第4章 リヤショックの選定or再製造

ご覧のとおり、車体に付属の純正のリヤショックは朽ち果ててました・・・スプリングは錆 び錆び。ロッドも錆び錆び。

朽ち果てたリヤショック

そこでまず考えたのが、
「バロンに買いに行くか・・・」と。

休みの日にコソ〜リと私服でバロンに行く私・・・

私:「すいませ〜ん、車体番号がこれのジレラCXのリヤショックが欲しいんですけどぉ・・・」

店員A:「あ〜、ずいぶんとマニアックな車両をお持ちですねぇ。物が有れば良いですが、多分無いかもしれませんよ・・・あっても高いでしょうねぇ。ひとま ず本社とメーカーに問い合わせてみますので後日ご連絡いたします。」

私:「よろしくおねがいしま〜す!」

期待に胸を膨らませ連絡を待つ私。
後日、バロンから連絡が入る!!

店員A:「あ、○○さんですか?先日のジレラCXのリヤショックですが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やっぱりもう無いそうです」

私:「(が〜ん、予想通りか・・・)はい、わかりました・・・ありがとうございました。」

さてさて、困ったぞ。あとは社外品を探すか?と、そこへたまたまネット上でリヤショックを作ってもらえる店を発見。もともとオフのエキスパートなので、 ショックの重要性等に関しては知り抜いている方でした。電話でお話をしてその方の誠意や性格がとてもよく感じられたので、いくら掛かっても良いから造って もらおうかな?と思っていましたが!しかし・・・冬場に入り私のお店の資金が底をついてしまい計画は頓挫してしまいました。

そして数ヵ月後・・・

もう一度社外品を探してみよう!互換性のありそうなものがあるはず。と思い、ひたすら他機種のデータ探しに明け暮れました。手始めはMITOやTZRなど でしたが、どれもいまいち。
そういえば・・・CXには基本となるモデルが有ったと前に聞いた事があったので、SP01で検索したら・・・・・・ヒットしましたよ〜!!!写真を見る限 りはかなり酷似している。
「あとは寸法だ・・・」
と思い、国内で取扱をしている代理店にメールしてみた。

「はじめまして。かくかくしかじかで・・・・で、このショックの寸法データを本社に問い合わせて、教えて頂けませんでしょうか?同一であれば発注いたしま す。」と。

数日後に返信があり、「少しお時間をください。わかり次第ご連絡いたします。」とのこと。
やはり期待に胸膨らませる日々が数日続いた。今回はかなり自信が有った。きっといけるはず・・・

メールが1週間くらいで返ってきた!ドキドキしながらメールを読む。
「取り付け寸法     全体  308mm
   ショック長      281mm
   スプリング外径    60mm(自由長60mm)
   シリンダ外径     36mm
   ストローク長     45mm                 」

OK!いけそうだ!!

2004年8月吉日・・・
突然メールがきた!
「ご注文頂いていたショックが入荷しましたので発送いたします」と。
来た来た来た!!
それがこれ。↓

bitubo GL007WZE01

そう!bituboです!

さてさて、本当に付くのか?はやる気持ちを抑え袋を開梱。純正品と並べてみる・・・

純正とbituboとの比較

見た感じ、細い・・・取付の幅が少し違う・・・が、しかし!取り付け長はほぼ同じであった!
リヤショックが無いとバイクが自立してくれないので何も組む事が出来ずにいた。早速作業進行!!

アッパー側取り付け アンダー側取り付け

一見何も問題がないように作業は進む・・・実は↓の凹取り付け部分内側は1mmのワッシャーを左右にかましてあります。
・・・

隙間

はっ!!リヤショック下部のネジとリンクのクリアランスが!!!ぎりぎり です。。。
動作確認するが1mm程のクリアランスを保ち干渉せず。

SP01の取り付け部分はCXより幅が広いんです。最適にするにはその部分を加工するとかした方が良いんでしょうね。
乗ってみてから考えます。
ひとまず組め!組め!