2000.7.1〜7.15

2000.7.15(土)  
★始めに断っておくが、私は「サポーター」と称する連中にあまりいい印象を持っていない。

★サッカーのW杯で、「サポーター」と称する連中が優先的にチケットを入手できるようにと、署名運動を行っているそうである。…何を勝手なことを言っているんであろうか。普段足繁く試合に足を運んでいるから、チケット入手に関して優先すべきとは、勘違いも甚だしい。いつも試合に行ってりゃ偉いのか。たまにしか行かなくても、「サッカーが好きな人間」として違いはないはずである。何様のつもりだ。
 百歩譲って優先枠を設定するとしても、チケットはサッカー協会向けの枠から出すべきだろう。サッカー協会が招待する形なら別に文句はない。しかし、一般ファン向け枠から出すとしたらとんでもないことである。

★ちなみに、蛇足ながら付け加えておくが、別に自分がチケット欲しいから言っているわけではないからね。わたしゃサッカーはほとんど興味ないから。モンテディオ山形の順位くらいは新聞でたまに確認するが。W杯も別にどうでもいいし。

★昔、「お客様は神様です」と言った演歌歌手がいた。確かに事実ではあろうが、この言葉は自分の芸なり技術なりを見てもらう人が言うことであって、決して客の側が言う言葉ではない。「サポーター」と称する連中を見ていると、この言葉を自分で言っているかのような傲慢さを感じてしまうのである。だから嫌なのだ、あの連中は。



2000.7.14(金)  
★研究室ゼミ。M1学生の発表。某D4から浴びせられる質問。「この辺見てみるとおもしろいんじゃない?」。かなりトンチンカン。よくわからん。しかし質問者はしつこく。ぢょしゅさんの冷ややかな一撃。「どこが面白いの?」。凍り付く雰囲気。ぢょしゅさんの隣にいた学生、腰が引けている(笑)。そんな様子を後ろの席から笑いをかみ殺しつつ眺める私。ああ面白きかな、我が研究室の人間模様。

★最近、このD4氏が発言するたびにまわりの反応が気になる。思わずギャラリーの方に目をやってしまう。「プロ野球好プレー珍プレー」でベンチの様子に注目してしまうようなものか。


2000.7.13(木)  
★自分の発表が終わったので気がゆるんだのか、午前中の特殊講義寝倒し。この講義、出席者が回を追うごとに減っていて、発表が終わった人から順次抜けていっているんじゃないかと思っていたが、自らが図らずもそのことを証明してしまった。次回は出よう。たぶん。

★昼過ぎにのこのこ出かけていく。相変わらず論文読み。今読んでいるのが主に10年程前の論文なのだが、研究が始まって20年程の研究でこれぐらい時間を遡ると、結構ツッコミを入れたくなる記述がちらほら。
 そう言えば、この領域に関する論文ってその後ほとんど出ていないような気がする。今もこのレベルとそう大差がないとすると、うちのデータ解析結果で十分太刀打ちできそう。よっしゃ、論文書こう。…なんて甘いもんでもないか。

林完次「月の本」読了。と言ってもほとんど月の写真ばかりで読むところがあまりないので、「読了」というより「見了」に近いが。この本にあるような、地上の風景と天体を一緒に撮った写真って結構好きなのである。自分でもやってみたいのだが、うちにあるような安物カメラでも撮れるのだろうか。

★「真面目に作る気さえ見えない代物」かどうかについては、原作支持者としては反論したいのはやまやまだが、そうもいかないのがつらいところですな。あの出来では。


2000.7.12(水)  
★論文読み。

★エレベーターにまで詰め寄る報道陣。「私は寝てないんだよ!」と雪印社長。「そんなこと言ったら、こっちだって寝てないんですよ!」と報道陣。
 …この人は気づいているだろうか。自分が寝ていないことが、雪印社長が寝てはいけない理由には決してならないと言うことを。


2000.7.11(火)  
★復習のため、修士の頃読んだ論文を再び読み直し。自分の研究の説明でよく使うフレーズとまんま同じのを論文中に発見。どうやらむかしここからパクっておいてすっかり忘れていたらしい。だめじゃん。どうりで洗練された表現だと思った。


