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南八甲田
乗鞍岳
(1450m)駒ケ峰(1416m)

青森県 2003.08.28 単独行 マイカー
コース 青森市内(7.20)===R103===猿倉温泉(8.20)−−−矢櫃萢(9.15)−−−一の沢(9.55)−−−乗鞍岳(10.30)−−−一の沢(10.55)−−−駒ケ峰分岐(11.30)−−−駒ケ峰(11.50-55)−−−駒ケ峰分岐(12.20)−−−一の沢(12.40)−−−猿倉温泉(14.10-50)===八甲田温泉入浴===奥入瀬渓谷===十和田湖畔宇樽部駐車場で車内泊
      2003東北山旅・・・二ツ森・天狗岳・梵珠岳・大倉岳・四ツ滝山・袴腰岳・丸屋形岳・縫道石山
                  燧岳・吹越烏帽子・東岳・乗鞍岳・駒ケ峰・戸来岳・十和利山・十和田山
                  白地山・竜ケ森・藤里駒ケ岳・・・・行程表はこちらへ


≪日本の山1000を二峰登る≫
乗鞍岳

青森市で宿泊したビジネスホテルの契約駐車場が、朝7時にならないと開かないというのには参った。
仕方なく予定になかった朝食をホテルでとって、車が出発したのは7時20分、本日の長丁場を歩くには少し遅すぎた。
曇ってはいるが上空は明るい。雨の降り出しは夕刻以降という予報だが、なるべく早く登ってしまいたい。

八甲田への道をガンガン飛ばして、酸ケ湯を過ぎ、登山口の猿倉温泉へ着いたのは8時15分だった。早朝に出発すればもう山頂近くに達している時刻だ。
急いで支度をすませ、3年前に櫛ケ峰へ登ったときと同じ道を行く。猿倉岳経由のコースを取る予定だったが、出発時間の遅いことも考慮して、勝手の分かった経験済みの道を行くことにした。
軍用道路として拓かれ、その後中断されたまま放置されている道は、3年前よりさらに自然復帰が進んでいるように見えた。緩やかな道を快調に足を運んで矢櫃萢までは55分で通過、前回とまったく同タイムである。

さらに乗鞍岳分岐の一の沢までが40分、いいペースがつづいている。
この分岐には、以前通ったときには乗鞍岳への道標があったが、どこへ消えたのか見当たらない。
湿原の中を横切って沢に取りつく。源頭まで沢を詰めて行くが、小さな沢で流れも少なく、岩を乗り越えたりまたいだりして登って行く。靴を濡らすようなところはない。振りかえると八甲田北部の山々が、雨雲をまとってシルエットで浮かんでいた。
2、3回巻き道を使って沢を遡上、伏流となると勾配も緩んでクロベの樹林へと入って行く。林床に笹の茂るクロベ樹林のなだらかな道が思いのほか長くつづく。風が出てきて梢を鳴らしている。雨の降り出しが早そうだ。
樹林が突然開けて大きな岩のある三叉路に出た。一方の道は黄瀬沼、もう一方は赤倉岳を指している。乗鞍岳の山頂である。
ガスが濃くなってきた。展望はまったくない。急いで戻ることにする。

沢を飛び降りるように一の沢へ降り立つころからぽつぽつと雨が落ちてきた。夕方以降の降り出し予報が、ずいぶん早くなったものだ。あてにならない天気予報に腹をたてながら、雨支度に変えて駒ケ峰へと向かう。
一の沢から先、前回は笹や潅木の張り出しがひどくて、それをくぐるようにして歩いた記憶があるが、刈り払いされたのか今回は気になる箇所もなく順調に通過できた。
雨はぼつりぼつりという降りかたで、ひどくなることもないだろうと考えていたが、次第に本降りの様相を呈してきた。まだ駒ケ峰は雲に隠れることなくその姿をとらえられる。

駒ケ峰
櫛ケ峰へのコースと分かれて駒ケ峰への登りにとりつく。背丈を越える笹薮がうるさい。ガスを伴った強風がたたきつけるように襲ってくる。荒れ気味の急登を20分、猿倉岳への分岐の先が、三等三角点の駒ケ峰山頂だった。樹木に囲まれた小さな山頂で、天気が良くても展望はなさそうだ。
この風雨に一刻も早く下山したい気持ちで、すぐに山頂をあとにした。好天なら猿倉岳経由の尾根コースで下山することも考えたが、この荒天では尾根コースは避けるべきと判断、同じ道を引き返すことにする。
雨はますますひどく、先ほどは見えていた駒ケ峰の姿も、すっぽりとガスの中に消えていた。それでなくてもぬかるみの多いコース、雨で登山道か川か分からないようなありさまだ。靴も着ているものもびしょ濡れ、わき目も振らずに猿倉温泉目がけて足を運んだ。

猿倉温泉の屋根つき休憩舎で着替えを終ると、ようやく人心地がついた。

猿倉温泉は前回入浴したので、今回は八甲田温泉まで足を延ばしてみた。いい風呂だった。
入浴後、車で奥入瀬渓谷を通りぬけ、十和湖畔の宇樽部集落、R454との分岐交差点の駐車場を車内泊の場所とした。
 
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