玄関先に置き、ようやくある事に気が付いてルフィはハッとして靴を脱ぎかけていた体勢でぴたりと動きを止めた。
「ルフィ、入れよ」
「あ、うん」
そして再開していそいそと中へ入ったものの。
や、やべェ・・・。
「どうした?トイレか?」
「ぶっ」
そんなにたじたじしてたか?
ルフィは取り敢ず意識して身体の揺すりを止めて、リビングのラグの上に胡座を掻いて座るとじっとゾロを見上げた。ゾロは当面呑まないドリンクなどを冷蔵庫に仕舞いながら首を傾げてルフィを見やる。
「だって、おれ・・・」
「あ、プレゼントなら気にすんな」
先に言われてルフィが肩すかしを食らった。
さすがゾロ、読まれてる・・・。
「でもさぁ、ゾロ誕生日なのに、おれこんなに好きなもんいっぱい買ってもらって・・・」
「いいんだ、うちへ来てくれただけで」
「いつも来てんじゃん」
「そう言う意味じゃねェよ」
・・・それって?
やっぱそう言う意味だろうか、とルフィは改めて考えながらこちらへとやってきたゾロを見ながら目をぱちぱちさせてみた。
その表情にゾロはどこか待ちかまえていたように笑うとルフィの隣へと座る。
「はっきり言うか?」
「あ、や・・・」
「それとも不言実行がいいか」
「・・・・・・・・・」
「・・・悪かった。黙られると困る」
「・・・うーんと」
「ごめんな」
再び詫びるゾロにはルフィはふるふると首を横に振った。
そしてなんとなく笑って見せるとゾロがホッとしたように口元を綻ばせる。それからゆっくりと顔を近づけ、ルフィの濡れた唇にやんわりと口づけた。
キスは、もう数え切れないくらいにした。
軽いのから深いのまで、回数もたくさんだったり少しだけだったり。初めてキスした日から早半年・・・。
ゾロは固まったままのルフィの身体を解きほぐしたくてその細い身体をそっと抱き寄せた。
「我ながら、すんげェ我慢してると思ってんだけど」
ぽつりと呟いて、困らせたい訳ではないのだけれど、ゾロは正直余裕の無くなってきた自分を語る。
「我慢・・・、してんだ」
「そりゃするさ。毎日のように二人きりの時間はあるんだし、キスも、もう何度もしたし・・・。実際、何度か押し倒しただろ?」
「え、そうだっけ」
「・・・・なんだよ、気にも留めてねェってか」
「うう、ごめんなさい」
「解ってる。だから手が出せなかったんだし・・・、それに」
そこで言葉を切ったゾロを不審に思ってルフィは顔を上げた。
「何?」
「どーしても、お前の親父さんの顔が浮かんじまうんだよなァ」
「シャンクスの!?なんで」
「後ろから刺されんじゃねェかって」
「ぶっ」
なんだそれ!超笑えるぞ?
けたけたと笑い初めたルフィに、ゾロは顔を顰めつつも釣られて微笑む。
「さっき謝ったのは・・・、この前、お前を信じ切れなかった事に対してだ。本当は誕生日なんて口実で、きっちり謝って今日はお前の言う事ならなんでも叶えてやりてェって思ってた」
「ゾロ・・・」
「だから、我が儘言えよ?」
「・・・ほんとか?」
実はとてもとても辛い思いをしたと言うことはゾロには言っておらず、もちろん言うつもりもなかったのだがゾロのその言葉で総てが霧散して秋の空へと消えて行ったような気がルフィはした。
些細な誤解からのゾロの拒絶、もうそんな体験はしたくない。
だから。
「じゃあ・・・」
「おう」
「もう絶対、おれの事疑うなよ?」
「ああ、誓うよ」
「よーし!それとっ、一緒にこのケーキ食べよう」
「そ、それは勘弁・・・」
「駄目、食べるんだぞ」
「・・・・・キスしねェぞ」
「うっ・・・」
いつもキスの前にルフィは甘いものを口にしない。それはゾロが大の甘いもの嫌いだからで、キスをして嫌われてはイケナイと思いこんでいるからだ。
そんな事で嫌いになどなるはずがないのに、なんというか可愛くて、ゾロはしたいようにさせていたりする。
「嘘だよ。キスもするし、ケーキも食べる」
すぐに観念してそう告げると、すぐに破願したルフィがえへへへ、と笑った。
ついでにお前も、と言う言葉をぎりぎりに呑込んだと言うことは、もちろんこっちの話しだ。