2000.7.10(月)  
★4月から月1回のペースで開催されている研究科全体での談話会。研究科内の3分野から教授が交代で自分の研究分野に関するトピックスを話すことになっていて、今日は私の属する分野の先生による話だったのだが、前2回が講義室いっぱいにギャラリーが入っていたのに対し、今回は妙に客の入りが少ない。ざっと見た感じ、うちの分野以外の学生がごそっと抜けている様な印象を受ける。研究室に戻って他の人と話した結果、
(1)3回目ともなるとさすがに飽きが来てみんな来なくなった。
(2)うちの分野はやはり他の2分野の人からは縁遠い。
(3)発表する教授の人柄に問題あり(笑)。
などという説が挙げられたが、さて真相はいかに。
 (1)は最も無難な説ではあるが、それにしては前回と今回との落差があまりにも大きすぎる。個人的には(2)の説を推奨。他の分野(地震学、海洋・気象方面)の人々からすると、やはり我々のやっているような「人々の生活に直接関わってこない領域の学問」はあまり興味がわかないのかもしれない。(3)は…、あり得ない話ではないが。ちなみに今回話をした教授とは、先日日記に出てきた教授である。ただ、この説を裏付ける現象がないこともない。うちの分野はさらに3研究室に分かれるのだが、そのうち、この教授の研究室と何となくそりが合わなさそう(研究内容もだし、研究室の雰囲気と言うか、研究室員の人柄と言うか、その辺り)に、はたから見ると感じられる研究室の学生が、軒並み出てきていないのである。これは結構あやしい。
 しかしながら、今回だけの現象観測ではどの説を立証するのにも不完全であり、今後のさらなる観測が待たれる所である。注目すべき点は、次回、次々回の発表(再び地震学分野、気象学分野に戻る)、及び次々々回(再びうちの分野。ちなみに発表者は対外的人柄評価はかなり高いと思われるうちのボス)での客の入りがどうなるか、であると考えられる。

★来月のシンポジウム発表、それよりなによりD論に向けて、研究を進めなければならないのだが、これがなかなか。現実逃避に論文書き。これだと自分の判っていることだけ書いてりゃいい(しかも、書けば書いただけ成果として積み上がっていく)ので非常に楽。…なんてことを言っていたら「現実逃避に娯楽に走らないだけマシ」などと言われてしまったが、そういうもんでもあるまい。

先日、TV版「サクラ大戦」について「lain」絡みの話を書いたところ、「lain」という作品を非常に高く評価していらっしゃるところの友人から猛反発をくらった(笑)ので、それについてちょっと。
 「lain」の話を絡めたのは、この作品の制作スタッフが「サクラ」の方も作っているらしい、という情報を別の友人から入手したから(ついでに言うと、これは誤報らしく、正確には「監督が同じ人」だけらしいと言うことで、訂正してくれとの情報を件の友人から本日入手)。
 それと、私自身の「lain」に対する(評価ではなく)認識。私は物語に接する時にはあまりむつかしいことを考えないで上っ面だけなでるだけの、薄っぺらなオタクじみた人であり、正直言って「lain」のあの物語は理解不能。こういう事書くと反発くらうだろうことは承知した上で言うと、ぶっちゃけた話、何だかよくわからん雰囲気暗いっぽいアニメ、以上の認識は持てませんでした。評価するとこまでいってない。申し訳ないが。
 …と、ここまで書けば判っていただけると思うが、この2作品を絡めた理由となる共通項は「同じスタッフの、雰囲気暗いっぽい話」だけです(笑)。「lain」と絡めたのは、冗句でもなんでもなく、上記のしょーもない認識に基づいた本気であります。すまん。私が悪うございました。友人の書き込みを見て、すぐに「あ、こりゃ地雷踏んだ」という気分に(笑)。と言うか、友人づきあいをした上で感じられた本人の嗜好からして、まさかあの放送を見るわけがない、と思っていたので適当に書いたのだが、見てたのね。放送中さぞや不愉快な思いをされたことでしょう。心中お察しいたします。
 まあ、ねぇ。物語に対する評価のしきい値が非常に低くて、原作のゲームに対してもそれなりに好感を持っている(必ずしも面白かったとは思ってないが。「好き」と「面白い」は別物だし)私の目から見ても、ありゃちょっとなあ、と思わないではないくらいだから。況やそうでない人においてをや、である。


