八岡海岸 (千葉県鴨川市)

 

古典的名著「鉱物採集フィールドガイド」に記載されている産地。

記載されている採石場の跡には、現在鴨川青年の家が建っている。

産地は青年の家の北側にあたる。

夏は海水浴場となっている。また、釣人が多い。 

 

【産地への道順】

 

安房鴨川から来ると、八岡トンネルの手前に鴨川松島というバス停留所がある。

トンネルの手前左側に、青年の家に行く道があるが、閉鎖されている。このあたりに車1〜2台程度駐車できるスペースがある。

産地最寄のバス停留所 太海駅行バス時刻表 (2006/02 時点)

 

そこから左側に降りる道があるので、ここを降りる。(海岸まで約150m。)

最後はベニヤで足場が組んであるが、壊れかけているので気を付けてください。

産地入口 途中の路(坂)

 

海岸に出たら右手の崖下が産地です。

 

【産地概要】

 

採集ポイント(黄色○:ソーダ沸石、赤○:石膏)

産地の転石(方沸石、ソーダ沸石等の脈が走っている)

  

【採集可能鉱物】

  

方沸石 魚眼石 珪孔雀石 蛇紋岩
ソーダ沸石 ラブラドライト 透石膏
トムソン沸石 めのう 角閃石斑糲岩
方沸石 方沸石(拡大)
方沸石&ソーダ沸石 方沸石&ソーダ沸石(拡大)

ソーダ沸石 ソーダ沸石(拡大)
ソーダ沸石(拡大)

  

【解説】

 

方沸石は全体的にまんべんなく採れます。

ソーダ沸石も比較的よく見つかります。

いずれも海岸の転石(脈の入ったもの)を叩いて探します。

ソーダ沸石は、うまく小さな晶洞にあたれば、かなりきれいなものが採れます。

フィールドガイドにはラブラドライトが採れるとありますが、未だにお目にかかったことがありません。角閃石斑糲岩を探し、割ってみて劈開面を角度を変えながら見て探しますが、かなり難しいです。お天気が晴れていれば探しやすいのですが、曇っていると反射光が弱いので、判別しづらいですから、怪しいと思ったものを持って帰って調べてみたのですが、みんなスカでした。

 

2002年には魚眼石が1つだけ採れましたが、2006年には見つかりませんでした。

産地の写真のの左奥の崖際では、珪孔雀石、透石膏が採れます。エリアは広くないので、見逃しがちですので、ご注意下さい。

  

 【参考文献】

  

草下英明 「鉱物採集フィールドガイド」  草思社  1982年10月