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東 岳=あずまだけ(684m)

青森県 2003.08.27 単独行 マイカー
コース 吹越烏帽子下山(11.15)===朝虫温泉道の駅で入浴===東岳登山口(13.05-15)−−−東岳北峰・展望台(14.40)−−−東岳南峰・一等三角点(15.15)−−−北峰(15.50)−−−登山口(16.20)===青森市内ビジネスホテル泊(17.10)
      2003東北山旅・・・二ツ森・天狗岳・梵珠岳・大倉岳・四ツ滝山・袴腰岳・丸屋形岳・縫道石山
                  燧岳・吹越烏帽子・東岳・乗鞍岳・駒ケ峰・戸来岳・十和利山・十和田山
                  白地山・竜ケ森・藤里駒ケ岳・・・・行程表はこちらへ


≪一等三角点≫
東岳北峰・展望台から陸奥湾を俯瞰

吹越烏帽子を下山して青森市へ向かう途中、浅虫温泉道の駅で入浴。それでもこのまま青森市内のホテルに入るには少し早過ぎる。予定にはなかった東岳へ立ち寄ることにした。青森市郊外の一等三角点である。

ガイドブックを見ながらR4から登山口となる宮田の集落へ入ったが皆目見当がつかない。通りかかった娘さんに尋ねたか、そんな山があるのかという顔、集落の中の食品店なら長くいる人だからわかるだろうと言われて、食品の買い足しもかねて聞いてみると、登山口はすぐにわかった。登山口は集落の外れのようなところで、ここに住む人なら知らない人はいないだろうと思われるのに、娘さんが知らないのが不思議で、店の夫婦も知ってはいるが登ったことはないという。全国の山を歩いているとよくあるケースだ。

集落から登山口までは自動車で10分もかからなかった。
駐車広場に車を止め、5分ほど車道を歩くと登山口がある。広場になっていて頂上まで1.8キロの表示がある。公園並に整備された広い道で、まさに青森市民のファミリーハイキングコースという感じである。
じぐざぐを登りきるとベンチのある開けた場所に出た。山頂まで1キロの表示、赤く錆びた軌道レールが草むらに見える。いったん沢に下りると本格的な登山道となる。ブナの森が山頂へと広がっている。
手入れの行き届いた階段状の道を登りきると稜線に立つ。北へ少し進んだところが北峰のピーク。午前中の吹越烏帽子は強風とガスだったが、この展望台はよく晴れて眼下に陸奥湾の広がりを俯瞰することができた。三角点は三等、一般的にはここを東岳山頂として扱っているようだが、東岳は南北に長い頂稜を持っていて、もう一方の南峰に一等三角点がある。ただし南峰には登山道はなく、藪を漕いでたどり着かなくてはならない。

稜線に登り着いた地点へ戻って南峰への踏跡を調べると、登山道とは言えないまでも思ったよりはっきりとした踏跡がある。楽に行けそうに思えてその踏跡へ入った。稜線の東側を巻きながら踏跡を追って行くが、次第にその踏跡が怪しくなってきた。それでも慎重に見極めると人の歩いた形跡が読み取れ、何とか進んで行った。
藪を分けながら30分近くすると、稜線は広々とした平坦のブナ林のとなって、そこで踏跡らしきものも掴めなくなってしまった。このあたり一帯が南峰ピークであることは間違いない。三角点を探して少し周囲を歩いてみたが見つからない。こけだけ広い平坦部すべてを探し回るのは到底無理、多分半径30メートルほどの中に三角点はあるはず、確認はできなかったが一等三角点のピークに立ったということにして戻ることにした。

戻るのが大変だった。来るときには何とか読めた踏跡らしい形跡が、帰りはさっぱりわからない。広い稜線を、気がつくと下方へそれていたりして、何回も修正しなくてはならなかった。夕暮れの時間も迫り、不安にかられながらもようやくはっきりとした踏跡まで戻って胸をなでおろした。
小さな山ではあるが、緊張した一等三角点探しだった。

青森市内のビジネスホテルに飛び込みで入り、5日振りに布団の上で寝た。
この日は6万年ぶりの火星大接近の夜、全国的に雲が多く、観測できるところは限られていたらしい。青森快晴のニュースを見た家内が、長野から電話をかけてきたが、外へ出る元気もなく、火星より寝る方が・・・・布団に入るとすぐに爆睡に落ちてしまった。 
 
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