1999.12.16〜12.31

1999.12.31(金)  大晦日
★親戚一同(母父、母母、及び母の全兄一家。半兄だったらちょっとびっくり)が集まってうちで食事。とりあえず、今何やってるのとか、今後どうするのとか聞かれると説明が非常に面倒なのでおとなしくしていることにし、ひたすら食うべし。

★毎度のことだが、この時期のテレビにはほとんど興味をそそられない。一人でいるときならゲームでもやってやるのだが、家族がいるとそういうわけにもいかない。とりあえず紅白のさだだけはチェックしておいて、部屋の隅っこで読書など。ただし本を読んでいても音だけは聞こえてくるので読書には不向きな環境。
 つまらないと思っているのはみんな同じらしく、リモコンであっちゃこっちゃのチャンネルをザッピングしている。と、一瞬聞こえた杉本清の実況に鋭く反応。「今んとこもう一回!」と戻してみたらドミノ倒しの実況だったり。だまされたっ。

森博嗣「詩的私的ジャック」読了。前から気になっていたのだが、この人の作品、語尾に「-er」の付く単語のカタカナ表記の仕方がどうしてもしっくりこない。「コンピュータ」ぐらいなら許せるのだが、「カッタナイフ」「ハンバーガ」「コーヒーメーカ」あたりになるとどうにも気持ちが悪い。理科系は語尾は伸ばす、工科系は伸ばさない、という傾向があると聞いたことがあるが、その通りの様である(著者は某大学工学部助教授)。


1999.12.30(木)  普段と大差ない生活
★年賀状の作成にようやく着手。どうも今ひとつノリが悪い。辰年って面白くない。いや何となく。その次の次の図案はすでに考えてあるのだが。

★暇を見つけては「クロノ・トリガー」。ああ、「時の回廊」はいい曲だ。心に染みるねぇ。以前、院試の勉強をしているときにスーファミ立ち上げてエンドレスでこの曲を流していたことを思い出す。…そういや、あの院試は落ちたんだっけなあ(笑)。


1999.12.29(水)  私のY2k対応法
★…とは、帰省すること。とりあえず実家にいれば食いっぱぐれることはあるまい。と言うことで、昼間のうちに軽く部屋の片づけをし、夕飯時に間に合うように帰省。
 今回の帰省では必ずやらなければならないことが2つあった。その一つ、「来年必ずしもD論を書けるとは限らないぞ」という宣言を晩飯でのっけからかましておく。衝撃を受ける母(笑)。やはり博士課程の現実というものをよく知らなかった模様。まあとりあえず書くつもりではいるが、とフォローを入れておく。
 やらなければならないこともう一つ。実家に置いてあるスーファミで「クロノ・トリガー」をもう一度プレイすること(笑)。今後への布石である。4年以上前の、しかも前世代機のソフトなのに見た目がそれほど見劣りしないというところに、スクウェアのグラフィック能力がよく現れている。久々にやったけど、なかなかいいゲームじゃない、これ。


1999.12.28(火)  仕事納め
★観測をしようかと思って空を眺めてみると、まあそこそこ晴れてはいるのだが、木星がビミョーに暗い。どうやら薄く雲がかかっているようだ。こういうときは無理して観測しても大していいものは撮れそうにないので、思い切ってやめることにする。

★できれば明日に帰省しようかと思っていたので、これ幸いとさっさと帰宅し、家の掃除をすることにする。とりあえず見た目が一番汚れているガス台から。最後に磨いたのはいつだっけな。まだ大学のサーバーで日記を書いていた頃に一回書いたような記憶があるので、多分それ以来だろう。1年半ぐらいほっといたのか。どうりで汚れが頑固なはずである。2時間以上かけておおむね原状復帰。美しい。反射光で台所が明るくなった。この状況をどれだけ維持できるかが今後の課題。
 一度掃除を始めると他のところも色々気になってくる。戸棚の手すりにこびりついた手垢をこすり取る。風呂場のドアのレールに溜まった汚れを取る。こんな所、入居以来掃除なんかしたことないんで、真っ黒に汚れた元・綿埃がぎっちり詰まっている。使い古しの歯ブラシでこすると、ごそっと汚れが落ちる。非常に気持ちがいい。しかしいかんせんあり合わせの道具なので使いづらい。もうちょっと使い勝手のいい掃除道具を買ってきた方がいいだろうか。

