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南国時間 2006.11.18
    ・・・・・↓「ジョホールバルのカンキン」 つづき・・・・・

  さて、時間もあるのでジョホールバルの街歩きをしようと思ったが、 シンガポールと比較してあまり変わり映えのしない街なので、 思い切って、マングローブの森があるという田舎のほうへ出向くことにした。
  マレー半島の最南端に近いククップという漁村。 ジョホールバルから車で南西へ約1時間半。 村の建物のほとんどが高床式で海に突き出た造りになっている。 kukup 更に各家からは不安げな柱に支えられた桟橋が伸びている。 これが東南アジアチックな光景でなかなか良い。 村を歩き始めて間も無くスコールを浴びて、更に東南アジアらしさアップ! 異国情緒ばっちり。
  ちなみに各家のトイレからの汚物は、ストレートで海にたれ流し方式。 そういえばこの村、漁のサカナの臭さだけではなく、 もうひとつ不快なにおいがするなぁと思った。 そんな家の下の干潟には、うんこ?おしっこ?関係ないねーと 言わんばかりに無邪気にムツゴロウがヒョコヒョコと這い回っていた。 なんか長閑だわ・・・。
  この漁村から間近に見えるククップ島に渡れば、 マングローブの森を見ることが出来るらしい。 船乗り場を探すがなかなか見つからないので、地元の人に聞いてみることに。 通りすがりのおばちゃんをつかまえて、 カタコト英語で聞いてみるが、おばちゃんに通じない。 う〜む、マレー語なんてあいさつすら知らないぞ、困った・・・。 マレーシアの辺鄙な村に来て中国語は無理かなぁと思いつつ、 思い切って中国語で聞いてみると、これが意外と反応がいい。 でもおばちゃんには完全に理解してるわけではなさそうで、 「あなた福建語できるか?」と聞いてきた。 なるほど、マレーシア人というよりも華僑の人なのか。 そういえばジョホールバルに多くいた肌の黒い人よりも、 この村の人々はちょっと肌色が薄くて、たしかに中国人ぽい人が多い。 この村の先祖は福建省あたりからの華僑なのか! どこにでもいるんだなぁ中国人は・・・。 と感心するのも束の間、私は福建語なんてできないので、 ジェスチャー混じりでなんとか意思を伝えて、船乗り場の場所を聞き出した。
  レストラン兼船乗り場のようなところで、乗船券を買い、 「船がすぐ来るから、そこで待ってろ。」らしきことを言われ、 そこで船が来るのをしばらく待つ。さっきスコールを降らせた雲も消え、 炎天下ジリジリとトースターで焼かれる気持ちでしばらく船を待つ。 レストラン兼船乗り場経営者の息子らしき少年 (15歳くらい)がやって来て、私たちの乗船券を回収した。 そしてその少年と共に船を待つ。 少年は徐にたばこを取り出し吸い始める。 おいおい少年、きみは未成年だろう!とズッコケて臭い海に落ちそうになるが、 きっとマレーシアの法律的には問題ないのだろうと納得して、 なにも言わずに、しばらく船を待つ。 少年が「なにしに来たんだ?」みたいなことを聞いてきたので、 「マングローブを見に来たんだ」と答える。そんな会話をしながら、 しばらく船を待つ。少年がたばこの吸殻を海に捨て、 私はそれを見ておいおいと思いながら、しばらく船を待つ。 少年が乗船券を海にヒラヒラと投げ捨て、 私はそれを見ておいおいと思いながら、しばらく船を待つ。 ようやく船が来たのは、1時間ちかく経ってからだ。 こんなに待つんだったら、村をもっと散策したかった・・・。 このゆる〜い時間の流れこそ南国時間なのだろうか。
  そしてようやくマングローブの森があるククップ島へ上陸。 「船は5時に出るから必ず5時に戻って来いよ」と船頭に言われ、 ちょっと急ぎめにマングローブの森を散策。
  いやぁここはほんとにマングローブばかりが生い茂るジャングル。 サルやイノシシにも出会ったが、他はマングローブしかない様子。 材木を組んだ展望台に登ると、360度マングローブジャングルは圧巻! (でも写真で撮ると360度が表現できないので、写真はのせましぇん)
  マングローブどっぷりツアーもいそいそと切り上げ、 ちょうど5時くらいに帰りの船乗り場に到着。 帰りの船をしばらく待つ。更に待つ。これでもかと待つ。 40分くらい待っただろうか。5時に戻って来いと言ったおっちゃんの船が ようやく到着。南国時間で言うと、40分なんて遅れではないのだ。 船に乗り込み、対岸の村へ戻ると思いきや、 おっちゃんの海上生け簀みたいなところにつれていかれ、 サカナやらエビやらカブトガニやらを見せられ、 「買わねーか」みたいな雰囲気。他にも客がいたので、 私は買う気ゼロで通した。
  結局、5分もあれば帰れそうな対岸の村に到着するのに、 30分くらいかかった。
  南国時間に巻き込まれながらも、 なんとか日帰りでシンガポールの住まいへ帰還。

