大英博物館【エジプト編】

2003年7月、大英博物館のエジプトのコーナーで私が撮ってきた写真と解説です。
写真が鮮明でなくてすみません。雰囲気だけ感じ取ってください(^^;;;。
解説の黒字は展示物の説明書から。紺字は「エジプトの神々事典」(河出書房新社)、「エジプト神話シンボル事典」(大修館書店)、「古代エジプトシンボル事典」(原書房)、インターネット検索より。

木製のオシリス

from テーベ。約1170BC。緑色の肌は、再生の例えとして、植物と神の結合を表している。

オシリスは冥界の王であり、すべての死者はオシリスによって命を得るにふさわしいかどうかの判決を受ける。

オシリス

左は木製。右2つはブロンズ製。約664-335BC。

手には牧杖(先の曲った笏)と儀式用の鞭を持っている。一般にはミイラの姿をし、足をそろえた静止状態。

内側のミイラケース

セベクヘテプ王のもの。外側のケースよりよく出来た構造をしている。

第13王朝(約1786-1700BC)の王。

パン職人、ビール造醸造人、食肉業者

ボートの模型

古王国〜中王国第12王朝の頃のもの。一般的な副葬品。

カノポス壷

from テーベ。

カノポス壷とは、ミイラを作る際に取り出した内臓を入れるための壷。全部で4つあり、それぞれに死者の内臓を守るとされるホルス神の4人の息子の頭部がフタに描かれている。
肝臓:人間(イムセティ)、肺:ヒヒ(ハピ)、胃:犬orジャッカル(ドゥアムテフ)、腸:ハヤブサ(ケベフセヌエフ)。

カノポス壷用の箱

from テーベ。棺に似ている。外側にはホルスの息子、イシス、ネフティス、ネイト、セルキスの神々が描かれている。

木製のカノポス壷の模造品

約700BC。くるんだ内臓を収納するには、中の穴が浅すぎる。

イムセティ

ホルス神の息子。約1070-664BC。

子供のカノポス壷

from 上エジプト。約1500BC。

ビール醸造人

ビールを醸造するために、布を通して桶に麦芽汁を絞っている様子を表している。

ローマ時代の若者のミイラケース

下の写真の、下のミイラケースをアップにしたもの。

ローマ時代の若者のミイラとミイラケース

ミイラケースの外側の黒い部分は、化学的に死海からのアスファルトだと確認されている。

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from ラムセス9世の墓。元々は黒い樹脂で覆われてた。

雄ヒツジの頭をした神

たぶん、from ホルエムヘプ王の墓(王家の谷)。約1295BC。広げた手に、ナイフとヘビ、またはトカゲを握っている。

ミイラケース

子供のミイラケース

悲しんでいるイシス(左)とネフティス

イシスはオシリスの妹にして妻、ホルスの母、ネフティスの姉。2人がオシリスの死をいたんで嘆き悲しむ姿は、エジプト文化にみる嘆きの原型となっている。

カバのペンダントヘッド

約3600-3250BC。

カバは畑の穀物を食べてしまったり、踏み潰したりするため、混乱を表すもの、邪悪なものとみなされる反面、カバの母親の、あくまでも子供を守るという習性から、妊娠の守護神タウェレトとしてあがめられてもいた。

シャブティ・ボックス

シャブティとは、古代エジプト語で「答える人」という意味をもつ小型の彫像で、副葬品として墓に納められた。来世において被葬者に労働の呼び出しがかかった時、代わりに応答して労働する者たち。

シャブティ・ボックス

クレオパトラのミイラ

from テーベ。写真の右端に見える、ミイラの上に乗っているのは、人間の頭をした鳥の装飾で、クレオパトラのバー(魂。霊の現れた姿)。

クレオパトラのミイラケースの木のBASE BOARD

from テーベ。

プタハ−ソカル(ソカリス)−オシリス

これらの像の台座の部分には(たまに像の部分も)、穴があり、その中にはミイラのような小さな包みが置かれていた。これらの包みは、たまに人間の体の部分を含んでいた。

複合神。プタハとソカリスはメンフィス地方を起源とする神で、この3人は同一視されていた(3人の神の像ではなく、3体の「プタハ−ソカリス−オシリス像」)

ハヤブサのミイラ

ハヤブサはずっと崇拝の対象であり、ホルス神のシンボルでもあった。

イビス(トキ)のミイラ

トキは、月の神であると同時に書記および筆記する行為の守護神だったトトの化身とみなされていた。トト信仰の中心地ヘルモポリスではトトを敬うためにミイラにしていて、何全体ものトキのミイラが発見されている。

ウナギとヘビのミイラ

305-30BC。

ネコのミイラ

猫はヘビと敵対関係にあったため、太陽神の神聖なる動物であった。また、もともとはライオンの神であった女神バステトがやがて猫の女神となり、やさしい猫の顔をした女性の姿で描かれるようになった。バステト神殿には何千もの猫のミイラが埋葬されている。