「昨日のゾロ、かっこよかった」
「ん?」
「シャンクスに、言ってくれたこと・・・」
ほんのりと目元を染めたルフィにゾロは「ああ」と頷く。
「あん時はその・・・、色々頭来ててさ。悪ィな、お前の気持ち無視して。あんなとこも、見られたわけだし・・・」
あんなとこ、とは実はエッチの真っ最中の事で、突然部屋に入って来たルフィの兄に思いっきり見られてしまった事を意味する。いわゆる「仲直りエッチ」の最中だった訳なのだが。
当然、事は中断されたしフラストレーションも溜ると言うものだ。
「あれは・・・、あんまり気にしてねェぞ?」
「気にしろよ」
思わずツッコミを入れながらゾロは、そう言えばあん時親父さんもいなかったか?と振り返ってみるのだがそれは敢えて考えない事にしておこう。
そしてゾロは結局6分の1も食べられなかったケーキを脇へどけるとシャンペンを口にする。本当は缶酎ハイなんかの方が好みなんだがそれではルフィが飲めないのでやめておいた。
ルフィは甘めのカクテルの口当たりの良さにいい感じに酔いが回って来たのか目をとろんとさせていて、「格好良かったって!」と力説して詰め寄られて実は理性との闘いだと言うことをきっとこの子供は解っていないだろう。
くそ、襲うぞ。
「だぁってさ、ゾロいっつもシャンクスがいる時ってうちに来ないしさ。おれがシャンクスの話しすんの嫌そう〜にするし。なのに昨日はちゃ〜んと言ってくれたじゃん?」
「解ったから、もう呑むな」
「おれ嬉しかったんだ、泊まりに来いって言ってくれたの。・・・"ルフィの初めて男になっていいか"って聞いてくれたのも・・・」
顔が紅いのは酔っている所為ばかりではないらしい。
ゾロは俯き加減に自分を見る大きな瞳からは目線を外せず、ふわりとその赤味へと指を伸ばした。
「あちぃ」
「んん、熱ィぞ」
「キスしていいか?」
「うん」
素直に目を閉じるルフィに唇を寄せ、ゾロが目を閉じる間際、ルフィが「甘いぞ」と呟いたがそれごと唇を奪う。
薄く開いたそこへ舌を突っ込んですぐそこにあったルフィの舌先を突けば確かに甘くて、とろけそうに幸せな夜にはそれも悪くないと思わせるから、ルフィの唇は凄い。
おずおずと、深くなるキスに応えて来るルフィの稚拙さが愛おしくて仕方ない。
確かに、こんな息子なら取られまいと、傷付けまいと躍起になるのも解るような気がするな。
最善を尽くします、親父様・・・。
「な、ゾロ」
唇を離して少し息苦しそうな声色のルフィがゾロの名を呼び、けれどきっちりとゾロの目を見上げてきた。それに応えてゾロもその瞳を覗き込む。
「ん?」
「おれの、初めての相手になってくれるんだろ?」
「・・・いいのか?」
「昨日もいいって言ったぞ」
「あれは、おれの作戦勝ちだったと思うんだが」
「なんだそりゃ」
「まァ、いいか。では」
「ん」
「いただきます」
ちゅ、と頬にキスして味見。
こっちの方が何倍も甘そうだな、なんて臭い台詞は吐けないけどな。
そしてゾロはルフィを毛足の深いラグの上へと押し倒し、服のボタンに手を掛け一つ一つ外していく。白い肌に目を細めつつ、するりとその中へと掌を滑り込ませた。
「ゾロ、電気・・・」
「ああ、そっか」
別にこのままでもいいのに、とは初めてのルフィには言えない。そう言えば昨日は夕焼けが部屋を照らしていただけだっけ。
言われたとおりに電気を消し、再びルフィに覆い被さる。それから息を詰めて首を竦めているルフィに「緊張すんな」と囁くのだけれど、「そんなん無理」と言うからそっとキスを繰り返して・・。そしていざ、と言うその時・・・、玄関のチャイムが鳴った。
ピンポーン。ピンポンピンポン、ピン、ポーン。
「・・・・・」
玄関チャイムの"技"まで使いやがってどこのどいつだ。
「怒るなゾロ」
「誰だよ、いいとこに」
「いいとこ・・・」
ツボに入ったのかルフィがくすくすと笑うがゾロは恨みがましく玄関の方向を睨み付けると勢いよく立ち上がった。ついでに電気をつける。
なんだか、嫌な予感がする・・・。
そして案の定。
「ハッピーバースディ、ロロノア君!」
お前"ロロノア"って言うんだなァ、などと陽気な声で片手を高らかに上げずかずかと玄関まで入って来たのは紛れもなく。
「シャンクスじゃん!」
玄関先に飛び出して来たルフィがその名を呼んだ。(ちなみに前は肌蹴たまんま)
そう、ルフィの父シャンクスだった。
「・・・・嫌がらせですか」
「あ、バレた?」
はははは、と笑うが目が笑っていない。このルフィコンめ。
て言うか、電気が消えたのを見計らって夜襲掛けに来たとしか思えない。
「どうしたんだよ!?」
「お、ルフィ、まだ無事か」
「うん、なんとか」
「おれはケダモノか」
「まあまあ」
「ゾロノアくん、ちょっと。ほいルフィ、土産だ」
「ロロノアです」
「わぁい、鳥だ、鳥!!」
ローストチキンを手に中へ戻って行ったルフィを確認して、シャンクスがこいこいとゾロを手招きする。
「なんですか」
「君にはこれだ、コホン」
咳する順番が違います、お父さん。
「はあ?」
シャンクスが手を差し出すのに条件反射でゾロは応え、掌サイズのそれを握らされた。
「じゃあな!ルフィを泣かせたらぶっ、・・・・・・殺すぞ!!」
「それ、マジでしょ」
思わず呟いたゾロに彼はにやりと笑い、台風の目の様にあっという間に去って行ってしまった。
「あれ、シャンクスは?」
「帰った」
「え〜、一緒にゾロの誕生日祝うんじゃねェのかよー」
「・・・・二人きりがいいとか言えよ、思ってなくても」
「あ・・・」
「・・・・・」
「それ何?小瓶?」
話し逸らせたな、このやろ。
「さぁ、何・・・」
・・・・これって。
掌を開いてそこに握らされたものを見てみたらば。
オリーブオイル?・・・ああ、なるほどね。
「なになに?チキンに掛けるのか?」
「まぁ、掛けてもいいけどよ」
「ふうん?」
ありがとよ、親父さん・・・・!



