花にやってきた虫は蜜を吸うだけでなく,花粉を食べてしまうこともあるそうな。でも,花にしてみたら受粉に必要な花粉はできるだけ食べてほしくない。そこでツユクサは,花粉を出さない「かざりおしべ」なるものを作って虫を誘い,虫が「かざりおしべ」に夢中になっているすきに,本物のおしべがこっそり虫のおしりに花粉をつけるしくみになっている,のだとか。 う〜ん,かしこすぎる!

名前
ツユクサ
科名
ツユクサ科
学名
Commelina communis L.
花期
夏〜秋

あざやかな青色の花びら2まいが目立っています。が,よく見ると白く小さな花びらが1まい,下のほうについています。

おしべが6本,めしべが1本ありますが,黄色で目立つ3本のおしべは花粉を出さないため「かざりおしべ」や「仮おしべ」とよばれます。

葉はササのような形をしています。

名前のいわれ

朝早くから花が咲き,「露(つゆ)」をおびて花を咲かせている様子から。

花のしぼり汁で着物を染めたことから「ツキクサ(着草)」とよばれていたものが,「ツユクサ」に変わったという説も。