サカナのミイラ

ローマ時代。from サッカラ。

ネコのミイラ

左:ヒヒの姿をしたトト神。右:ヒヒを抱くHuy

左:2本の階段の上の高い椅子に座り、頭上にブロンズの満月を置く姿は、確かではないが、国立寺院から来たもの、もしくは個人的な書記の崇拝行動としてつくられたものである。
右:たぶん、王室の許可で寺に置かれていた。

ヒヒもまたトト神の象徴であり、書記の頭や肩の上に、まるで書記を指導しているかのように座った姿で、絵画や彫刻に頻繁に登場する。

耳の石碑。いずれも奉納品。

中:ハトホルに捧げられたもの。これは文字のないメッセージの形であるが、そのメッセージが何であるか我々にはわからない。たぶん、聴覚の回復の願いであろう。
右:from 王家の谷の高貴な人物の墓。この牛の耳は、ヒエログリフの形をしている。

上の写真の左:Mahwiaの石碑

44の耳が彫られている。元は赤と青に塗られていた。この絵と文字は補完しあっている。

体の部分の回復を願った石碑は、これ以外には存在しないので、「聴力の回復を願って」ではなく、祈りを聞き届けてもらったお礼、あるいは願い事をする時に奉納されたものではないかと考えられている。

巨大なスカラベ

約200BC。form ヘロポリス。巨大なスカラベは、ヘプリ神の化身であり、太陽神の形の一つである。

スカラベとは「ふんころがし」のこと。エジプト人たちは、スカラベが糞の塊からひとりでに生まれてきたと信じたため(実際は、地中で糞をえさに幼虫が育つのだが)、ケプリ(出現する者、生じる者)という名で崇拝されていた。

女のスフィンクス

from 上エジプト。完全にギリシャ式であり、かつてエジプトに住むギリシャ人の墓の入り口に置かれた。

女のスフィンクス

タウェレット

赤い礫岩で出来ている。妊娠しているカバの形であり、顔はライオン。子供の誕生と結びついていると考えられている。

人間の手足を持つ。魔よけとして、ベッドのや枕に描かれることが多かった。

タハルカ王といっしょの、アモン神である雄ヒツジ

第25王朝。from ヌビア。アモン崇拝は、エジプト人によってヌビアにもたらされた。そして、第25王朝非常に盛んになり、タハルカ王はアモンを敬うためにいくつも寺院を建てたり、拡大したりした。この像は、神の加護のシンボルである。

テーベで崇拝されていた。「隠れたもの」という意味をもち、目に見えないと同時にいたる所に存在したと考えられた。雄ヒツジはアモンの神聖動物である。

ロイ

from テーベ。たぶんカルナック神殿。ロイはラムセス2世の最後の年にアモン神殿の高僧となり、セト2世の時代までいた。

ラムセス2世の坐像から

from テーベ。約1270BC。

エジプトへ行ったら、「石を投げたらラムセス2世の像に当る」と言ってもいいくらい、たくさん(しかも巨大)ある。

カエムワセト

from アシュート。約1260BC。ラムセス2世のお気に入りの息子。右手にはオシリス、左手にはアビドス(領地)を象徴する棒を持っている。

彼は古代の記念建造物に興味を持ち、修復に熱心であった。サッカラにあるウナス王のピラミッドも修復し「考古学者の開祖」と呼ばれている。

黒い花崗岩でできた、ムテムイアのセレモニー用の船

from テーベのカルナック神殿。第18王朝。ムテムイアはトトメス4世の妻であり、アメンホテプ3世の母。舟の舳先にはハトホル神の像が刻まれている。

黒い花崗岩でできた、ムテムイアのセレモニー用の船

上の写真の舳先の部分。頭の部分にアメンホテプ3世の名が刻まれている。

ハトホルは、天の女神としての雌牛が起源である。普通は人間の姿をしていて、頭には、雌牛の角で左右を支えた太陽円盤を載せている。母の懐と象徴的な保護の概念を示している。

セクメト

from テーベ。第18王朝。セクメトは、ライオンのような女神であり、エジプト人からラー神の敵に破壊をもたらす者とみなされていた。

古王国のポピュラーなお墓カバー

特定の古王国時代のお墓の建築的特色をお手本にしてつくられたデザイン

ロゼッタストーン

1799年、ナポレオン率いるフランス軍によって、エジプトのロゼッタ村で発見された。上段にヒエログリフ(古代象形文字)、中段にデモティック(古代エジプトの民衆文字)、下段に古代ギリシア語の3つの言葉で同じ内容が刻まれている。
ギリシア語部分は即座に解読され、内容は、196BC、プトレマイオス5世の戴冠記念祭に関する布告文であることがわかった。その後1822年、、フランス人ジャン・フランソワ・シャンポリオンがヒエログリフの解読に成功した。