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二ツ森=ふたつもり(1086m)

青森・秋田県 2003.08.23 単独行 マイカー
コース 長野自宅(2.10)===青秋林道登山口(12.25)−−−二ツ森(12.55)−−−登山口(13.35)===黄金崎不老不死温泉付近で車内泊
     2003東北山旅・・・二ツ森・天狗岳・梵珠岳・大倉岳・四ツ滝山・袴腰岳・丸屋形岳・縫道石山
                 燧ケ岳・吹越烏帽子・東岳・乗鞍岳・駒ケ峰・戸来岳・十和利山・十和田山
                 白地山・竜ケ森・藤里駒ケ岳・・・・行程表はこちらへ


強風雨たたきつける山頂
≪日本の山1000、白神山地の一峰≫

強風雨の中を登頂。

未明2時過ぎ長野を出発、秋田県八森町で青秋林道へ入る。白神山地のブナ林を守れという自然保護大合唱で工事中断となった、かの青秋林道である。完全舗装の立派な道が延々と延びている。
たたきつける雨、30メートル先も見えない濃霧、この条件で果たして登れるだろうか。ラジオが強風と洪水注意報を流している。

林道終点が二ツ森の登山口で、立派なトイレ、休憩・更衣もできる広い小舎も建っていて、登山者受け容れ体制の良さに驚く。
土砂降りの雨の中、登るのをためらっていると中年の夫婦が山から降りてきた。「何とか登れますよ」と声をかけられてはこのまま帰るわけにいかない。
完全な雨支度に長靴姿で山頂へ向かう。

良く整備された登山道だが、まるで川の中を歩いているようだ。直径30センチほどの輪切りの木が敷石代わりになっている。
コースはほんの少し登るとすぐに下りとなる。登山道の両側は白神山地を認識させる深いブナ林。しかしのんびりと観賞する余裕もなく足を速める。鞍部からやや急な登り返しとなる。雨水の流れる道を、足場を選びながら登って行くと、間もなく森林限界を超えた低潅木帯に出る。とたん吹きと飛ばされそうな強風雨が襲いかかった。強風雨に押されてあっけなく三等三角点の山頂に到着した。
濃霧でもちろん展望はない。楽しみにしていた白神山地の全容をうかがうすべもない。風に追われて急ぎ山頂を後にする。顔面を襲う大粒の雨が、砂つぶてでも食らいように痛い。

登山口からほど近いところにある展望櫓に立ち寄って見たが、周りはブナの高木が取り囲んでいて、天気が良くても展望はあまり望めそうもない感じだった。

青森山旅10日間のしょっぱながこの悪天とはついていない。往復1時間10分の初日の山だった。

下山後、国道をさらに北上して黄金崎不老不死温泉に入浴、呼び物の“日本海に沈む夕日を見ながら露天風呂”は、雨雲に閉ざされて叶わなかった。
温泉付近、海岸を見下ろす駐車場に車を止め、ここで車内泊、最初の夜を過ごした。


カーナビを取りつけて始めての遠出、威力は十分。これまで地図とにらめっこのドライブがウソのようだ。ところがカーナビに頼りすぎて、いったいどこを走ってきたのだろうか・・・地図を振りかえってみてもわからないところだらけ。これでは道は覚えられない。カーナビも良し悪しだなあ〜なんて贅沢な感想。
 
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