2000.7.9(日)  
★競馬中継を見たいが、フジテレビは毎年恒例の出演者自己満足番組を放送中。発走時間の正確な時刻が判らなかったので15:20頃から流していたのだが、5分も見ているだけで進行の雑さと内容の薄さにイライラしてくる。おれはトゥザヴィクトリーの勇姿が見たいんだ!(相変わらず決め手に欠けますな)
 競馬中継、終わると同時にTVオフ。あー気分悪い。元々この番組は、数年前の安田富男、武豊両騎手の全10場重賞制覇の大記録をうやむやのままあっさり中継を終えられてしまった恨み(?)があったのだが、やっぱり印象はよくならんわ。はっきり言ってくだらねえ。

★部屋の掃除&絨毯撤去&夏用敷物を敷く。遅ればせながら我が家も夏モード。竹製の敷物がひゃっこくて気持ちいい。意味もなく地べたをゴロゴロ。この敷物、確か修士1年の頃に買ったのだと思うが、翌年から3年連続で夏場1ヶ月家を空けていたので、せっかく買ったのにあまり役にたっていなかった。しかも、9月下旬に帰ってくると、もう夏は終わっていて足の感触が冷たくてもの悲しかった。今年こそは恩恵にあずかれそう。

★2週間ほど前に通販で申し込んでいたCDが送られてきた。キルシェ「Coloured Water」、「Pleiades」。…と言っても、多分皆さん「キルシェ」なんてグループ知らんと思うが。まあ、何せ通販じゃないとCDが手に入らない程だから、かなりマイナーなのである。私がこの手のマイナーなCDに手を出すのはテレビかアニメかゲームのどれか絡み、というのが昔からのパターンだが、今回もその例に漏れず。このグループのボーカル、みとせのりこさんが「クロノ・クロス」のエンディング(と、一部ゲーム中音楽のコーラス)を歌っているのである。もうなんというか、きれいな歌声フェチな私のツボつきまくりの、透明感のあるボーカルで。あのエンディングにはまったのは、作曲者であるところの光田康典氏の音楽との相性の問題だと思っていたが、なかなかどうして、今回のCDも気に入った。しばらく研究中BGMに決定。
 ちなみにキルシェの公式Webページはこちら。試聴もできます。公式ページがジオシティーズにあるってのもある意味すごい。


2000.7.8(土)  
★台風は夕方前には通過してしまったようで、籠城するほどのこともなく。しかし一度やると決めたからには籠城。

★最近、我が家のサターンはフル稼働。「グランディア」なんぞ久々にやってみたり。しかし、このソフト、画面切り替え時のロードがかなり重い。これに比べると、スクウェアの技術はすごいんだ、と思うことしきり。…あ゛〜FFIXやりてえ(最近こればっか)。

★なるほど、TV版「サクラ大戦」が雰囲気めっちゃ暗いのは「lain」のせいなのだね(やや意訳)。今日改めて見て判ったような。
 地元局でも先週から放送開始したのだが、まあ暗いこと暗いこと。あのゲームってこんなに人間関係ギスギスしてたかいな、と思うほどに暗い。まあよくよく考えれば、はじめからデフォルトで出てくる登場人物って多少性格曲がってる(笑)ので、デフォルメすればああなるかな、と思わなくもないが。
 まあ、とりあえずしばらく見てみることにしよう。私的萌えキャラ(嫌な表現だ)がまだ出てないので。改めて考えると、後から出てくるキャラって2人とも性格美人ですな。ヲタク連中にはあまり人気ないらしいけど(と、さりげなく線引きをしておく)。


