春もよい  (お侍 習作137)

       〜 お侍extra  千紫万紅 柳緑花紅より
 


 厳しくも物悲しい冬ざれた季節を乗り越えて、次に訪のう季節を待ち侘びる気持ちがついつい急いてのことだろか。三寒四温に寒の戻りと、季節の変わり目にはいつだって付きものであるはずの寒暖の綱引き。この頃合いのそれへは 殊更にやきもきさせられてしまうものなようで。ここ数日ほど、真冬に戻ったかのような冷たい雨に降りこめられていて、土地の者も旅人も公平に、家屋へ宿へと引きこもり、遠く近くに唸りを上げる風籟の音、恨めしげに聞くばかりだったものが。今日は文字通りのそんな暗雲たちも遠くへ去ったか、朝も早よからいいお天気で。

 「どうぞお気をつけて。」

 いかにも せいせいしたかのように、どのお顔も晴れ晴れと発ってゆくのを見送る側の、宿の家人や仲居の娘御らにしてみても。寒さまで戻って来ての陰鬱なばかりだった氷雨があがって、思わぬ長逗留に腐ってたお客様がたの機嫌も直った。世話になったねと笑って発ってくれりゃあ、お顔もほころぶ、声だって弾む。
「…あれ、お二階のお二人はお発ちではないんだべか?」
 どの部屋が埋まっているのかを示す札を掛けてある“札掛け”の、自分がお相手した分を空き部屋へと引っ繰り返しに来た娘御が。襷がけして肘までからげた手を止め、それへ気づいて あららと小首を傾げたのへ。
「ああ、あのお二方は殿村様がお迎えに来られるのをお待ちだから。」
 事情を知ってる女将の返事は けろりとしたもの。だがだが、

 「殿村様って…じゃあ何か悪さでもなすった?」

 だってそのお方はここいらを束ねるお役人様。それに、2階のお客はいかにもな太刀をお持ちのお武家様たちだもの。物腰もどこか重々しくて何だか怖かったしと、早合点から細い肩抱き、震え上がってしまった、まだまだ幼い娘御へ、

 「これこれ、何てことをお言いだい。」

 こればっかりは笑って済ませられないか、日頃からざっかけない気性の女将でも、その表情を硬くして窘めるような声となる。

 「あのお二人は賞金稼ぎのお侍様だよ?
  手ごわくておっかない悪党を、片っ端から畳んで来られた凄腕で、
  読み物にもなってる有名な方々なんだって話だ。」

 大体、取っ捕まえた悪党をなんでまたウチみたいな宿へ預けて行かれるか。預けられたお人らにしても、刀を取り上げられてる訳じゃあなし。なんで逃げ出さないんだい? まったく可笑しなことを言う子だよと。その場にいた手代や下男までが吹き出したらしく、ドッと沸いたのが屋台骨まで揺すぶったほど。かく言う、そのお話で語られていた当事者の片割れさんも、

 “そうまで おっかないかの?”

 安普請のため、上へ筒抜けになってた会話を聞いて、何ともかわいらしい勘違いよと、くつくつと苦笑をこぼしておられる。女将が説明したように、彼らは待ち人持ちの身であるがため、天候の回復も その予定へは関係がない。そもそもの足止めも、迎えに来る手筈の役人の側の、ここへ来る足回りに問題があったからで、遅延の連絡も電信にて受諾済み。それでの予定外の長逗留と化しているまでなのだが。宿場町でしかない土地には滞在理由が限られているので。この町と、此処を通過してゆくばかりな旅人しか知らぬ、まだまだ世間の狭い娘としては“なんで?”と怪訝に感じてしまったのだろうて。

