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日高 ピンネシリ=ぴんねしり(958メートル))
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北海道 | 2005.07.06 | 単独 | マイカー | 三等三角点 | |||
コース | 登山口(5.20)−−−ピンネシリ(7.05)−−−登山口(8.30) | ||||||
国道336号線を襟裳方面へ向けて走り、幌満トンネルを抜けた先の信号を左折して幌満ダムへ向かう。幌満ダム右岸を進むと林道二又に「ピアシリ登山口4.5キロ先」の案内がある。案内にそって分岐左側の様似大泉林道を行くと登山口があった。 風が強く今にも雨が降りだしそうな気配、急いで登ってくることにする。10数年前のガイドブックの写真と比べると、登山口付近は樹木が大きく成長してすっかり様子が変っている。 登山届に記帳して樹林の登りに取りつく。家族向きのハイキングコースを思わせるほど歩きよく整備されている。これなら山頂往復はわけないとタカをくくって、ジグザグの登りを行く。 樹林を抜け出し、大きな岩のあたりまで来ると展望が開けるが生憎の天気、見えるのは濃いガスばかり、それに肌寒い強風が吹きつける。 次第にハイマツがうるさくなってなってきたのを気にしながら足を運ぶと、尾根の右側をトラバースする岩まじりの快適な道がしばらくつづく。足元にはエゾフウロ、タカネバラ、エゾゼンテイカ、チシマキンレイカ、ヒオオギアヤメ、ハクサンチドリ、それにタンポポはタカネタンポポだろうか、雨に濡れた花々が何種類か咲いている。今日の楽しみといえば、少しばかりの花と、あとはただ山頂を踏むことだけ、あいにくの天候はまったく楽しみ少ない山となってしまった。 快適なトラバースが終ると、待っていたのはハイマツの道。太い枝が登山道をカンヌキのように塞ぎ、覆い被さり、出だしの家族向きコースとは程遠い状態となった。ハイマツ漕ぎそのもの、手で押し分け、またぎ、くぐり、果ては体全体を使って押し倒すようにして漕いで行く。それはそれで楽しいという登山者もいるかもしれないが、もう少し手入れしたらどうだろうか、到底登山道の体をなしていない。そんな不満を感じながら不快なハイマツこぎに精を出した。 左手に高みへ通じる踏跡がある。気付かずにそのまま直進すればアポイ岳へと通じるが、ガスで見通しもなく、うっかりすると見落とすところだった。これが山頂への分かれ道で、すぐ上のハイマツの中に三等三角点とピンネシリの標柱があった。 ガスに閉ざされて展望はないが、雲の切れ間からアポイ岳が頭を少しのぞかせていた。 帰りもハイマツこぎに辟易しながら同じ道を戻った。 下山後、積丹方面の山へ登るべく静内、苫小牧、小樽経由、余市へと車を走らせた。 |