カーマーゼン城
Carmarthen


カーマーセンの駅の前にあるカーマーゼン城は、現在ではほとんど廃墟となってしまっていますが、ローマ人の時代からこのあたりは重要な地点のひとつとして栄えてきました。城があるところから少しはなれたところに、ローマ人の砦があったそうです。この地に城が築かれた正確な年代は分からないそうですが、1094年までにはノルマン人によってこの地に城が築かれたそうです。その後の12-13世紀は、イングランドとウェールズの度重なる戦争により、カーマーゼン城では城の奪い合い、破壊、再建が繰り返されました。現在残っている門は、14世紀に建てられたものだそうです。

カーマーゼン城

また、この城はヘンリー7世の父親であるエドモンド・テューダーが亡くなった場所でもあります。彼は、異父兄でありイングランド国王でもあったランカスター家のヘンリー6世の代理としてウェールズにやって来た際、ヨーク派のウェールズ人に捕らえられ、幽閉中にかかった疫病(たぶん赤痢)が原因で、1456年、息子ヘンリーが生まれる3ヶ月前にこの世を去りました。

中世に築かれたカーマーゼンの町跡は、現在ではほとんど見られないのだそうです。残念ですね。




カーマーゼンへ城の行き方 カーマーゼン駅の向かい。
カーマーゼンへは、カーディフから電車でおよそ1時間50分ほど。





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