 『だっていかにもな太刀をお持ちのお武家様だもの。
  物腰もどこか重々しくて何だか怖かったし』

 いけ好かない金持ちが連れ歩く用心棒か、はたまた役人の目が届かぬ寒村で暴れ放題の野伏せりか。いまだ、侍といえばそんな把握をされているらしく。困ったことよと思いながらも、伏し目がちになったまま くつくつと、微かに喉奥鳴らして微笑っている勘兵衛が、座しているのは窓辺の際で。雨上がりのやや冷たい風が、時折吹き込みはするけれど、それにも勝るいい日和がふんだんにさし入るものだから。ついつい誘われるように、そこへと置かれた小さな文机の前。何か書き付ける訳でもないまま、机を脇息代わりに腕を置き、久方の陽光をその身へと浴びておいで。擦り切れた畳が敷き詰められた彼らの居室は、寝間も同じの一間だが、それでも丁寧な使われようの上部屋で。砂壁の一隅には床の間もどきの違い棚もあり、そこを支える節槫立った大黒柱を背に負うて、やはりやはり座したままでいるのが、旅の供連れの青年で。

 「…。」

 誰が見ている訳でなし、なのに背条や肩が萎えぬまま伸びているのは日頃の倣い。彼もまた、特に緊張してはない。それが証拠に足元は、少々崩しての立て膝でいて、その身にまといし紅の長衣の、裾から上へと…膝さえ越えての深く高くと切れ上がった隙間から、麗しい御々脚を双方ともに、惜しげもなく 踏み出し蹴り出ししておいで。黒地の収斂着を履いてはいるが、それさえ細身の肢体のしなやかさを強調するばかりでしかなくて。

 “…寒うはないのかの?”

 行儀が悪いという前に結構な眼福じゃああるが、
(こらこら)よほどの極寒地へと赴くときを例外に、この装いを大きく変えることはない彼であり。当人曰く、体のバランスを取る案配がこの服この格好で身についているのでと、あまりに異なるいで立ちになれば、戦闘の勝手にも影響が出るらしく。第二の故郷・虹雅渓で新調したおり、見立てに同行した七郎次へもそうと言っていた以上、滅多なことじゃあ変えたりはすまいが。その痩躯へあまりにひたりと張りついている仕立てなものだから、寒くはないか窮屈じゃあないかと。当人が極端に寡黙なせいもあってのこと、思い出したように時折 気になってもしまう勘兵衛であるらしく。

 “こやつが万全の構えで相対するほどの剛腕練達なぞ、
  もはや数える程もおるまいに。”

 その仕合いに真剣を扱う以上、どんなにささやかな場や相手であれ、慢心してはいけないことくらいは百も承知。それでも…かつて身を置いた天穹の戦さ場では、刺すような突風に乗って戦っていた紅胡蝶。双刀構えた銀翅を広げ、地を蹴って高々と宙を舞い。その尋にわずかでも掠めた対象は、鋼であろうが巨大であろうがことごとく切り刻んだことから、死神とまでの異名を得ていた存在が。当時のままの装備という万全さを必要とする相手なぞ、今の世情じゃあ そうはおるまいにと。そんな風に思いつつ、だが、

 “…それを儂が言うのは理屈がおかしい、か。”

 どこをどう見込まれたやら。今の世には ちと必要のない“侍”であるというくらいしか、お眼鏡にはかかっちゃあおるまい。真剣本気の立ち会いをしたなら、よほど姑息…もとえ、周到な策を練らねば、勘のよさや蓄積では勝れても、若さと持久力には到底歯が立たぬだろこの老体を。こっちの先約も片付け、彼の負傷も癒えてのそれから。あとは、彼の側が“約束の立ち合いを”と、求めて来るだけ…となって久しいはずだのに。こちらが無茶をした折にだけ、その約定を匂わせるよに、勝手に逝ぬは許さぬと、縁起でもない窘めようをするくらい。忌々しいと睨むのも、他の女御や子供に親しげに懐かれたあとだけ。そんな事態は滅多になかろうからこそ理解出来ぬか、それともそれとも、まさかとは思うが悋気でも沸くものか。

 “…まさか。”

