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東北百名山 袴腰岳(707m)・丸屋形岳(718m)
登頂年月日 2003/08/26 天候 曇り 同行者 単独 マイカー利用
平舘村やすらぎの郷(5.35)===丸山林道・袴腰岳登山口(6.20-30)−−−袴腰岳(7.15-20)−−−登山口(7.45)===車で移動3分===丸屋形岳登山口(7.55)−−−丸屋形岳(8.35-45)−−−登山口(9.20===蟹田港へ

      2003東北山旅・・・二ツ森・天狗岳・梵珠岳・大倉岳・四ツ滝山・袴腰岳・丸屋形岳・縫道石山
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≪袴腰・丸屋形2座で東北百名山≫
≪袴腰岳・・日本の山1000≫
≪丸屋形岳・・一等三角点、日本の山1000≫
袴腰岳山頂


平舘村役場で頂いた地図がわかりやすかった。
老人施設やすらぎの郷から少し奥へ入った林道入口付近で一夜を過ごし、翌朝登山口へ向かった。役場の人も車高の高い四駆でないと無理かもしれないと話していたが、そのとおり路面はひどいガタガタ道、連日の悪路にいささかうんざりしてくる。しかし林道とはそもそもこのようなものなんだ。贅沢は言うまい。

道標にしたがって丸山林道に入り、45分の悪路との戦いで袴腰岳登山口へ着いた。登山口には大きな看板があり、駐車スペースもある。
早速山頂へ向かう。特別急登とも言えないが、コースは同じような勾配で山頂までつづいている。
ここもブナがきれいだ。始めは大木が目立つが、そのうちにいくらか小ぶりとなり、上に行くにしたがって木は小さくなっていく。標高が上がると気象が厳しくなるためだろう。

樹林を抜けると稜線という感じになる。展望がきいてきたのがわかるが、残念ながら四囲は霧の中。稜線のピークらしいところに山頂標識が落下している。ピークらしくないのでもう少し先へ進んで見た。5分ほどで小学校の登頂記念標のあるピークに出た。先ほどのピークとどっちが高いのかわからない。多分ここが山頂だろう。三角点標石のようにものがあるが読めない。単なる境界石かもしれない。
霧に見え隠れして、このあと登る予定の丸屋形岳がかろうじて確認できた。

休むことなく山頂を後にした。

登山口へ下山してから、林道を車でわずか進んだところが丸屋形岳の登山口になっていた。
袴腰岳と丸屋形岳の2座を合わせて東北百名山の一つになっている。それほど近接した山で、登山口は車道を400メートルほどしか離れていない。車で移動するほどのこともない。

丸屋形岳山頂
袴腰岳を下山して車で2〜3分移動すると丸屋形岳の登山口があった。
登山道への取付は草に埋もれているが、「丸屋形岳登山道」の大きな看板があるのですぐにわかった。駐車スペースもある。
歩きやすいブナ樹林の中をたどる。霧の流れる深い森は、熊が出てきそうな怪しい雰囲気がある。津軽の山には熊が居ないと聞いたことがあるが、この雰囲気はその話を信じがたいものがあった。
岩のごつごつした沢状の道から、いつか尾根状へと変わっている。やや急になったブナ一色の尾根を登って行くと、わけなく山頂へ登り着いた。
まず一等三角点標石を確認する。この山頂へたどり着くには、近年まで大変な藪こぎが待っていたという。それだけに訪れる人も少なく、三角点標石の保存状況も良い。このピークが津軽半島の最高峰だという。袴腰岳より11メートル高い。
天気が良いと岩木山や八甲田連峰、それに北海道の陸地も見渡せるというが、この天候ではそれも叶わない。東北山旅4日目もまた青空を仰ぐことができずにいる。



下山後平舘村へ下り、不老不死温泉へ入浴。津軽半島には不老不死という温泉が二つある。3日前の黄金崎海岸とともに、これでその両方へ入ったわけだ。長生きできるかもしれない。
R280を蟹田港へ向かう。これで津軽半島をほぼ一周したことになる。
下北半島脇野沢へのフェリーは13時50分、海岸の防波堤に座って海を眺めたりして時間をつぶしながら蟹田へ着いたが、それでもまだ出向まで2時間近くもあった。


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