散文
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ゲーム リテラシー
◇
2003.12.12
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東大に行った。
「東京大学ゲーム研究プロジェクト」が主催する公開講座
「テレビゲームと子供たち−社会心理学の立場から−」を聴講してきた。
テレビゲーム市場が大きくなるにつれ、若年の凶悪な犯罪が起きるたびに
容疑者はテレビゲームで日常的に遊んでいたという報告がされ、
テレビゲームを愛好する者は犯罪に走りやすいという説が言われる。
ゲーム制作者として、ゲームファンとして、
耳が痛くなる内容だろうと予想していたが、
講義の内容は、特にテレビゲームを「悪」とする論旨ではなく、
テレビゲームによる問題にはどのような仮説があるのか、
そしてどのような研究や実験がされているのかなどの紹介が主で、
善悪を論じる内容ではなかった。
テレビゲームをとりまく社会的な問題を総論的に捉えることができて
非常に有意義な内容だった。
私の持論は、テレビゲームの悪影響も否定はできないが、
娯楽や芸術としてすばらしいメディアだと思っている。
プラスの面も多くあると考えているので、
テレビゲームをひと括りにして議論することを残念に思う。
映画やビデオでは、人間ドラマ、ホラー、アダルトなど、
一般的にそのようなジャンル分けは認識されてると思うが、
テレビゲームについてはまだまだゲーム内容によるジャンル分けが
一般的に認識されていないと感じる。
テレビゲームの内容によってプレイした時に与えられる影響は、
映画やビデオ以上に各種各様であると思う。
思考型パズルゲームをプレイした時と、
ひたすら殺戮を繰り返すアクションゲームをプレイした時では、
明らかに脳の活動や感覚が異なるのではないだろうか。
そのような観点から、最近、
コンピュータエンターテインメントレーティング機構(CERO)
が発足され、推奨年齢を示したマークをゲームソフトパッケージに
表示するようになったことは良い動きだと思うが、
もっとゲームのジャンルを一般的に認知させるために、
年齢だけでなく、大まかなジャンルまで統一した表示を考えてほしい。
今回の公開講座で言われていたが、
テレビゲームが子供に与える影響について、研究や実験がまだまだ
結論を出すには不足しているのが現状らしい。
アメリカで大きな問題となっているゲームは、
警察官を殴り倒す内容のものや、
相手を撃ち殺して蹴飛ばして尚も尿を引っ掛けるような暴力的な内容のものだ。
最近では技術の進歩もあって、テレビゲームの画像もリアリティが増し、
そのような暴力的なテレビゲームも、リアルに凄惨な場面が展開する。
これはもう悪影響が無いとはいいきれないが、
他のテレビゲームもひと括りにこういうものだと決め付けられ、
テレビゲームを排除する動きになっては残念だ。
テレビゲームの社会的影響を研究する者、テレビゲームをプレイする者、
テレビゲームを制作する者、すべてがもう少しテレビゲームについて
深く考えて読み解いていく「ゲームリテラシー」を養わなければならないだろう。
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