 うたた寝でもしているものか、軽く眸を伏せた無心なお顔。こんなときだけじゃあない、はっきりとした喜怒哀楽は数えるほどしか見たこともなく。誰ぞか名のある匠の手になる至高の逸品、端正にと整うた身として世に出たそのまま。笑い癖も怒り癖もつかずに、こうまで長じてしまったような。透徹という言葉をそのまま体言したかのような、そんな印象の強い青年で。せっかくの美貌だのに にこりともせぬは、楽しいという感情を沸かすものが限られていたから。

 ―― 自分を追い詰めるだけの腕した練達と、
     ほんの刹那でも後れを取ったなら
     そのまま容赦なく死の淵へ蹴り込まれるよな。
     そうまで ぎりぎりのしのぎ合いをするその時の、
     総毛立つよな感覚のみが欲しかった。

 そんな物騒な猛禽を、揺り起こしてしまったからにはと、

 『立ち合いの約束、果たして差し上げるのでしょう?』

 先約だった野伏せりとの戦さへも、加勢をしてくれたほどの待ちかねよう。これほどのお人を誑すとはと、古女房から苦笑いつつの念を押されるまでもなく。そうまでさせた約定を、今更ひるがえすつもりなぞないというに。こんな壮年の一体どこがいいのやら。肝心かなめの“立ち合い”を、さりげなく日延べしまくり、ずっと共に居ようぞと、構えてくれてる剣豪殿で。

 “………。”

 すっかりと春のそれになりつつある陽光に透かされ、けぶるような金の前髪の陰が淡く落ちたは、すべらかな頬と細い鼻梁と。惚れたはれたに興味がないとは、何とも惜しいと羨まれよう、そりゃあ端麗な風貌をしており。細い顎がつくほどになってた懐ろで、確
(しか)とした呼吸を示唆してのこと、薄い胸元が微かに上下していたが、

 「…?」

 何も念を込めての凝視をしていたわけじゃあなかったけれど、それを言うならそちらもまた、熟睡とまでは至っていなかったのだろう。それもまた、頬の縁へと陰滲ませた、睫毛をはたはた揺らめかせ、陽に透けての色合いも淡い、赤い双眸があらわになった。

 「?」

 とほんと緩んだ視線を投げて来、いかがしたかと問う眼差しへ、

 「なに。無聊を紛らわせておったまで。」

 いつもの所作にて顎髭撫でつつ、そんな応じを返すだけ。何をどうしてまでとは言わぬ。眼福な姿を眺めていたなんて言ったところで、きっと理解も出来ぬまま、揶揄したなとむくれるだけだろうから。それでも…そこはそれこそ慣れても来たし、勘もいい彼のこと。言わぬ“言外”を感じたか、

 「…。」

 少々口許尖らせて見せると、身を起こしはしたが立ち上がりまではせずの膝だけで、ずりずりとこちらへ寄って来る。

 「…。」
 「何もしてはおらぬ。」

 間近になった供連れ殿は、やはりうたた寝してはいたのか。髪のみならず、指先までもを甘く温めており。誤魔化すなと胸倉捕まえられた、その手の熱へと酔いそうになる勘兵衛で。


  ―― 判った判った、言うても怒らぬと約すなら、白状しよう。
      〜〜〜。(否否否)
      無理な約束と? はて、ということは、既に予測はついておるのか?
      〜〜。(違)
      予測が出来ぬが、怒るかも知れぬとの恐れは否めぬのであろう?
      …。
      そんな話をわざわざ聞きたいと申すのか? 変わった嗜好よの。
      ………。


 相変わらずの“ああ言えばこう言う”も健在の、老獪な策士の繰り出す軽い冗談口に翻弄されて。優しい温みの真白き手、勘兵衛の大きな手に奪われ、いつの間にやらおもちゃにされても気づかぬままに。う〜んう〜んと反駁探す、一途で無垢なところが他愛ない剣豪殿。

 “今日はどれほど保つことなやら。”

