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犬のガン 新しい診断法と治療について
腫瘍検査
長居動物病院では、犬の腫瘍検査を扱っております。
お気軽にお問い合わせください。

<腫瘍検査の目的>
1)悪性腫瘍発症時の早期発見
2)良性・悪性の判別補助
3)転移・再発の診断補助

犬や猫のガン 新しい治療法

★ 悪性黒色腫(メラノーマ)の治療が進歩しました。

悪性黒色腫(メラノーマ)ってどんな病気?
悪性黒色腫(メラノーマ)とは皮膚にできる悪性腫瘍で、とくに口腔内爪床(爪の付け根)にできるものは悪性度が高いとされます。
治療法は?
外科手術による切除、抗がん剤投与、放射線照射といった治療法があります。しかし、悪性度が高い口腔内爪床のメラノーマでは、発見時すでにリンパ節や肺にがん細胞が転移していることが多いため、根治(完治)することは困難です。
そこで当院では従来の手術による切除と抗がん剤(プラチナ製剤)による化学療法に加え、インターフェロン・がんワクチン(樹状細胞ー活性化自己リンパ球療法(DC-CAT療法))を用いた免疫療法を併せて行うことで、副作用もほとんどみられずとても良い治療成績をあげています。

口腔内メラノーマの治療例(ゴールデン・レトリバー、女の子、13才)

・治療前

 

口腔内に大きな腫瘍の塊があり、食事も十分にとれない状態でした。

・手術

 

可能な限り腫瘍の塊を取り除きました。

・抗がん剤の投与

 

矢印のしこりの部分に、ドラッグ・デリバリー・システム(DDS)を用いて抗がん剤を投与しました。

この日はオーダーメイドのがんワクチンを作製するために、少量の採血を実施しました。

・がんワクチン(DC-CAT)とインターフェロンの投与

 

がんワクチンは点滴で投与します。がんワクチンはこのわんちゃん自身の血液より作製したものなので、重い副作用はみられません。


 犬リンパ腫の治療が進歩しました。

リンパ腫と診断され、治療を受けている犬の飼い主さんはかなりいらっしゃると思います。
毎週1回静脈点滴を受けさせ、毎日ステロイド剤を飲ませ、獣医さんから「血管から抗癌剤が漏れると皮膚が腐る」と説明される。 これは飼い主さんにとって、費用もさることながら、精神的な苦痛や入退院の多大なる時間と労力の消耗を強いられます。
一方、獣医師にとっても、点滴を外していないか、抗癌剤が血管から漏れていないか、などに神経を使い、ストレスを感じるところです。
そこで当院では、抗癌剤、サリドマイド、ステロイドの注射と、二種類のインターフェロンを同時に投薬することにより、 基本的に『一ヶ月に1回、しかも所要時間1〜2時間くらいで、その日のうちに治療が完結、通院でOK』という、 良いことづくめの治療法を開発しました。
癌になっても普通に生活できる。これは21世紀の高齢化社会において、人間にも動物にも求められている治療法ではないでしょうか。
これなら遠方でも月1回通院してもいいな、と思われる飼い主さんもたくさんおられます。
もし、この治療法に興味のある方はどうぞお気軽にお電話ください。
院長不在の時は、こちらからお電話させていただきます。


 犬の骨肉腫の治療が進歩しました。

骨肉腫は、断脚後高率に肺や他の臓器に転移し、ほとんどの症例は1年以内に死亡してしまいます。
当院では、肺転移の病変をできるだけ大きくならないよう、名古屋大学医学部の協力を得て、リポゾームという脂質膜の中に IL-2と呼ばれる抗腫瘍サイトカインを閉じ込め、ネフライザーという家庭でも使用できる装置を用い、鼻や口から吸引させ肺の免疫細胞を活性化し、 癌の転移を極力抑える治療を行っています。
さらに、新たにラパマイシン(rapamycin)という人の骨肉腫の治療に用いられている分子標的剤の内服薬をスイスより輸入し、 上記治療と合わせて投薬し、治療成績の向上に努めております。
2年以上元気に生存した症例もありますので、是非院長にお問い合わせください。


 悪性腫瘍に対する治験薬
2009年7月より、高齢で全身状態の悪い犬や猫の乳癌など悪性腫瘍に対する治験薬ができました。
一週間に2回、total4回の皮下注射で効果を判定します。予備テストでは症状の改善が認められました。
有料ですが、試してみたい方がいらっしゃいましたらご連絡ください。

骨に関わるがんに対する新薬
骨肉腫などの骨の悪性腫瘍、頭部や口腔内に発生し骨を侵食する扁平上皮癌、そのほか多発性骨髄腫、前立腺癌、乳腺癌、膀胱癌、肛門嚢アポクリン腺癌など、 骨に転移し、病的骨折や痛みを生み出す悪性のがんに対し、良い治療薬が出来ました。
人間ではすでに実用化されている静脈注射用アミノビスホスホネート製剤という薬で、抗癌剤や経口鎮痛薬と組み合わせて投与することにより、骨の破壊を抑え、疼痛を緩和します。
投与回数は1ヵ月に1回の静脈点滴で、基本的にその日のうちに治療は完了します。
犬・猫ともに治療できます。
治療希望の方は電話でご予約ください。

犬と猫のがんワクチンをオーダーメイドで作製
癌の再発・転移の阻止を目的とした犬と猫のがんワクチンが、オーダーメイドで作製できるようになりました。
がんワクチン作製には、摘出した腫瘍組織のホルマリン標本と、病理組織診断書が必要です。
ある種のがん(特に犬と猫の乳腺癌・耳垢腺癌)には、良い治療成績が出ています。
抗癌剤が有効な癌は限られており、さまざまな副作用も伴います。
がんワクチンは現在のところ、重篤な副作用は見られません。
お気軽にお問い合わせください。
地方出張のご相談も承ります。

・免疫療法
免疫療法は免疫力を高めてがん細胞を制圧するというものです。
免疫力に関係するリンパ球には、がん細胞を直接破壊する力のあるT細胞が存在します。免疫力を高め、T細胞を活性化させるために免疫賦活薬を用います。
代表的なものにインターフェロンやインターロイキンなどがあります。他にも抗体療法・ワクチン療法・遺伝子療法など免疫系に作用する治療法が研究されています。
当院では、名古屋大学医学部、鳥取大学付属動物病院の協力を得て治療を行なっております。
・温熱療法
がん細胞は正常細胞に比べて高温に弱く、42.5度以上で40分間さらされると死滅する性質を利用した治療です。マイクロ波や電磁波を用いた装置で局所を温めます。
通常は単独で用いるのではなく、放射線や抗がん剤の効果を強めることを目的に、放射線や抗がん剤と合わせて使います。
現時点では温熱療法は、通常の治療法では治すことが難しい局所進行がんや再発がんの治療法をいろいろ検討する場合の選択肢のひとつといえるでしょう。
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