ジョホールバルのカンキ 2006.11.18
  本日は快晴、気温は32度、多少暑いがウォーキング日和ってことで、 シンガポール観光もひと休みして、 ちょっと思い立ってマレーシアまで散歩。
  地下鉄でシンガポール北部のマルシリン駅へ行き、 15分ほど北へ歩みを進め、 シンガポール側の玄関口ウッドランドポイントへ到着。 ここのイミグレーションで出国手続きをして、 ゴーズウェイと呼ばれるシンガポールとマレーシアを結ぶ 橋というか土堤を歩く。 ゴーズウェイは車が常に渋滞してる感じで、 排気ガスや熱気が漂う中を歩くのは辛いが、 すぐ目前に異国の街があるのを見ると、 JohorBahru 心地よくテンションは上向き。
  さて、徒歩での国境越えという、 日本ではなかなか味わえない体験を目前にして更に気分が高揚してくる。 国境にはイスラム建築風の櫓があり「WELCOME TO MALAYSIA」と掲げられている(写真)。 国境線は特に引かれておらず、アスファルトの質感が微妙に変化したところが どうやら国境のようだ。ぅん〜もっとばっちり線を引いて観光客を喜ばせてくれても いいのになぁ・・・とちょっと軽く裏切られた気分・・・。
  ゴーズウェイを10分ほど歩いたらもうマレーシア側のイミグレーション。 入国カードとパスポートを見せて入国完了(日本人はビザ無しでOK)。
  やって来ました、マレーシア側の玄関口ジョホールバル。 やはりシンガポールと比べると街が汚い、そして肌の色も濃いめ。 でも、売っている物がシンガポールとほぼ同じという感じで、 あまり異国情緒を感じない・・・。 それはさて置いて、お金が無いと飯も食えない、ということで まずは両替商へ行ってシンガポール・ドルをマレーシア・リンギットに換金。 これを名付けて、
 『ジョホールバルの換金』
どうだ!!これが言いたかったのだ!いやぁ言い切ってすっきり。
 --- みなさんお解かりだと思うが、これは珠玉のダジャレである。 日本サッカー界の歴史に残る「ドーハの悲劇・ジョホールバルの歓喜」。 カタールのドーハでは惜敗してワールドカップ出場を逃し、 その4年後、マレーシアのジョホールバルで、岡ちゃんジャパンが辛勝し 念願のワールドカップフランス大会出場を決めたのである。 日本サッカーを通じてこのマレーシアの都市名を知った人も多いはず (実は私もそのひとり)。 現地ジョホールバルで身をもって放つ、なんて贅沢なダジャレ!---
  通貨リンギットを手に入れ、まずは腹ごしらえ。 地元の人も食べてそうな庶民的な店で、もちろんマレーシア料理。 マレーシアの炒飯である「ナシゴレン」を注文。 ちょっと唐辛子が効き過ぎだったがおいしかった。5リンギット(JPN\150)。 シンガポールもそうだが、東南アジアの細いパサパサ米はうまい! 日本ではなかなか見なくなってしまったが、 日本でももう少し需要はあると思うのだが・・・。
  さて、飯も食ったし、シンガポールに帰るかぁ。 いつでも気が向けばマレーシアに来れるし。 壮大なダジャレの雄図も果たせたし。
      ・・・・・↑ 「南国時間」へ つづく・・・・・


シンガポール スリング 2006.11.11
  夕暮れのシンガポールの街に、きょうも義務のようにスコールが降り、 湿り気を帯びた空気が不快にまとわり着く。
  伝統あるラッフルズホテル脇の控えめな階段を2階へあがると、 人々の活気ある笑い声が聞こえてくる。 ここが、カクテル「シンガポールスリング」が生まれたという「ロングバー」。 マレーシアのゴム農園をモチーフにしたという内装、 天井にあるいくつもの団扇が、東南アジアの熱気と欧州の風を循環させ、 程よい酩酊を誘う。
SingaporeSling   カウンターの上には堆く積まれた落花生。 純白のシャツを着た黒人マスターが、 妖しい褐色を放つ「シンガポールスリング」を私の前に置く。 落花生の殻で雑然としたカウンターの上に、凛と立つシンガポールスリング。 グラスに華やかさを添えるのはパインとチェリー。 カクテルをひとくち飲むと南国の果実の甘さが柔らかく吹き抜ける。 カクテルを味わいながら、 南国特有の穏やかに流れる時間とともに、甘い夜がゆっくりと濃さを増す。 隣の麗しき淑女がグラスに手を添え、 カクテル色に染まりつつある頬をキュッとして微笑む。 そして落花生の殻を豪快にバリバリ割り、パクパクと食べ始める・・・!?
  あぁ隣は淑女ではなく、同僚の30過ぎのおっさんであった。 そうだった、30過ぎのおっさんふたりであま〜いカクテルを 飲みに来たんだった・・・。 お互い、ふだんはカクテルなんて飲まないくせに・・・。
  甘い夜にはならなかったが、シンガポールスリングはとにかく甘かった。 甘すぎ。


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