 その内心でくすすと苦笑い、既に手を取られていることか、それとも、理屈がおかしいという事実にか。困り顔がはっと弾かれるまでのささやかな間合い、そちらも楽しく堪能なさる、狡さじゃあ格の違うままな壮年殿だったりする、いい日和の春隣り、そんな日なかの一景だった。







   おまけ


 幾刻かの悪あがきのあとは、むうと膨れたそのまんま、頼もしい懐ろに転がり込んで。雄々しい肩へとおでこを乗っけるのがこのところの常な久蔵で。どんとその痩躯でぶつかっての、八つ当たりのつもりなのかも知れないが。わさわさと幾重にも重ね着ている勘兵衛の懐ろへ、そのままもそもそと埋まってく様は、どう見ても。親御の懐ろへ、甘え半分、擦り寄るようにしか見えなかったりもするのだが。

 「…。」

 当人が気づいていないなら、他には示唆する者もいないこと。お顔だけじゃあなくの、肩も胸元も、寄りなさい伏せなさいと。背に腕を回されて、引き寄せられても違和感覚えぬは………問題なくないか? 双刀使い殿。
(う〜ん)

 「………あ。」

 今日はだが、さすがにこの流れに違和感があったものだろか。収まりのいいようにと引き寄せられてたその途中、ふと、何かしら思いついたというような声を上げた彼であり。

 「?」

 今度は勘兵衛のほうが“如何した?”との視線を向ければ。その深色の双眸を真下から見上げて、

 「今日は“白の日”というそうだ。」
 「白の日?」

 勘兵衛には覚えがないか怪訝そうに訊き返すのへ、白いお顔がそりゃあこくこくと真摯に頷き、
「先月の同じ日に甘味をもらったから、お返しをせねばならぬ。」
「先月…、あ。」
 そんなつもりじゃあなかったが、そういやこの久蔵へ、チョコレートを食べさせたのがそんな頃合いだったような。(『
甘味はいかが?』参照)思い出してるその間にも、その痩躯へ余剰なくのひたりと添うた、赤い衣紋の懐ろへ、彼の細い指先がすべり込み。そこから取り出して見せたのが、彼らが携帯している電信器かと思った、大きさ厚さの包み一つ。石垣に積む煉瓦ほどの、結構な大きさのそれ。よくもまあ外観へ響かせずに持ち歩いてたと、そちらへ感心しておれば、

 「シチが、白の日のお返しは“三倍返し”だと言うておったから。」
 「シチが?」

 何でまたあやつに訊くかと不審を感じたが、そんな日だという知識からして七郎次の入れ知恵かもと、すぐさま気づかなかった勘兵衛だったのは、
「…。(頷)」
 うんとこっくり頷いた久蔵が、ほれと差し出した包みが…妙に甘い匂いを放っていたからで。
「あのとき、3枚貰ぉたから。」
 そんな食べましたか、結局は。
(笑) そして、その3倍ということは、
「…9枚か?」
「…、…。(頷、頷)」
 よく出来ましたと頷いてから、小さな手での両手持ち。献上しますとの儀礼を模した丁寧さが、この場合は 一端のヲノコをして、何とも可愛らしい健気さ滲ませた様に見せてもいたが。差し出されたそれは、十中八九…。

 「……久蔵。」
 「要らぬか?」

 真摯な眼差しに見据えられ、うっとたじろぎ言葉に詰まる。七郎次め余計なことをと、内心で恨みつつも今の今はどうしようもなく。受け取れないの?との一途な想いは、是非とも彼ごと愛でたいけれど、

 “甘いものは…。”

 日頃の食事に好き嫌いが少ないのと、軍に居たころは七郎次へ譲った習慣があったその延長、さりげなく自分の分もと久蔵へ譲ることで誤魔化しているの、今の今までまったく気づいてなかったからこその、この運び。動悸が速まるとか血糖値が跳ね上がるというのじゃなし、単なる嗜好の問題だからと。少しは困っておしまいなさいとの意趣返しもあっての、七郎次からの遠隔策謀なのだろか。