★テレビを見ていると、1900年代最後の年ということで、今年だけでなく過去十数年、何十年かのまとめに入っている番組が結構多い。別にそれはいいんだけど、制作者の皆さん、来年はどうするつもりですか。同じようなネタで来年もう一度20世紀をまとめる、という気なら別に構わんけど、どうも来年のことを全然考えてなさそうに見える。例えば日本テレビの特番。20世紀最後のプロ野球好珍プレイ集。来年はやらないつもりですか、という突っ込みが日本中から入ったことは想像に難くない。


1999.12.27(月)  院生は冬休みなんてない、とは言うものの。
★4時頃寝たわりに、目が覚めるとまだ朝7時。何故にこんな早く目が覚める。んで、ぼーっとしてたら案の定二度寝してしまい、気がつくと夕方。天気もいいので観測に出かける。
 大学はもう冬休み気分が漂い、人はあまりいないようだ。一人で黙々と観測。一人でやるのは大変だけど、自分のペースでできるのでやはりこっちの方が気楽である。そこそこデータを撮ったら曇ってきたのでお終い。


1999.12.26(日)  Grand Prix
★有馬記念。スペシャルウィーク惜しいっ。差し切ったと思ったんだけど。そしてやってしまいました武豊勘違いウイニングラン。勘違いと言えば天皇賞での蛯名ステージチャンプ。そういえばこの時も勘違いされた相手の鞍上は的場。あまり感情を表に出さないから相手に勘違いされやすい、とか。

★サークルOB会(?)の忘年会。ドクターの学生が3人もいると話が果てしなく沈んでいくのはいかんともしがたく(笑)。お先真っ暗先が見えないからねえ。しょうがないか。
 飲み→飲み→飲み→カラオケ、と今回のメンバーにしては珍しく飲み3連チャン。来年も…いけるかな?


1999.12.25(土)  どうせならしっかり曇ってほしいのだが
★夕方から大学に出かけ、観測。でもやっぱり天候が安定せんなあ。ちょっと目を離すといきなり雲に覆われてたりするし。観測には不向きな気候だ。


1999.12.24(金)  中谷美紀が不気味だ
★今日のメインイベント「ケイゾク/特別篇」。TV本編で死んだ(ように見えた)連中、ことごとくピンピンしてるし。撃たれたのがプラスチック弾だったということで片付けるのも相当強引という気もするが(まあ本編でもこの理屈を使ってたんだが)。話の方はいろいろ理解不能な部分もあるのだが、影に控える諸悪の根元・朝倉が人の心を操れるという、常識の範疇を越える理屈を使っている以上、もはや何でもありと言うことで納得することにした。あとは相変わらず笑える小ネタと伏線の嵐。この伏線、全部映画に繋げるんでしょうな。あとは映画を観てのお楽しみ、というところか。
 問題は、渡部篤郎をどうやって復活させるかだが。映画版でキャストに入ってたから、今回のラストのままで済むわきゃないんだが。


1999.12.23(木)  天皇誕生日
★出がけにちらっと見たTVで天皇一家が映っているのはなんでだろ、なんかあったっけ…という疑問の答えを日が暮れてから思い出すあたり、世間の暦の感覚からかなり離れてしまっている自分を痛感する今日この頃である。

★つーか、今うちで使っているカレンダーが豪州製で、日本の祝日が書いていないせいもあるが。エリザベス女王の誕生日とかメルボルンカップの日とか書いてあっても全然意味ないし。