その夜、それが活用されたかどうかは・・・、ご想像にお任せ・・・・。では、怒られそうですので。(当たり前じゃ)



「ルフィの身体、甘ェ・・・。ケーキ味」
「え、マジで!?」
「嘘」
「・・・・・」
ゾロはにやりと笑うと、ぷっくりと立ち上がった胸の飾りに歯を立てる。「んん、」と身を捩るルフィの身体をしっかりと抱き込んで、それを口に含んで舌先で舐め上げればばたばたとルフィの足がシーツを蹴った。
「いいから、力抜けって」
「んなことしたら、声が出る・・・っ」
「だからそれでいいんだって」
「もう、舐めんなっ、そこ!」
「やだね、お前の反応可愛いんだもんよ」
「か、かわいくねェから!」
「かわいい、すげェかわいい。声だってかわいいのによ」
「そ・・・っ」
そんなことない、と言おうとしたのだろう言葉が出て来なかったのは、ゾロがいきなりルフィの中心に手を伸ばしたからで、ルフィはぎゅうっと目を瞑るとゾロの首にしっかとしがみついた。
ぎゅうぎゅうと抱き付いて逃げそうになる身体を繋ぎ止める。
「ルフィ・・・、もうちょい離れてくんねェとなんもできねェ」
「う、うるさいっ」
はいはい・・・。
取り敢ずゾロはルフィが落ち着くのを待つべく動きを止める。手も、そこから離して際どい太腿の付け根くらいで我慢して。
これじゃあ、キスもできないし。
それがどうやら物足りなくなったのか、ルフィはおずおずと顔を上げると困った様に眉を下げ、ぱちりと瞬きした。
ああもう、そんな顔すんな。
「今日はやめとくか」
激しく食っちまいたいけれど。
ゾロが優しくルフィの黒髪を梳いて、どうにか落ち着かそうと試みてみるのだがどうも追いつかないらしくて。
「でもさ、せっかくのゾロの誕生日なのに・・・。おれ、なんもやれるもん持って来てねェし・・・」
だから、と。
ルフィが目を閉じた。
これは、あれだろうか。言うのも恥ずかしい「プレゼントは私」。
ゾロは思わずぶっと噴き出してしまって目を開けたルフィにどつかれた。
「ごめんって」
「もういい。やっぱやめた」
「だから悪かったって。・・・せっかく親父さんがアイテム持って来てくれたのによ」
「アイテムって?」
「オリーブオイル。またの名を潤滑油」
「は?」
「これをな・・・」
耳元で囁く。
「は!?」
「と言うわけだ」
すいません、省略しました。
「へぇ〜〜〜!!」
「解りやすいリアクションだな」
で、結局これを使ったかどうかはご想像にお任せ・・・。←殴