 「??」

 即答を出さぬ勘兵衛へ、どうした?と小首をかしげた久蔵の。小さな動物のような仕草が…思いがけずに愛らしく、

 「いや…そうさな。ありがたくいただこう。」
 「…っ。///////」

 途端に、口許ほころんだのが、ああそういえばと勘兵衛へ別なことを想起させた。時折 発掘しやる骨董の数々の内、特に品格のいい品ばかりを蛍屋へと持ち帰る彼なのは、自分の見立ての利くもののうち、穏当平和に暮らす人への贈り物をそれしか思いつけないからで。誰かを喜ばせる方法、まだそれしか知らない、気づいてない身の彼だから。

 “断っておったら…。”

 そうは見えずとも、結構な痛手となったかも知れず。七郎次めそこまで考慮してはおらなんだなと、やはり溜息が出たものの、
「……。」
 それも自分で手掛けたものか、やや雑な包みようの装丁紙をそろそろと剥がし、中から出て来たのは先月差し上げたのと同じものが都合9枚。懐ろへ入れていたにしては、温まってもなくの解けているよな恐れはなくて。一番上のの包装を解き、現れた甘い菓子。隅の方を割って、一片だけを無造作に口へ。強烈に甘いのではなかったのが幸いで、それでも一口食べれば満足しそうな甘さであったが、

 “全部喰わねば納得せぬかの?”

 しかも9枚。途方もないと目眩いがしかかったところへ、だが、不意に閃いたものがあったのは、甘いものが脳への刺激となったからだろか。とりあえずは口の中の欠片を溶かして、さて。

 「久蔵。」
 「?」
 「先月の甘味も、今日の白の日の甘味も、
  何も贈られた者だけが堪能すると決まってはおらぬ。」
 「??」

 日頃は冴え冴えとしていての切れ上がった眼差しを、キョトンとしつつ見開いてしまう久蔵へ。だから…と、ぱきり割って見せた次の欠片を口許へ差し出してやり、
「考えてもみよ。どうして“3倍”かを。分かち合うのが前提のものなればこその、貰ったよりも沢山なのだ。」
 澄ましたお顔で、いっそおごそかに。そんな言いようを差し向けたれば、

 「…っ。」

 正面に座したそのまま、そうかそうだったのかとあっさり悟ったらしい表情の変化、惜しげもなく見せてくれた、ひょんなところが稚
(いとけな)い相方へ。

 “頼むから、他の輩へもこんなあっさり言いくるめられてはくれるなよ?”

 練達であると同時、こういう他愛のないところもある彼だと、どうか他所で露見しませんように。ついついしみじみ思ってしまった、つまりは勘兵衛の側からもまた、愛おしんでやまぬ、大切な連れ合い殿であるようで。

 「…おお、何も一度に全部平らげずともいいのだからの。」
 「??」

 この痩躯に見合わず、行儀のいいまま不思議と随分な喰いだめもこなしてしまう。意外な特技
(?)も持ち合わす久蔵へ、窘めつつも“ほれ・あーん”と、餌付けにいそしむ誰か様。甘いの欲しいと擦り寄られている、先月と同じ構図のままに。苦笑が絶えぬところも同じな、甘い春先、堪能中のお二人だった。





  〜どさくさ・どっとはらい〜  09.03.14.


  *いやまあ、
   そういやあバレンタインデーのお話、書いたようなものだから、
   だったらアンサー篇も要りますかねと思って。
   いくら苦手な甘味がらみだとはいえ……勘兵衛様、形無しですな。
(苦笑)

   それと、シチさんも
   もしも断られたならどれだけ傷つくことかという
   予想くらいは立ってたと思います。
   でもまあ、当代きっての朴念仁との自覚もおありな勘兵衛様でも、
   久蔵殿にだけは人一倍注意も払おう、気も遣おうと、
   そっちの予測も立っていたのではなかろうかと。
(ふっふっふvv)

めるふぉvv めるふぉ 置きましたvv

ご感想はこちらvv(拍手レスも)

戻る