散文
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「二十四の瞳」よりいい!
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2000.7.30
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きょうも眩しくて暑い中、日曜日なのに会社へ出勤。と、その前に渋谷文化村に寄って、映画を観てきた。
私の大好きな監督、張芸謀の作品「あの子を探して」である。
いやぁ、よかった、よかった。泣けた、泣けた。
中国の僻地の小学校に、代用教員としてやってきた13歳の魏という女の子が、
出稼ぎに街へ行った生徒を探しにいくというあらすじ。
田舎の小学校に赴任するという設定が、「二十四の瞳」の大石先生を連想させるが、
魏先生は、大石先生とは違って、代用教員の給料とボーナスのために頑張るのである。
つまり、生徒たちに勉強を教える情熱よりも、お金のに対する情熱のほうが大きいのである。
その魏先生の、やる気のなさと面倒なことはしたくないという気持ちが、如実に顕われた無愛想な表情がリアルで、
作品の質を高めている。まったくの素人役者で実名で登場してるらしい。
ある日、ひとりの生徒が、急に家庭の事情で街へ出稼ぎに行って、登校しなくなってしまう。
村長などから、「生徒をひとりも欠くことなく任期を終えたら、ボーナスを支払う。」と言われていた魏先生は、
ボーナス欲しさに、その生徒を街まで連れ戻しに行く決意をする。
先生が街まで行くために、バス代を生徒から巻き上げようとしたり、
生徒たちとともに頼まれてもいない仕事を勝手にやったり、
出稼ぎに出た生徒を探す中で、数々のおもしろエピソードを生む、向こう見ずな、ハチャメチャな先生。
先生がテレビ出演までしてしまうのだが、そのシーンや、ラストの、教室のボロボロな黒板に、
カラーチョークで、生徒がひとつづつ文字を書いていくシーンは、涙を誘う。
百聞は一見に如かず、「あの子を探して」は観る価値あり。
私はこの監督に「あの子を探して」のような作品を期待しているのではなく、
かつての作品「菊豆」「紅夢」のような、色彩をうまく利用した耽美的な作品を期待している。
でも、今回は耽美的映像作品ではなかった。しかし、単純におもしろかった。斬新なドラマツルギーがあるわけでもなく、
単なる学園モノとも言える作品だが、万人に受け入れられる作品でレベルの高い作品だと思う。
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