■ 静夜思 李白
床前看月光
疑是地上霜
挙頭望山月
低頭思故郷
床前 月光を看る
疑うらくは 是れ 地上の霜かと
頭を挙げて 山月を望み
頭を低れて 故郷を思う
■ 無題 其二 杜甫
江碧鳥逾白
山青花慾燃
今春看又過
何日是帰年
江は碧にして鳥いよいよ白く
山青くして花燃えんと慾す
今春みすみす 又 過ぐ
何れの日か是れ帰年ならん
■ 春望 杜甫
(前半のみ)
国破山河在
城春草木深
感時花濺涙
恨別鳥驚心
国 破れて山河在り
城 春にして草木深し
時に感じては 花にも涙を濺ぎ
別れを恨みては 鳥にも心を驚かす
■ 鹿柴 王維
空山不見人
只聞人語響
返景入深林
復照青苔上
空山 人を見ず
ただ人語の響きを聞くのみ
返景 深林に入り
復た照らす 青苔の上
■ 送元二安西使 王維
渭城朝雨?軽塵
客舎青青柳色新
勧君更尽一杯酒
西出陽関無故人
渭城の朝雨 軽塵を?し
客舎青青 柳色新たなり
君に勧む 更に尽くせ一杯の酒
西のかた陽関を出ずれば
故人無からん
■ 春暁 孟浩然
春眠不覚暁
処処聞啼鳥
夜来風雨声
花落知多少
春眠 暁を覚えず
処処に啼鳥を聞く
夜来 風雨の声
花 落つること知る多少ぞ
■ 涼州詞 王翰
葡萄美酒夜光杯
慾飲琵琶馬上催
酔伏沙場君莫笑
古来征戦幾人回
葡萄の美酒 夜光の杯
飲まんと慾すれば 琵琶 馬上に催す
酔うて沙場に伏すも 君
笑うこと莫かれ
古来 征戦 幾人か回る
■ 春夜 蘇軾
春宵一刻値千金
花有清香月有陰
歌管楼台声細細
鞦韆院落夜沈沈
春宵一刻値千金
花に清香有り 月に陰有り
歌管 楼台 声細細
鞦韆 院落 夜沈沈
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