「ゾロ、誕生日おめでとう!」
「ああ、サンキュ。でも2回目聞いたぞ」
「いいんだ。セーフ、セーフ」
「あ?」
「明日んなるとこだった。あっぶねぇ、あぶねぇ。エッチに夢中だったぞ」
「そうだな」
ルフィの口調が可愛くて、ゾロはくつくつと笑うと掛布から出ているルフィの肩を抱き寄せる。夜ともなるとかなり冷える昨今、運動後とは言えその肌はすっかり冷たくなっていて風邪でもひいたら大変だと(親父さんの仕打ちが)、ゾロはそのまま胸に引き入れるとごっそりと羽毛の布団でルフィを包み込んでやった。
「おれな、今日の0時にゾロに電話しただろ?でな、今日の終わりにも言おうって思ってたんだ!それってちょっと珍しくねェ?」
「ああ、珍しいな」
本当に、よくそんな事を思いつくものだ。
奇想天外で純真無垢で傍若無人で。こんな恋人を持っている自分もかなり珍しいと思うが?
ゾロは内心、こっそりと苦笑しながらそして今後を思う。
取り敢ずは、既成事実つきで、ルフィの保護者公認の仲になったと言うわけで。
しかし敵は手強い。
次なる難関は・・・、ルフィとの同居か? まァ、まだ先の話しだがな。
「また、喧嘩しちゃうかな」
ぽつりとルフィが言った。
「ああ、すると思うぜ」
「そしたらまたシャンクスに相談しなきゃ」
「ああ、そうしろ」
あのベンとか言う、シャンクスのパートナーの方がよっぽど頼りになると思うのだがそうしないのがやはり親子の絆というやつで。
ゾロにはどうしても侵せない聖域。
そんな事、この親子はもちろんちっとも解ってはいないのだろうけれど。
「明日も学校だろ、もう寝ろよ?」
「うん。送ってってな、ゾロ」
「仰せの通りに」
赤髪の彼の、大事なご子息ですから。


但し、血の繋がりのハンデ分、今後も手加減はできませんのでご理解の程を。


END〜


「プレゼントは私よv」
 おお、寒いったらね・・・。でもルフィなら有難く頂く剣豪様です。

  注)このお話は、
    ZL Wide Vision「NOVEL」にあります
    「ルフィ・コンプレックス」シリーズの第4弾です。す、すんません・・・。


*シャンクスお父さんの妨害が思ったより酷くなくてホッと致しました。
 そこはやはりお誕生日だからでしょうか。
 (でも“殺す”の一言にはさぞかし迫力もあったのでしょうね。)
 万里サマのところのルフィは本当に天然に愛らしいので、
 ゾロもうかうかとはしてらんないことでしょうね。
 こんな可愛らしいドキドキSS,DLFとなさってらした万里さまに感謝ですvv

 ありがとうございましたvv


万里瞳サマのサイト“ZL Wide Vision”さんはこちら → **


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