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東北百名山 縫道石山(626m)
登頂年月日 2003/08/26 天候 晴れ 同行者 単独 マイカー利用
蟹田港(13.50)〜〜フェリー〜〜脇野沢港(14.50)===R338===佐井村===野平林道===峠・登山口(15.35-45)−−−分岐(16.00)−−−縫道石山(16.35-45)−−−登山口(17.15)===福浦経由で大間崎へ

      2003東北山旅・・・二ツ森・天狗岳・梵珠岳・大倉岳・四ツ滝山・袴腰岳・丸屋形岳・縫道石山
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≪東北百名山、日本の山1000≫
奇峰 縫石道山


津軽半島蟹田港から下北半島脇野沢港まではフェリーで1時間。陸奥湾の海上からは袴腰、丸屋形岳らしい津軽の山影がのぞめた。

脇野沢からわき目も振らずにR338を北上、佐井村へ向かう。海峡ライン名づけられた道を、平均速度70キロから80キロという高速道路並みのスピードで疾駆。
ヘアピンカーブを繰り返して山を1つ越え、下りに入ると青空が広がり、目を奪う奇峰「縫道石山」が見えてきた。それにしても何という奇抜な姿、山というより巨大な岩が大地に突き刺さったように見える。

佐井村でR253に入ってすぐ、左手に縫道石山の道標、これが野平林道、ダートながら走り良い林道をかけあがった峠が縫道石山の登山口だった。広い駐車場もある。
時刻は午後3時45分、ガイドブックのコースタイムは2時間20分、この通りに歩くと下山は日没ぎりぎり、翌朝の登山とするかどうか迷う。
降りてきた青年が二人いた。急げば2時間で往復できるかもしれないという。よほどのことがないと暗くなることはあるまい。スピード登山で登ってしまうことにする。

登山届のポストの
脇から平坦な広い道を行く。すぐに下りに変わる。けっこう長い下りだ。下りきったところに野平コースとの分岐道標がある。左へ曲り、さらにまた道標を右に曲がると登りとなる。ブナの林が薄暗いヒバ林に変わる。林の中は夕暮れどきさながらの感じが漂い、さらに足を速める。
木の根や岩のごつごつした歩きにくい道を、遮二無二かけ上がっていく。コースは岩山の背後をぐるっと回りこんでいる。樹林の隙間から岩壁が仰ぎ見えたりする。

やがて手足総動員となる急登に変わり、岩登りの様相となってきた。ストックを残して手足フル回転でよじ登って行くと、突然明るく天が開いて巨岩の山頂に着いた。所要時間50分、私にとってはすごい速さだった。
テーブル状の岩の上に立って周囲を見渡す。晴れてはいるが遠望はきかない。津軽海峡、北海道、岩木山、八甲田ものぞめるというが、近くの大作山などが見えるだけだった。

帰りも超特急で駆け下り、35分という速さで下山、帰着は日暮れにはまだ間のある5時15分だった。二人の青年はまだ残っていて、速いですね、とびっくりしていた。


日没には間があったので、野平林道を福浦へ下り、大間崎まで行くことにする。峠から福浦までは舗装された良い道で、途中から夕日に照らされた縫道石山がみごな姿をみせてくれた(上の写真)
本州最北端の大間崎で、日本海に沈む夕日を見たいと思ったが、時間的に無理だった。その代わり終始海岸に沿ったR338から、刻々と海に沈んで行く落日を追いながら大間崎へ向かった。見事な落日だった。
大間崎は、すでにみやげ物屋も店を閉め観光客の姿もまばら、夜の闇へと移り変わる海辺の様を目にしたあと、公営のキャンプ場に泊った。
大間崎はNHKの朝ドラ舞台として、一躍観光スポットとしての名を上げたようだ。 


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