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四ツ滝山=よつたきやま(670m)

青森県 2003.08.25 単独行 マイカー
コース R280===県道12号線===市浦村大田===林道===四ツ滝山登山口(10.20-25)−−−四ツ滝山(11.00)−−−登山口(11.35)===竜飛岬へ向かう
      2003東北山旅・・・二ツ森・天狗岳・梵珠岳・大倉岳・四ツ滝山・袴腰岳・丸屋形岳・縫道石山
                  燧ケ岳・吹越烏帽子・東岳・乗鞍岳・駒ケ峰・戸来岳・十和利山・十和田山
                  白地山・竜ケ森・藤里駒ケ岳・・・・行程表はこちらへ


≪一等三角点≫

たたきつけるような大雨に恐れをなして蓬田村の大倉岳登頂を断念、翌日予定の四ツ滝山へと向かった。
今日は麓付近で待機、翌朝登るつもりで車を走られたが、津軽半島を陸奥湾側から日本海側へ横断していくうちに雨は小降りとなり、空も明るさが出てきた。わずか10数キロ離れただけでこれだけちがうのかと驚く。
霧のただよう幻想的ナブナ林

これなら四ツ滝山登頂が可能かもしれない。
市浦村大田集落入口にある古川商店のところで県道12号から分かれて右折する。
(ヤマケイの「青森県の山」によると太田集落の古川商店の向かいに延びる林道を行く」という記述になっているが、商店が集落の中から県道沿いに移転していたために混乱してしまった)
ガイ゛ドブックと様子が違っていてどっちへ行けばいいのか迷う。居あわせたおじさんに尋ねると親切に教えてくれるが、話していることの9割は何を言っているのが理解できずチンプンカンプン。

集落の中に移転前の古川商店らしいものがあり、その向かいに林道が走っている。この林道に入ってみるとそれが正解だった。
すぐに「長根山林道」の標識の立つT字路、ここは左折しないで直進する。深い水溜りの続く平坦な林道をどんどん奥へ進んで行く。次に「大導寺沢林道」の標識も左折しないで直進。次の「冷水沢林道」標識で左折する。ここから登り勾配となり、荒れ放題の道に変わる。雨水でえぐれ、石が転がり、川のように水が流れて、とても道路とは言えないようなひどいものだ。荷室の荷物が踊り狂っている。車高の高いサーフでも、いつスタックするかと冷や冷やしながら慎重に進んで行く。
最後に「握沢林道」の標識で左折、高度を上げて行くと、環境保全の大きな看板が立つところへ着く。ここが四ツ滝山の登山口になっていた。それにしてもひどい道だった。この道をまた引き返すのかと思うと気が重くなる。

雨は小降りで往復1時間余の山頂往復は問題なさそうだ。
雨具に身をかため、長靴といういでたちで出発する。登山口は駐車スペースの少し先に“四ツ滝山登山道”の大きな道標がある。山頂まで1737mと表示されている。入り口は背丈のある草に覆われていて、その先が思いやられたが、少し進むとよく手入れされた道となった。
標高数百メートルの低山ながら、この山も深いブナの林が広がっていた。霧の流れるブナ林は幻想的な雰囲気を醸している。急な登り降りもなく、400メートルおきに距離表示があり、ほぼ平坦に近いいたれり尽くせりのコースは、子供でも楽に歩ける格好の森林浴コースという感じだ。

木無山との分岐を過ぎ、ブナ林の美しさに浸りながら歩を運んで行くと、最後に少しだけ急になって山頂へ到着した。所要35分だった。
天気がいいと岩木山、十三湖、日本海が望めるというが、生憎の天気では展望ゼロも仕方ない。保存状態の良い一等三角点標石に触れ、登山口へと戻った。


悪路の林道を市浦村へ下り、県道12号から日本海側のR339を北上、竜飛岬をめざす。
小泊温泉入浴を考えていたが、カーナビ頼りの運転で、分からないうちに通り過ぎてしまった。竜泊ラインと呼ばれるR339は、蛇行を繰り返してひと山越えて行く。天気が良いと日本海の眺めが素晴らしいと思われる。
竜飛岬の「竜飛崎温泉」へ入浴してから、青函トンネル記念館や竜飛岬先端を見物。津軽海峡冬景色という碑があり、石川さゆりの歌が淋しげに流れ、北国の侘びしさをいっそう募らせていた。

津軽海峡に沿った海岸の道(R281)を袴腰岳・丸屋形岳登山口の平舘村へと向かう。平館村役場に立ちより、袴腰岳・丸屋形岳への林道案内図をいただき、村内の林道入口に車を止めて泊った。
 
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