hkk-543 山岳巡礼≫のトップへ戻る  

北大雪 武利岳=むりいだけ(1876メートル))
北海道山旅の行程はこちらへ

北海道 2005.07.02 単独 マイカー 一等三角点
コース 鳥居のある登山口(5.00)−−−林道終点(5.20)−−−3合目(5.55-6.00)−−−ペイライン(6.40)−−−6合目(6.50)−−−武利岳(7.45-8.15)−−−7合目(8.50-8.55)−−−ペイライン(9.20)−−−3合目(9.50)−−−鳥居の登山口(10.30)
武利岳山頂と来し方のハイマツ岩稜
≪北海道百名山・一等三角点・日本の山1000≫

国道333号線を丸瀬布道の駅付近から丸瀬布温泉、いこいの森方面へ南下して行く。いこいの森を通り過ぎ、さらにかなりの距離を走る。2ヶ所ほど武利岳登山口の道標が目につく。
丁字路の突き当たりとなるがここには道標がなくてちょっと迷うが右折する。やがて右側に武利岳登山口の目立たない道標(5.7キロと表示されている)から林道へと入って、そのまま山の奥へと進む。二又分岐があるが右に進む(2.8キロの表示あり)。
最後の1キロほどは急勾配の荒れた路面となる。林道終点が鳥居と小さな社のある駐車広場で、ここが登山口とる。
この先になお林道は続いてるが、かなり荒れているし駐車スペースもなくUターンにも苦労するので入らないほうがいい。

神社にお賽銭をあげて出発する。
林道終点までは20分、ここが1合目てなっていて山頂まで3850mの表示がある。
たんたんとした登りで3合目まで来ると展望がきいてくる。ゴゼンタチバナ、イソツヅシ、マイヅルソウ、ツマトリソウなどのありきたりの花が見られる。4合目付近ではツバメオモトやコメバツガザクラ、ウコンウツギなどが咲いている。前方の高みには武利岳のピークや昨日登った平山も望めるようになってきた。
ダケカンバの樹林が実にいい。とにかく北海道の山には嫌いな杉や桧の人工林がないのがうれしい。まさに自然のままの森が広がり、野鳥の囀りも心なしかのびのびと聞こえる気がする。

ナナカマドの白い花、タカネザクラ(チシマザクラ?)、ミヤマカラマツ、ハクサンチドリそれにチシマノキンバイだろうか、花も次第に増えてきた。5合目を過ぎると小さなコルとなってペイラインと呼ばれる岩場越えがある。鎖やロープで難なく登りきる。岩場付近にはミヤマオダマキも咲いていた。
6合目の表示で山頂まで残りは1350m。小さな雪渓があり、その先に山頂が見えてきた。ハイマツにしては巨木とも言える木陰にキバナシャクナゲも見える。ハシマツ帯の中を登って7合目を過ぎると岩っぽい痩せ尾根に変って来る。イソツツジにしてはずいぶん背が低いと思って、帰宅してから調べてみると「ヒメイソツヅシ」ということがわかった。
エゾノツガザクラ、イワウメ、イワヒゲなどの咲く岩稜はアルペンムードも十分、気持ちいい雲上の稜線をたどって一等三角点武利岳の山頂に達した。
山頂は視界を遮るものは皆無、しかしガスが去来して昨日登った平山・比麻良山は目の前にありながら見え隠れするのみ、昨日のような大展望を望むことができないのが残念。岩峰の一等三角点を確認し、北海道百名山の居心地をしばらく楽しんでから下山の途についた。

武利岳は全国一等三角点の標高順位54位の山、これで100位までのうち99座を登ったことになる。


下山後、丸瀬布村には戻らずに、大規模林道で厚保に抜け、国道39号線で北見市へ向かう。途中温根湯温泉で入浴、留辺蕊を通り北見市のビジネスホテル泊。洗腸。
 
≪山岳巡礼≫のトップへ戻る