hkk-541 山岳巡礼≫のトップへ戻る  

ウエンシリ岳=うえんしりだけ(1142メートル)
北海道山旅の行程はこちらへ

北海道 2005.06.30 単独 マイカー 一等三角点
コース キャンプ場登山口(13.20)−−−大岩(13.50)−−−ウエンシリ岳(14.55)−−−登山口(16.05)
ウエシリ岳山頂
≪北海道百名山・一等三角点・日本の山1000≫

ピアシリ山を予定以上に簡単に登ってしまった。うまくいけば明日に予定していたウエンシリ岳も登れるかもしれない。登山口に着いた時間で考えることにして名寄市から西興部村へと車を向ける。
西興部でR239号と分かれて137号線(遠軽雄武線)を南下するとウエンシリ岳の看板がある。ここを右折して登山口へ向かう。間もなく分岐となり左がキャンプ場、右が中央登山口という道標。キャンプ場から登る予定だったのに勘違いして中央登山口まで行ってから間違いに気付いて引き返す。

キャンプ場の奥に登山口がある。この山の売りとなっている氷のトンネルコースは閉鎖されていて、通じる林道もがっちりと施錠されていた。キャンプ場から尾根を登るコースしかない。標高差800メートル、案内書では往復4時間30分、時刻はすでに午後1時半に近い。下山が薄暮となるおそれもある。しばらく思案したあげく、スピード登山で往復することにした。

いきなりの急登からがんがん登りだす。うっそうとした樹林の中をただひたすらに足を運ぶ。汗が流れる。30分ほどで狭い岩場を通過して稜線の感じになってくる。天気がいいと展望がきくのだろうがガスで何も見えない。
ハイマツやダケカンバが見えてきて高度を稼いだことを教えてくれる。最初は樹高のあったハイマツも次第に丈を低くして、天気が良いと展望の稜線コースになるところだろう。
白骨化した足元のハイマツに気を配りながらも、展望のない分花々に目をやりながら足の速度は緩めない。ミツバオーレン、イワカガミ、イソツツジ、ツマトリソウ、コケモモ・・・ありきたりの花だが無いよりはましだ。

まさに一目散に足を運んでハイマツと岩の最後の登りを終るとウエンシリ岳の山頂、所要1時間25分。案内書の2時間40分を大幅に短縮していた。
ガスで周囲の様子はわからないが、ピークに立っているという気がしない。この先にもっと高いピークがありそうなそんな雰囲気だった。目的の一等三角点を確認、カメラに収める。霧のベールをかけた南側の急斜面には、エゾゼンテイカの黄色い花が一面に咲き競っていた。

天気がいいと南方すぐのところに天塩岳が良く見えたであろうに、この天気では諦めるよりほかない。無念の思いですぐに同じ道を引き返した。夕暮れにはまだ十分時間を残して下山、滝上町の道の駅まで移動して車内で宿泊した。 
 
≪山岳巡礼≫のトップへ戻る