散文 散文 散文最新 散文 散文最新 散文一覧

グラ
出国取消 2009.7.21
  いろいろと珍道中ではあったが、友人とふたりで来た上海旅行の三日間の日程を終え、 あとは飛行機で東京成田へ帰るだけ。旅行のテンションが徐々に落ち着いてくる頃、 その事件は起きた…。
  14時20分、上海浦東空港の出国審査を終え、パスポートに中国出国のスタンプが押された。 そして手荷物検査のために列に並ぼうとしたその時、空港職員に呼び止められた。 急に緊張がはしる。
  パスポートを見せろと言われ、何が問題なのかわからないが 言われるままにパスポートを差し出した。 空港職員は私の顔を一瞥し、すぐにパスポートに視線を落とした。 無表情だった空港職員は一転して『間違いない』といった表情でうなづき、 手招きして通路脇の別の職員のいる部屋へ私を連れていった。なぜだ!? 私は指名手配されているのか!?なにかマズイことやらかしたか!? まさか夜の上海でやらかした昨夜の出来事が!?…昨夜の件はもう処理済みのではずだ (昨夜の出来事はほとぼり冷めてからまた改めて…)。焦りから汗が噴き出してくる。 私のパスポートは没収され、別の職員に渡された。私はその場にある椅子に座るように促され、 そしてそこの職員はデスクに向かい、なにやら私のパスポートに書き込んでいる様子。 いったい何が起きているのかわからない。
  連れの友人は、私とは別の列に並び、ひと足先に手荷物検査まで終え、 もう搭乗口に行っているはずだ。私が来ないことを心配しているだろう、 そしてなによりも14時40分の離陸時間まで残る5分。 日本に帰れなくなったらどうしよう。ただでさえ鳥インフルの世界的流行で、 会社からは海外旅行禁止令が出ていて、そんな中での極秘渡航なのだから、 こんな異国の地で問題起こすとマズイのだ…。
  私の携帯電話が振動した。連れの友人からだ。ひとりで不安だった私にとって、 救われるような振動だった。急いで電話をとると、友人は狼狽している様子。 搭乗口に行っても客も係員も誰もいないと言う。 我々が乗るべき飛行機が既にテイクオフしてしまったんじゃないかと上擦った声の友人。
  搭乗券の出発時刻を確認した…愕然とした。14時40分と思い込んでいた出発時刻は、 14時20分と書かれていた。既に離陸してしまったのだ。受け入れ難い現実だった。
  その時、空港職員が私のパスポートを返してくれ、中国国際航空の係員が来るので、 もう少しここで待ってろと言われた、程なくして中国国際航空の女性係員が来て、 乗り遅れたことと、次の東京成田行きのフライトに振り替えてくれるということを告げられた。 連れの友人と合流した。どうやら私は乗り遅れたことによって指名手配ってことになっていたようだ。 呼び止められたタイミングで既に乗り遅れていたのだ。友人も指名手配されていたのだが、 既に手荷物検査も通過していたため、私とは違った状況になっていたのだ。 海外旅行は何度も経験しているが、こんな失態は初めてだ…恥ずかしい…。
女性職員につれられて、改めて中国国際航空のチェックインカウンターへ行き、 改めて振り替えてもらったフライトナンバーの搭乗券をもらった。
  運が良かったのかどうかわからないが、追加料金など なんのペナルティもなく振り替えてもらって、泣きたいほど中国国際航空に感謝!感謝! 紛れも無く我々が時間を勘違いしていたことによって起きてしまったミスなのに… 当日中に帰れるなんて…その女性職員が天使に見えるほどだ。 中国国際航空に借りができてしまった。次回の中国旅行ではご贔屓にさしてもらいます。 でも、チェックインはしてるんだから、1回ぐらいは放送でうちらを急かす呼び出しをしてほしかった…。
  さきほど返却されたパスポートを見ると、出国スタンプに重ねるように 「注消/CANCELED」のスタンプが押されていた。こんななかなかもらえないスタンプを押してもらって、 うれしはずかし…。
  



夢の超特急 2009.7.19
  小学生の頃、近い未来に新幹線よりももっと速い リニアモーターカーという列車が登場すると聞いて、私は胸をトキメかせていた。
  そんな夢の超特急にいつか必ず乗りたいと首を長くして待っていたが、 なかなか実現せずに時が過ぎ、その期待すら忘れてしまいかけてた…そんな頃、 2002年にリニアモーターカーが営業運転を始めるというニュースが飛び込んできた。
  おぉいよいよかぁ!待たせやがったなJRめ!…当然JRが日本で営業を始めると思いきや、 なんと上海で。JRのリニアの本格営業運転はまだまだ目処がたっていないとのこと。 リニアモーターカー技術については当然日本が先端をいっていると思っていたが…。 勝手に抱いていたリニア技術のプライドが…。
  まぁこの際プライドなんて気にしないで、 磁浮列車 上海に来たついでに乗っておかないとね。

  上海浦東国際空港から上海市街へ、タクシーなら40分ぐらいかかる距離だ。 果たしてリニアモーターカーなら何分なのか、リニアのパワーとやらを見せてもらおうか!
  セキュリティチェックを受けた後、ホームへ上がるとすでにリニアの車体が 威風堂々と私を待っていた。車体の顔には超高速度を自慢するかのような 無数の引っ掻いたような汚れが着いている。期待させやがるぜ〜。
  乗車そしていよいよ発車。車内の電光案内板には走行中のスピード表示があり、 それを見ながらの最高速度到達までのカウントアップは気分を高揚させてくれる。 営業運転での最高速度は430km/h。でも今回の最高速度は残念ながら301km/h(すいてる時間帯は 最高速を出してくれないみたい・・・残念)。 それでも新幹線より断然速いわけで十分スピードを感じることができた。
  カーブでは遠心力対策のためか、車体がかなり内側に沈むような傾斜がつけられ、 このカーブにゆっくりしたスピードで進入すると逆に危険に感じるくらいのバンクがつけられている。
  もうひとつ驚いたのは、リニアモーターカーというのは磁力で浮遊しているのだから、 あまり揺れは感じないものと想像していたが、けっこうガタガタと揺れていて、 浮遊感は無く、揺れについては一般の列車と変わらない感覚だった。 飛行機でも飛行中にガタガタと小刻みに揺れることがあるように、 リニアモーターカーも車体の軋みによって小刻みに振動するのかしら。
  そんなことを感じていたらもう上海市街に到着。 タクシーで40分のところを約8分で…さすが未来の超特急!子供の頃の夢、裏切らずにありがとう!
  東京都区内から成田空港まで、リニアモーターカーの開通を切に希望!上海に負けるな!


グラ

散文 散文 散文最新 散文 散文最新 散文一覧

グラ