2000.7.7(金)  
★今更だが、今日この日、手元にプレステがないのは痛い。

★研究室ゼミ。無茶苦茶眠い。全然頭に入ってない。

★台風が近づく前に、食料を買い込み、籠城の構え。


2000.7.6(木)  
★午前中、特殊講義。この講義を担当している某教授は、とにかくドクターだろうが学部生だろうがそんなことはまったく関係なしにツッコミを入れてくる人で、さらに言うとその突っ込みどころがややピンボケっぽい人で、議論をしていても話題のかみ合わなさに徒労感を覚える事がかなりあり、まあとにかく発表者にとっては色々な意味で油断のならない人なのである。んで、こっちとしてもかなり身構えつつ発表に突入したのだが…。
 まあ、結論から言うと、どうも普段と様子が違う。なんというか、いつになく物言いが建設的である。ここはこうやると面白いんじゃないか、とか、そこはこういうことを議論する必要がある、とか。どうしたことか。なんか悪いものでも食べたのか。それとも、私の発表が完璧でツッコミどころがなかったせいか(笑)。
 実際には、多分、本人にとってなじみの薄い分野なので、突っ込みにくかっただけだと思うが。それが証拠に、午後の合同ゼミでは、発表がなじみのありそうな分野で、午前中の分を取り返すかのように大活躍してた。変な人だ。

★トゥナイト2。…あ゛〜なんか無茶苦茶やりたくなってきた。FFIX。どっとこむに手が伸びそうである。


2000.7.5(水)  
★特殊講義に向けて、レジュメの細部の詰めと、某教授からのツッコミに備えた理論武装。大部分の人にとってなじみのない私の研究内容、ここで隙を見せては恥である。


2000.7.4(火)  
★特殊講義の準備。レジュメ作りはだいたい終わり。しかし、どうも内容が多すぎるような。30分でこれだけの分量を話せるのだろうか。かといってどこかを省略すると訳が分からなくなりそうだ。

★実家からのメール。ここ2ヶ月ほど実家に出張中の我がプレイステーションが、とうとう逝ってしまわれた模様。本体起動時に起動ロゴが出た後止まる、もしくは、起動できてもムービー部分がブツ切れになる、など、寿命が尽きた典型例、なのかな?本体購入がFFVII発売とほぼ同時なので、享年4年半、といったところか。
 で、問題は今後の対処である。症状から推察するに単なるCD-ROMのリードエラーだと思うのだが。レンズのクリーニングをするとか、CD回転部のベルトのグリスを塗り直すと直るとか、そんなことを聞いたことがあるような気もするのだが、本当のところはどうなのだろう。情報求む。ちなみに、本体を縦置きにしても状況は改善しなかったそうだ。
 小手先の処置で直るようならいいのだが、それで直らない場合はどうするか。メーカー修理に出すとなると、下手すると1万円くらいかかりそうだし、それぐらいならPS oneを買った方がマシ、という気もする。それともこの際PS2購入に踏み切るか。でも、今のところ特にやりたいPS2ソフトって無いんだよな。PSが型番の変更とともにひそかにバージョンアップしていたという話を考えると、PS2でも同様のことが行われると考えられるので、本当にやりたいソフトが出るまで購入は待ちたい、というのが本心なのだが。
 まあ、自分が遊ぶだけなら、PS2を買う頃合いになるまでしばらく待ってればいいだけの話なのだけど。D論書かなきゃならんし。しかし、問題は貸している妹の方で。どうも今FFVIIIをプレイしている最中で、DISC 4に入った途端に壊れたらしくて。何とも間の悪い。そこまでいって中断させてはさすがにかわいそうという気がしなくもない。ついでに言うと、何はなくとも「クロノ・クロス」だけはやっとけ、というつもりで貸してやったのに、まだやってないらしいので、これだけはやらせなければ、というのもある(笑)。


2000.7.3(月)  
★木曜日の特殊講義で発表があるので、その準備。あまり進まず。


2000.7.2(日)  
★所用のため朝っぱらから外出。今日も暑い。やる気出ないなあ。


2000.7.1(土)  
★あ、いかん。もう1年の半分が過ぎてしまった。あと半年ちょいでD論を書かねば。



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