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42歳と42歳 2007.8.9
  8月9日は、シンガポールの建国記念日。 1965年にマレーシアから分離独立した日。 もちろん祝日ということで、会社も休みである。
  夜になると花火などのイベントが盛りだくさんで、 シンガポール人にとっては、 家族や恋人同士で過ごすかなり重要でハッピーな日らしい。 同僚のシンガポール人のJくんも、この日に花火の見える高級ホテルのレストランを予約し、 6000シンガポールドル(日本円で約45万円)の婚約指輪を準備して、 彼女にプロポーズするんだと意気込んでいた。Good Luck !
  日本の花火シーズンにシンガポールで花火が楽しめるってことと、 シンガポールのお祭り騒ぎ体験もしてみたかったので、 私もイベント地区へ足を運んでみた。
  これがまた日本の花火大会と同じで人が多すぎるうえに暑い・・・。 私は花火開始時間まで、ちょっと離れた場所のベンチに腰掛けて、 文庫本を読みながら時間を潰しことにした。
  時間が近づくにつれて、多くの空きがあったベンチも埋まりはじめ、 私の座ってるベンチも複数のひとで満席。
  私の隣に座っている浅黒い肌のおじさんが、 さっきから私の文庫本をジロジロ見ていることに私は気付いた。 私が視線をおじさんに向けると、おじさんが日本語で「日本人?」と話しかけてきた。 日本語をしゃべらなさそうな顔から日本語が飛び出したので、 軽く驚きながら私が「はい」と答えると、 おじさんはまた日本語で「私インドネシア人」と。 「日本語上手ですねー、なぜ日本語できますか?」と感激しながら質問すると、 おじさんは「?」な表情をしている。どうやらこの質問のレベルの日本語は理解できないらしい。
  花火開始時間まで暇だったし、おじさんもノリの良さそうな雰囲気を醸していたので、 カタコトの英語に切り換えておじさんと会話を楽しむことにした。
  私はシンガポールで仕事しているとはいえ、英語なんてほとんど使わず、 日本語と中国語でなんとかやっていけるので、 英語脳をフル回転させたのは久しぶりだった。 かつてTOEICで、英語脳をフル回転させて330点という恥ずかしいレベルでありながら、 なんとかおじさんとの会話を成立させ、その結果得たおじさんの主な情報は、 名前はリファト、インドネシアジャワ島のスラバヤから仕事でシンガポールに来ている。 仕事は造船関係のエンジニア。1997年JICAの研修で大阪へ行き日本語を5週間だけ勉強したことがある。 リファトさんの好きな日本食は「ホカホカ弁当」(これはばっちり日本語で言ってた)。 今月末にはインドネシアに帰るらしい。 独身で今年42歳。「42 Same Singapore」と言っていた。
  そうなのだ、シンガポールも今年42歳なのだ。
  リファトさんはシンガポール人じゃないが、 42歳の人と建国42周年を祝うという偶然がなんかうれしい。
  それにしても国が42歳なんてかなり若い。 たった42年でここまでの国家を築いたのはすごい。厳しい罰則や学歴差別など、 いろいろと問題を抱えながらの成長だったようだが、 結果的に治安が良く、経済も強い国になり、みな幸せそうなのだから、 細かいことを抜きにすれば間違ってはいない国の運営ではなかろうか。 私もこの国については大筋で気に入っている。 シンガポールについては長短いろいろ言いたいことはあるので、またの機会に。
  さてさて、超満員で前進後退すらままならない、 まさに日本の花火大会状態の混雑の中、待望の花火の打ち上げが始まった。 あまり期待はしてなかったが、そのとおりだった。 日本の花火大会みたいに何千何万の数上がるわけではなく、 おそらく数百発くらいしか上がってない。時間も15分くらいで終了。 ちょっと異色なのは、会場がオフィスの多い高層ビル街に近いこともあり、 ときどきあちこちのビルの屋上付近に仕掛けられた花火がパッと上がるのが良かった。 花火の写真を何枚か撮ったが、あまりきれいに撮れなかったので掲載は見送る。
  この建国記念イベントは花火がメインなわけではなく、
少し離れたメイン会場では、ダンスなどのパフォーマンスなども盛りだくさんで、 オリンピックの開会式っぽい演出があったようだ。 残念ながら私のいたところからは花火しか見えなかった・・・。
  その後、リファトさんとは電話番号を交換して、 こんどはビールでも一緒に飲もうと言って別れた。



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