緊急処置の基礎知識
やっと見つけたペットがもしケガなどをしていた場合の緊急処置です。 この項目は『PET RESCUE』様の了解を得て基本部分を転載使用させていただいています。 |
犬猫共通 |
●冷静になる 見つけたペットがけがをしていたりすると飼い主があわてて興奮してしまいます。 ケガをしている場合、ペットは興奮しています。 こんな時に飼い主が大声を出して大丈夫か等と叫ぶことは逆効果です。 あわてず冷静に行動しましょう。 先ずペットを安心させることが大切です。 指を鼻先に持っていき臭いをかがせて飼い主を認識させます。 次にアゴの下や身体を優しくなでて落ち着かせます。 このとき、優しく名前を呼びかけることも大切。 次に身体をよく観察し、ケガの状況を把握します。 骨折などは見た目でわかりにくいこともありますので、優しく身体をさわりながら 痛がるところがないか確認しましょう。 ある程度状況を把握して獣医の指示を受けましょう。 あわてて獣医へ駆け込んだり、あるいは電話で大変なんですと言っても どういう状況なのか獣医は分からず、指示のしようが有りません。 内臓や背骨に損傷がある場合、むやみに動かすことは危険です。 |
●骨折していたら 皮膚から骨が出ているような骨折の場合は、傷口からの感染を防止するために 水または3%希釈の過酸化水素水で消毒し、清潔なガーゼやタオルで押さえて 獣医へ連れて行きます。 見た目では分からない場合でも骨折が疑われる場合は、患部をタオルなどで 覆うように固定して獣医へ連れて行きます。 念のため、抱きかかえたりせずに平らな板などに乗せて運んだ方がよいでしょう |
●出血していた場合 必ず獣医に電話で状況を説明して相談しながら以下の処置を行ないます。 大出血でなければ、感染を防ぐため3%の過酸化水素水や水で傷口を洗います。 獣医師が診察するまで血がにじみでたまま傷口を開いておいた方がいいでしょう (傷口を開けておかないと分泌液が傷口にたまり感染の原因となります)。 大出血の場合は、強く包帯を巻いて、至急獣医師に止血処置をしてもらいます。 |
●人工呼吸のしかた 犬、猫編 マウスツウーマウス法 1.猫を横向きに寝かせます。 2.猫の口を押さえ空気が出入りしないようにして、鼻の穴から強く空気を吹き込みます。 1回に3秒くらいの割合で肺に空気が入り持ち上がるまで数回行ないます。 3.約1分間猫が自力で呼吸できるかどうか観察します。 4.自力で呼吸が行なえない状態であれば続けて人工呼吸を行ないます。 ●人工呼吸のしかた 猫編 心肺蘇生法 1.猫を横向きに寝かせます。 2.猫の頭の方に膝をつき座ります。 3.親指を体の裏面、他の指を下部に置き、手の平に助骨があたるようにして腹部を握ります (猫の心臓は、前足の関節部より後方約2.5cmの位置にあります)。 4.親指と人差し指に力を入れ、1、2と数える間圧力を加え、3で力を抜きます。 (30秒に30回のペースで行ないます。) 5.人工呼吸60秒間に20回のペースで行ないます。 6.約1分間様子を見て、呼吸が再開したか、心臓の動きが感じられるかを観察します。 7.蘇生されない場合は、繰り返し行ないます (心臓が蘇生しても呼吸が自力で行なえない場合は人工呼吸のみ行ないます)。 |
●人工呼吸のしかた 犬編 心肺蘇生法 1.犬の腹部を上にして寝かせます。 2.寝かせた犬の頭部側に両膝をついてしゃがみ、手の平が犬の胸部両側面にあたるように置きます (犬の心臓は、前足の関節部から後方約5cmの位置にあります)。 3.1、2と数えながら手の平で下方に押しつける様に力を加えます。 4.次の3で力を抜きます。30秒間に30回のペースで行ないます。 5.次に人工呼吸を行ないます。60秒間に20回のペースで行ないます。 6.約1分間様子を見ます。呼吸が再開したか、心臓の動きが感じられるかを観察します。 7.蘇生されない場合は繰り返し行ないます (心臓が蘇生しても呼吸が自力で行なえない場合は人工呼吸のみ行ないます)。 |