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燧 岳=ひうちだけ(781m)

青森県 2003.08.26 単独行 マイカー
コース 大間崎(4.40)===風間浦村===小川目沢林道登山口(5.45-55)−−−燧岳(6.25-35)−−−登山口(7.00)===吹越烏帽子へ向かう
      2003東北山旅・・・二ツ森・天狗岳・梵珠岳・大倉岳・四ツ滝山・袴腰岳・丸屋形岳・縫道石山
                  燧岳・吹越烏帽子・東岳・乗鞍岳・駒ケ峰・戸来岳・十和利山・十和田山
                  白地山・竜ケ森・藤里駒ケ岳・・・・行程表はこちらへ


≪一等三角点≫
燧岳山頂

夜明け、大間崎の穏やかな海をながめたあと燧岳へ。
R279を風間浦村へ向かう。目標は同村の診療所。出会ったおじさんに尋ねるとすぐにわかった。このおじさんの言葉は良く聞き取れた。
国道から村内の道へ入ってしばらく行くときれいな診療所の前を通過する。すぐに林道となる。ダートの林道ながらほとんど平坦の良い道だ。この山旅では林道恐怖症に陥りかけていたが、この道は安心して走れる。
やがて林道は二分するが、観光なめこ園への案内表示のにしたがって、左の小川目沢林道を選ぶ。登り勾配となって上がって行くとなめこ園がある。観光というからどんな施設かと思ったら、小さな掘ったて小屋同然のものだった。その先から背丈の夏草が林道に被さって、ボンネットで分けるようにして進む。草でラジオのアンテナが折れてしまった。数百メートル先に登山口があった。診療所から30分ほどだった。

熊に注意の大きな看板を横目で見て登山道へ取りつく。
名も知らないような山にしては立派な登山道がつけられている。見事なブナ林が広がっている。ブナ林はどうしてこんなに心を和ませてくれるのだろうか、大昔は全国の平地でもこんなブナの林が広がっていたのだろうか、そんなことを考えながら比較的緩やかな道を登って行く。梢からは陽の光がこぼれている。ようやく良い天気に恵まれた喜びもあって足も軽い。
ブナの幹には登山コースを示すスプレーの赤印しが見える。かなり色あせているが、登山道が整備される以前に付けられたものかもしれない。今はそんな印しはまったく無用な良い道が山頂までつづいている。
今回の山旅でいちばん美しいブナ美林だったかもしれない。

30分で山頂へ達してしまった。
先ずは一等三角点を確認する。周囲は低潅木が取り囲んで展望の邪魔をしている。腐りかけた櫓に登ってみると、ブナの樹海が広がっていた。大間崎も見える。遠望がきくと北海道が手に取る近さでのぞめることだろう。山頂は厳しい気象のためか、ブナは背を延ばすことができず、いじけた姿をしていた。

ブナに堪能した1時間余の早朝ハイキングだった。

下山後すぐに国道まで戻り、R279で津軽海峡の海辺を走り、むつ市内を抜け、さらに横浜町へと車を向けて吹越烏帽子の登山口めざした。これで下北半島を海岸線に沿ってほぼ1周したことになる。
 
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