散文
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金色というより黒
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2001.11.24
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勤労感謝の日と土曜日曜で3連休のはずなのに、昨日は出勤し、そしてきょうも会社へ向かう・・・。
きょうは秋の空も気持ちいい青空を展開している。正午近くでも日の高さはやや低めで、陽光がチラチラと目に眩しく、
あらゆるものが燦然と輝いている錯覚になる。
あぁ、こんな気持ちのいい日に出勤とは・・・。
そういえば昨日、お天気お姉さんが「神宮外苑のイチョウ並木はこの週末が見ごろ」だと、笑顔で私を誘惑していた。
あぁ、黄色い葉が陽光を乱反射させて、まさに黄金に輝いているんだろうなぁ・・・。
自分自身に現実逃避許可を申請してみる。休日出勤なら遅刻に関しては寛大だし・・・
数時間の遅刻ならOKでしょう、という許可が即刻おりる。
会社の最寄駅を通過し、JR総武中央線は信濃町駅に到着。鮮やかなイチョウ並木に対する期待を膨らませつつ、
同じくイチョウ目当てであろう人々とともに歩みを進める。
目的のイチョウ並木周辺に来てみると、更にイチョウ狩りの人の数は増し、焼きそばやらビールやらの出店も多く、
どうも落ち着かない状況・・・。
見事に黄金を発色するイチョウだったが、そのすぐ下には黒々と蠢く人、人、人。あまつさえ、
黒ずんだ排気ガスを散らしながら滞っている車、車、車。
これじゃぁ、すばらしいイチョウ並木もくすんでくる・・・。
ゆっくりと秋の金色を堪能してストレス解消という打算が、すっかり黒く塗りつぶされた感じになってしまった。
潔くあきらめ、人込みを掻き分けてイチョウ並木を離れる。
あぁ、しょうがない、会社行くか・・・。
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散文
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