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御坂 釈迦ケ岳=しゃかがたけ(1641m)〜神座山=かみざやま(1474m)

山梨県 2003.12.25 単独行 マイカー
コース 長野(5.00)===豊科IC===甲府南IC===芦川村l林道入口(8.20)−−−登山口(8.40)−−−稜線コル(9.00)−−−釈迦ケ岳(9.20-9.30)−−−コル(9.45)−−−四等三角点−−−桧峰神社分岐−−−神座山(10.20-10.40)−−−コル(11.10)−−−登山口(11.20)−−−林道入口(11.35)
釈迦ケ岳からの富士山
2003年、登り納めに選んだのは山梨100名山の釈迦ケ岳。10年前の11月に登った山、その再登である。山頂のお地蔵さまと富士山の取り合わせが印象に強く、再登を期していたが、その願いを果たすことができた。
前回は御坂トンネルから黒岳を経由して釈迦ケ岳を往復した。歩きでのあるコースだった。
今回は芦川村林道から釈迦ケ岳と神座山のコルへ詰めるコースをとった。

高速長野道は濃霧で豊科ICまで通行止。仕方なく豊科まで一般道を走る。予定が大幅に狂ってしまった。
精進湖道路から芦川村へと入り、上芦川で鳥坂峠への道を左に見送ってスズラン方面へ向かう。鳥坂峠分岐三叉路からちょうど3キロ地点、釈迦ケ岳への道標があり、左手に林道が延びている。林道がどこまで行っているかわからなかったので、道標付近に車を止め、ここから歩くことにする。
勾配の強い簡易舗装の林道を20分で林道終点、駐車スペースもある。ここが釈迦ケ岳への登山口で道標が立っている。釈迦ケ岳の岩峰が見上げられる。

岩石の目立つ登山道はよく整備されていて歩きいい。樹相は明るい落葉樹林で、冬の陽射しが心地よく降りそそいでいる。20分の登りで釈迦ケ岳と神座山を結ぶ稜線コルに出た。右が釈迦ケ岳、道標には25分とある。
甲府盆地から眺めたとき、鋭角に聳える姿がひときわ目を引く釈迦ケ岳らしく、山頂への登りは岩まじりの急登である。2ヶ所ほどロープがあるが、別に頼るほどのことはない。北側の日陰にわずかばかりの雪が見えるようになってほどなく山頂だった。
記憶の夫婦地蔵は風化が進んだ気がするが、同じように富士を背にして仲良く並んでいた。
金属製の立派な展望盤や山梨百名山の標柱などが新たにできたことが以前と違っていた。少し雲がからんではいるが、期待の富士山が御坂山脈の背後に高く聳え、西には南アルプスが白銀に連なり、道志、奥秩父の山々。八ヶ岳は雲の隙間に見え隠れしていた。

いったんコルまで戻り、そのまま西進して神座山を目指す。道標にはコルから60分となっている。
最初のピーク(1571m)には四等三角点があった。ふりかえると鋭利な槍先にも似た釈迦ケ岳の姿がなかなか見栄えがする。
緩やかな上り下りはあるが、陽射しの明るいミズナラの尾根は実に雰囲気が良く、落ち葉を踏む足も軽い。冬枯れた木洩れ日の林というのは、それだけで気持ちを静めてくれるような癒しの力を感じる。途中で桧峰神社へのコースを見送ったりして、コルから35分、思ったりより早く神座山へ着くことができた。
赤松などの樹木に囲まれ山頂だが、富士山の方角だけは切り開かれていた。富士の見える日向に座して、美麗な姿を眺めながらひとときを過ごした。山頂の三角点は三等、標石の保存状態も比較的良好に保たれていた。

再登の釈迦ケ岳とは別に、新たに神座山のピークを踏んだことに満足してコルまで戻り、あとは同じ道を駐車場所へと下った。

神座山は何と読むのか自信がなかったので、登山口に居合せた地元のおじさんに尋ねると「かみざやま」だと教えてくれた。
このあと本栖湖畔の烏帽子岳へと向かった。
1993.11.14 黒岳〜釈迦ケ岳の山行記録はこちらへ
 
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