1999.12.22(水)  忘年会
★大学で3研究室合同忘年会。各研究室で食べ物を用意する形式。裏方で働くのは通常学部生とかM1が主体で、私みたいな年寄り連中は余りタッチしないものだが、ついつい手を出してしまう。やはり私は裏方が似合うのか。高校の学園祭でクレープ屋をやったとき、店の裏方で一日中クレープの皮を焼いていたのを思い出した。昔から行動パターンに変化のないやつである。まあ、用意していた後輩(男)の手際、というか料理の仕方がなっとらんのでつい口出ししたくなるというのもあるのだが。


1999.12.21(火)  マルチタスク不可
★天気がいいので観測。ここのところ観測にかまけて他の研究がほとんど進んでいないような気がする。データを撮るだけでは研究には決してならないのだが。データを処理して、そこからわかる事実を引き出してこそ研究。とりあえず解析プログラムをさっさと完成させないと。
 とは言え、観測中に並行して他の作業をやると言ってもなかなか集中できないのも事実。CCDの露出時間が15分なので、いちど露出が始まってしまうとその間はすることがないのだが、一仕事するにはちと時間が短い。特に私の場合、「さあ、やるぞっ!」てな感じで身構えないと研究が進まない人なので、観測の合間にプログラミングなり論文読むなりってのができない。結局、Webを眺めるとか小説を読むとか、そういうことでダラダラと過ごすことになる。
 観測は屋上のドームで行っているので、CCDの露出をかけるたびにドームと自分の研究部屋を往復することになる。だもんだから、データの数だけ階段を上り下りすることになるので、体もそこそこ疲労して、気分だけは研究をした気になるのも困りもの。


1999.12.20(月)  スマートさか、時間節約か
★どうも最近活動時間の世間とのずれがひどくなっている。いや前からずれてるといえばずれていたのだが、最近更に顕著である。薄暗くなり始める頃、大学到着。さっそく観測準備…と思ったら天気悪し。

★仕方がないのでデータ解析用プログラムをいじくる。異なる形式のデータを全て処理できるような汎用性のあるプログラムの作成。しかし、データの数によっては逐次プログラムを編集し直してコンパイルした方が早い、ということもある。今使っているデータの数を考えると、どっちの方が手間がかからないか…う〜ん…などと悩む。って悩んでる時間でデータの10個も処理できたような気もするが。


1999.12.19(日)  イマイチ
★今年も残すところあと2週。スプリンターズS、ゴール直前で大外からかっ飛んできたキングヘイローは圧巻。最近、私好みの馬になりつつある。ふふふ。


1999.12.18(土)  短い一日
★気がつくと夕方。寝過ぎた。あわてて起きて閉店間際の床屋に行く。これで年越しもさっぱりと。

★今日も天気がいいのだが、月も昨日にまして明るくて邪魔。なかなか観測ができない。


1999.12.17(金)  眠い金曜日
★4年生の輪読→研究室ゼミ。いつもながら眠い。

★天気はそこそこ良かったが、月が明るすぎて観測には不向き、で今日もお休み。



1999.12.16(木)  デジタルな星空
★望遠鏡の調整でアイピースを使って星空を観る。望遠鏡を使って観測、などと言うことを毎日のようにしている割に、自分の目で星を観るのは久々のような気がする。…なんて話をすると意外なように言われるのだが、たぶん今時の天文学者なんてのはそういうもんではないかと(わたしゃ天文学者じゃないけど)。CCDで撮像して、見るのは常にディスプレイ越し、といった感じ。見るだけじゃ研究にはならんのである。
 肝心の観測は、天候悪化のためお休み。

★新聞広告で見かけて、友達に「面白そうな本があったよ」とか何とか言いながら買わせて、あとでちゃっかり借りるという悪徳な(笑)ことをして読んだ前屋毅「東芝クレーマー事件」読了。この事件に関しては一時Yahoo!の掲示板をひたすら読んでいたことがあってそれなりに情報は得ているつもりだったが、やはり憶測がかなり飛び交っていたせいか誤解していた部分もあった。でも結局両者についての認識は変わることはなかった。「どっちもどっちだな、こりゃ」。



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